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オススメ短編小説

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自信のある短編小説をどんどんじゃんじゃん追加していきます!
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#短編

短編小説『地面着陸』

短編小説『地面着陸』

月面着陸をなんとなく夢見ていた。
クレーターの真ん中にでっかい旗を刺す奴がやりたかった。

でも正直宇宙飛行士になろうとは思わない。
無重力の生活は怖いし、絶対普通のラーメンとか食べたくなるし。
なにより自分の家以外であんまりトイレに行きたくない。

「…だからビジネス始めてお金持ちになろうって?」
「うん。それならすぐ帰ってこれるじゃん?」
「いやまあ気持ちはわからんでもないけどさ。」
「でしょ

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短編小説「この星が終わる前に」

短編小説「この星が終わる前に」

星が終わる前にした約束、僕はそれをはっきり覚えている。
住んでいた場所、好きだったもの、よく聞いていた音楽は何も覚えていないというのに。

確かに存在しない記憶の中に微かに眠っている女性の声。
「生まれ変わってもお互い好きでいようね。」
この言葉だけは輪郭ごと覚えている。

「それで軽音部入れなかったんだ…。」
カラカラな空の下。
夏休みも終盤、たまたま家の前で出会った幼馴染のユウカと家の前の階段

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【掌編小説】季分屋の君は。(333文字)

【掌編小説】季分屋の君は。(333文字)

君は春の温かい風が好きという。
柔らかな陽の光や、桜の降る春という季節を芯から愛している。

君は夏の爽やかな風が好きという。
ずっと元気に照りつけてくる太陽や、沈むのがゆっくりな夏の夕日を芯から愛している。

君は秋の冷えた風が好きという。
赤く染まって地面に落ちる紅葉や、澄んだ空気で綺麗に輝く星空を芯から愛している。

君は冬の切り裂くような風が好きという。
しんしんと降り始める雪や、冷えて凍

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【短編小説】うみおばけ

【短編小説】うみおばけ

海と街をつなぐ一つの踏切
第三火曜日の14:00には電車が通った後に、なぜかもう一度踏切が下がるという謎の現象が起こる。

異世界につながる合図だとか、ネッシーや海坊主だったりが目を覚ますアラーム代わりだとかいろんな噂があるらしい。

そこで、先日なんも上手くいかなくて会社を辞めてニートになった俺は時間が出来たので、何となくその噂の真相を確かめにいくことにした。
別に信じているわけではない、暇だか

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【短編小説】スパイ壊滅作戦

とあるビルの地下一階…
そこには世界を裏で牛耳る秘密結社があると言われていた。
その秘密結社の真相を暴くため、僕ら二人はこの街にやってきたのである。

「それにしても今日は寒いっすね…。」
「だから一枚羽織ってこいとあれほど言っただろう。」
「いやだって出てくるとき暑かったんですもん!」
「全く…。」
先輩の名前はペリウット・ジェルニカ。
僕らの職業上、コードネームである。
なんでこんな長い名前に

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【短編小説】猫背の君は僕より背が高い

彼女は今日もキーボードをたたいている。
「ふあぁ...ねっむ。」
「お疲れ様…。」
「あぁ、そこ置いといて。」
前に出た首と丸くなった背中は今日も美しい。
「…ありがと。」
「え、あ、うん。…お風呂もうすぐ沸くよ。」
「ん。りょーかい。」

僕はコーヒーを置いて部屋を出る
最近、目を合わすことが少なくなっている。
仕事が忙しいらしく、一緒に何かをするということが出来ない。

でもそれでいいんだ。

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【短編小説】弱者のノクターン

【短編小説】弱者のノクターン

この作業は、夜まで続いた。
「…今日はここまでにしよ。」
「で、でも!このままじゃあ…。」

三踊会(さんとうかい)
卒業を控えた三年生がそれぞれ出し物を準備して、学校スケジュール丸ごと使って次々発表していくというもの。
彼らは一週間後に待っている三踊会に向けて必死に楽器を鳴らしていた。

