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#文学
新感覚派とは? 前後の流れ、代表作家などを分かりやすく説明!
さて、昨日、横光利一の「蠅」について紹介しました。この作品を語るうえで簡単に新感覚派についても触れています。
個人的には「蠅」という作品というより、この新感覚派という野心に溢れた攻めっ攻めの表現者集団が好き(なかでも横光は太陽神)だったりする。今回は新感覚派全体について紹介をします。
新感覚派はリアリズムに反発して起こったコミュニティ
新感覚派以前の日本の文学を語るうえで、1880年代ので産
日本近現代文学史をまとめ|23種類の流派を80人の作家で徹底解説
私たちが普段読んでいる小説や詩などの文学作品。その基礎は坪内逍遥の「小説神髄」と二葉亭四迷の「浮雲」によって作られた、ということを以前紹介した。
この2作はガラケーからスマホに変わったくらいの革命を日本文学に及ぼしたわけだ。
2人が構築したのは「写実主義」だった。それまでの日本文学は「人間の心理にほぼ触れず、勧善懲悪のストーリー」ばかりを追いかけるものである。
それが「写実主義」では「心理描