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自分で釣って自分で食べるという贅沢。

皆さん、こんにちは。

今回は僕の趣味である”釣り”について、書いていこうと思います。

小さい頃から海に近い場所で育ったので、釣りとの縁が深く、最近でもよく釣りにでもよく釣りに出かけています。

そして昨日も釣りに行ってきました。

”自分で魚を釣って、自分で調理をして食べる。”

この一連の行為の中には、人間が生きていく上で大切なことが詰まっているなぁと感じます。

今やスーパーで鶏でも豚でも牛でも鮭でも野菜でも、何でも手に入る時代。

とっても便利なことですが、パッケージ化されている肉や魚からは、それまで彼らが生きていた姿やその情景、エネルギーなどは感じられません。

便利であるが故に、命をいただく時に人間が生来感じていた大切な部分が切り取られてしまっているなと思うのです。

それを知らないことが悪い訳ではありませんが、知っておくこと・体験することで普段の食事が格段に美味しく、尊く感じられるようになると思うのです。

そういった部分を比較的手軽に体験できるのが、釣りです。

自分で釣ったものを自分で食べることは、今の時代に希薄化されつつある日常の豊かさを感じるヒントが沢山あります。

偉そうに熱く語ってしまいましたが、まあそんな難しいことは考えずに、気軽に読んでいただければ幸いです。



いざ、釣りへ


それでは、早速釣りに行きましょう。

私がどんな釣りをしていたかというと、、

そう、釣りと言っても船釣りに行ってきました〜!

ようやく春らしい日も増えてきて、昨日もあったかくてとても気持ちいい陽気。

海も穏やかで、そよ風を感じながらの釣りはとても気持ちいいです。

景色を楽しみながら、波や潮の流れを気にしながら、魚のヒットを待ちます。




この間のぼーっとしている時間が最高です。

また、来るかも!?という直感が働く瞬間も興奮します。

焦りは禁物です。


ヒット!!


そうこうしているうちにアタリがありました。

竿先がグググっと下にしなります。


おおお!!これは大きいか?!


そこからは魚と己との一対一のやりとり。

竿から魚のエネルギーを感じ、やりとりしている時がたまらない。

どんな魚かな?結構大きいかも?そんなことを考えながら巻き上げること約20m、

いよいよ魚の姿が見えてきました。

ゴマサバ

大きな鯖(サバ)が釣れました!!

体長30cm越えの分厚い鯖です。

正式には、ゴマサバと言います。

この時期のサバは丸々としていて脂が乗っていて非常に美味しい。

その脂のノリから、豚サバ(トンサバ)と呼ばれたりもします。

さあ、釣り上げたらすぐに針を外して、

血抜き処理に移ります。

少々残酷ですが、いただきます!という気持ちを持って、

首を折って〆て、エラ元を切って血抜きをすると、

食べる時により鮮度を保てて美味しくなります。

理屈としては、首を折ることで脳天が締まる(=命が絶える)と、魚の動きがほぼ止まります。そして、エラ元には大動脈(大きな血管)が通っているので、そこを切断することで魚の体内の血液が外に流れ、体内に滞留する血液が減ります。

この体内に滞留する血液が多いと、鮮度が落ちる原因になるので、早めに血抜きをすることが鮮度維持に大切になってくると。ざっくりとこんな感じです。

この工程が結構大切なんですよね。

これをやっておくだけで魚の日持ち具合が大幅に変わります。


さあ話を戻しまして、

血が抜けたら即座に海水氷に入れてキンキンに冷やします。


こんな感じ。

にしても昨日は中々渋くて4匹しか釣れませんでした、、

そういう日もありますね。

自然が相手なので仕方ないです。

いつ行っても必ずたくさん釣れるわけではない、というところが釣りの醍醐味でもあるなぁと思います。

魚にも都合がありますからね。

15時になったので帰港。

釣れなかったけど、海釣りは気持ちよかったぁ。



魚捌きTime


身体は今すぐにでも寝れるくらいの疲労感ですが、そうはいきません。

釣った魚の下処理をせねばならないからです。

せっかくの釣りたてですから、美味しく食べないと魚にも失礼ですよね。

下処理の有無でその後の美味しさが大きく変わるんですよ。

この身の綺麗さ、ハリ、目の輝きが鮮度いい証です。

またエラの鮮やかな薄ピンク色は、血抜きができている証拠。

血抜きされていない魚はエラが真っ赤です。


それでは、頭と内臓を取り除き、身を3枚に卸していきます。

内臓から鯖が食べているものを観察したり、内臓脂肪から脂の乗りを推定したり、身のテカリや厚さを感じたり。

捌きの中にも数多くの発見や気づきがあります。

包丁で中骨の位置を確かめながら、刃を入れていきます。

美味しそうな個体で、食べるのが楽しみになります。


夜ご飯はシンプルに塩焼きで。


さて、今日はこの釣りたて鯖を塩焼きにしていきます。

この食べ方が今のところ一番美味しいと感じる。

3枚に卸した身に塩を振りかけて、冷蔵庫で30分寝かせます。


これには身の中の水分を抜いて、同時に臭み消しの効果があります。

水分が抜けたらキッチンペーパーで水気を取り、

皮目に切り込みを入れて、焼いていきます。


時々蒸し焼きにするのと、

皮目をしっかり焼いてパリッパリに仕上げるのがポイント。


完成しました。

ここに大根おろしを添えて、いただきます。

うん、脂が乗ってて臭みがなく、皮目がパリパリに仕上がっています。

中はフワッとしていて、この食感の対比が素晴らしいです。


釣って食べる幸せ


ここまでの 釣って→捌いて→食べる。

これが最高に贅沢だな〜と感じます。

自分の中に鯖とのストーリーが出来上がっているから、食べた時も余計に美味しく感じるんですよね。

下処理や調理の時も、丁寧にやろうという気持ちになります。

素材を感じながら、しっかり向き合うというか。

その過程がとても味わい深いものだと感じます。

豊かさ、とも言えるかもしれません。

最初にも書きましたが、

今はスーパーでなんでも食材が買えて便利な時代ですが、

今回のような

生きた食材を自分で調達して、自分で調理して頂く。

こういった経験は忘れてはいけないな、忘れたくないなと強く思います。

以上、釣りで感じた日常の幸せについてでした。

これからも命に感謝して、頂いていこうと思います。

それではまた。







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