セットリストはそれぞれ4人が好きな曲一曲ずつ。
アニソン、J-POP、アニソン、海外のバンド
合計四曲を覚え

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【短編】青く光る夜の交差点

【短編】青く光る夜の交差点

春、出会いと別れが入り組む季節。
今日もこの横断歩道は、さよならが聞こえる。

僕はきっと、ここには帰ってこない。
というか、帰ってきちゃだめだ。
帰ってこれると思ったら気が抜けてしまう。

青く光る夜の交差点。
向かい風はいつものと違い、優しく頬を撫でた。
僕は一歩踏み出す。
春の風に思いを乗せて。

君と街には、またねじゃなくてさよならを告げて
また一歩前に踏み出す。
後ろからの声は聞こえない

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【短編小説】深夜、カラオケボックスにて

「…一人で。」
「え?あぁ、好きな部屋使ってください。」
店員は固い椅子に座り、膝を組んで漫画を読みながら対応した。
「あ、はい。」
突如として降り始めた雨に打たれた私は、急いで近くのカラオケボックスに入った。

びしょびしょの上着を脱ぎ、ソファに腰掛ける。
「はぁ…。」
ありきたりな人間は、外から見える景色をエモいとかそんな一言で片付けるんだろう。

…全部にムカつく。
雨が降ったことも、さっき

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四天王の日常 

四天王の日常 

「…あれ。」
魔王城に来た時から、ラルスは嫌な予感がした。
辺りはいつもより静かで、軍の奴たちと誰も会わなかった。

ラルスはゆっくりと四天王ルームのドアを開ける。
「…お!ラルス!」
自分より先に2人来ていた。
アリウムとゴンボだ。
「オハヨウゴザンス。」
ゴンボの低い声は眠かった体に大きく響く。

「あ、ああ…ジョムは?」
「え?あぁわかんない。まだ来てないと思うよ?」
「そうか…。」

アリ

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【短編】かさぶたと吸血鬼

【短編】かさぶたと吸血鬼

カプッ

「ッ…!」

僕は今、彼女に血を吸われている。
自分の部屋に小さい唸り声が反響する。
彼女は首筋に小さく牙を立て、そこからじっくり吸う。

チューチュ-

「あああぁ…」

”毎日一口だけ”をルールにしているので、彼女は口いっぱいに血液を含む。

ここで彼女について少しだけ説明しよう
彼女は吸血鬼…
とはいってもクォーターである。
4分の1だけ吸血鬼。
お婆ちゃんが人間と結婚したらしい。

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【短編】とどのつまり

【短編】とどのつまり

出会いがあれば別れがある。
とっくに分かっていたはずの未来を忘れていた今日。
初めて学校じゃないところで遊んだ時を思い出す。

「あぁ、初めての彼女だったからな…。」
男は久々に友人とバーに来ていた。

「マスター、もう一杯いいかな。」
慣れた態度で話しかける友人。
「まあでも楽しかったけどなあ。」

「いや、正直結婚すると思ったよ2人」
男は隣の友人の紹介で付き合った。

「ちょっと下手すぎたん

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願って叶う夢じゃない

願って叶う夢じゃない

とある昼下がり、公園のベンチ。
男は深いため息を吐き出す。

スマホの通知を気にしながら、買った缶ジュースを飲み干す。
「次、いつ遊ぶ?」
そんな日々だけを望んでいた。
それだけで良かった。

先日、彼は突如としてこの世を去った。
みんなから好かれていて、幸せそうなストーリーを毎日のようにインスタにあげていた。

彼は男の唯一の友人であった。
毎日にように通話して、一週間に一度は必ずと言ってもいい

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【短編】転は転がるまま

「…はいー!私のかちー!」
彼女は笑顔でこっちを向く。

「いやー強い….。」
「いや拳太が弱すぎるんだって!」
彼女と住み始めて2か月、僕らは結構な頻度でゲームの大会をやっている。

「いやそれにしてもさ、めっちゃレベル上がってない?」
「まぁちょっと練習してるからね~。」
彼女は腰に手を当て自慢げに語る。

2か月前….
「ただいま....。」
「おかえり!ってそれ!」
彼女は僕が右に抱えてた

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