まゆこ

移動する孤立家庭育ち。 中高女子高→筑波大学卒。 最近はそこそこ自分が好き。 メンヘ…

まゆこ

移動する孤立家庭育ち。 中高女子高→筑波大学卒。 最近はそこそこ自分が好き。 メンヘラで入院歴のある、素敵なパート主婦です。

マガジン

  • 世の中をモヤる

    マイノリティとか、弱者とか、なんだか世の中と自分の関係についてモヤっているやつらです。

  • うらみごとエッセイ

    自分の生まれ育ちや家族のことをグズグズやってるやつらです。

  • うたもの

最近の記事

お弔いに。

まだちょっと苦しくて、ろくに推敲もできないままだけど、投稿します。 ボンのこと。 想い出がかすまないように。 2022年、まだ桜が咲かないくらいの時期。 アパートの更新が迫り、とはいえ引越す気も特になく、なんとなく物件情報を眺めていたら、猫の飼える部屋が目に止まった。 家賃も安かったため、勢いで引越しを決めた。春の終わりに引越し、夏前には譲渡会にいた。 譲渡会の猫紹介写真で、お腹を見せて、でろーん仰向けになっていたのがボンだった。 夫がそれを見て一目惚れし、お見合いの上、

    • リラクゼーション6,000円、高いのか?問題

      施術金額に関してモヤモヤとしています。 あ、あとそのおかげで予防医学……というか、そこらへんについてちょっと今回はじめて意識するようになりました。 自分の技術に対する金額とか、そこにかける価値とか……。 お商売を始めるとなると、誰しも何かしらのカタチでぶつかるカベなんだろうなあ。 リラクゼーションやもみほぐしというのは、だいたい10分1,000円程度が基本です。 キャンペーンで割引していたり、廉価を売りにしていると、もっと安いこともあるけど。 個人でやるとしたら、それ以

      • 有名大学に進学したから、今でも絶望に苛まれている。

        母が、いわゆる毒親という感じの人で、たぶん貧困家庭で育って、私は小学生から不登校だった。なんなら高校から精神科へ通っていた。 (ちなみに家には母の買ったブランドバッグがたくさんあったし、なぜか頻繁に旅行もしていたけど、反比例するように食べ物は無く、当然コメもなく、30円のチルドうどんを買いだめして冷凍していた。服も買えなかったし弟のPSは質に流れたし、しょっちゅう料金滞納で電話が止まっていた。) 逆境を脱したいという気持ちや、純粋な向学心から、わりに名の知れた国立大学を志

        • かたつむり30匹超との生活

          5月14日。 始まりは無農薬レタスでした。 知人からいただいたレタスにくっついていたつむちゃん。 ウスカワマイマイです。 色々あって飼うことになり、そうこうしてたら卵を産みました。一匹なのに。 寂しいのかなーと思っていたところ、とある猛暑日、カンカン照りのアパートの壁に同じウスカワマイマイが張り付いており.......。 暑そうだしー、つむちゃんも寂しそうだしー、とお迎えすることに。 命名・てんてんちゃん。 つむちゃん活動的かつ図太いので、たまにてんてんちゃんの殻をよ

        お弔いに。

        マガジン

        • 世の中をモヤる
          3本
        • うらみごとエッセイ
          6本
        • うたもの
          1本

        記事

          室内コンポスト、今のところ虫もニオイも湧いていない。

          台所にコンポストを置いて早2週間になりました。 てっきりまだ1週間くらいの気持ちでいたのですが。 はっやいなー。光陰矢の如し。 購入したのはLFCコンポストです。 https://lfc-compost.jp/ あまり場所も取らない優れもの。 アパートでもコンポストができる、ということでこちらにしました。 本来はベランダなどでの使用が適しているようですが、我が家では使いやすさ、続けやすさを重視し、台所に置くことにしました。 土間じゃないよ。ふつーの、リビングダイニングキ

          室内コンポスト、今のところ虫もニオイも湧いていない。

          学歴は自由を制限する、と感じた時のつぶやき

          本当は、中卒でずっと工場で働いていたけど、現場の効率化と社員のマネジメントが思いのほか向いていて楽しかったから、より良い方法や技術を学びたいと大学院へ進学……というのも当然あっていいし、 数学が比較的得意で論文だって書いて博士号も取ったけど、工場でバイトしたら単純作業がすっごい楽しくて、これが生きがいというのもいいなと思いそのまま就職……というのもあっていい。 けど、本人の意思や能力に関係なく、学歴がないと進学なんて夢のような話だと言われたりするし、学歴があると限られた仕事

          学歴は自由を制限する、と感じた時のつぶやき

          生理とともに生き、使い物にならない私を受け容れるための葛藤

          一か月のうち半分、私は使い物にならなくなる。 半分というのは、「生理前の一週間」プラス「生理中一週間」の、合計二週間こと。 何がつらいって、仕事ができなくなるのがつらい。 できる期間がある分、さらにつらい。「ほんとはこんなはずじゃ……」って思っちゃうから。 生理前、私は、息をするように(頻度としてはため息と同じくらい)ケアレスミスをする。いつの間にか、やらかしてしまっている。 そこまで体調不良というわけではなくとも、わりと快調で、比較的自分では集中しているつもりでも、ミス

          生理とともに生き、使い物にならない私を受け容れるための葛藤

          このメンヘラは、つょい。~そしてお姑さんはもっとつよい~

          ※血液の描写があります。 ※このエッセイはコメディです。 ※このエッセイは約11,500文字の超大作です(当社比)。 序章ため息をつきながら、3桁の番号を押した。 いち、いち、きゅう。 響きはかわいいのに(某きゅうりの漬物の鳴き声みたい)、なんだかパワーワード感漂う番号だ。 とか、そんなことを考える余裕はその時あるわけが無く、代わりに、「なんでこんなことになってるんだ……?」という台詞を、ため息の中へたっぷり詰め込む仕事をしていた。はぁ。はあぁ。なんでだ。 電話に向かう私

          このメンヘラは、つょい。~そしてお姑さんはもっとつよい~

          私が人間になれる日

          あつこさん(母と呼ばれる縁柄の人)、大ッッッッッ嫌いこんな危機的状況も自分の注目度上げるのに上手く利用して。 「医療従事者を応援しよう!」「みんなで頑張ろう!」って言っているね。けど、マスクの買い占めにあちこちハシゴしてるよね。 その買い占めの先、きっと想像できないんだろうなあ……あぁもう。 「もうまゆちゃんには関係無い人でしょ」って言われるし私自身そう思いたい。でも、そうできないのはあの人のせいじゃないか。 ことある度「まゆこは人の気持ちがわからない」「だからお前は障害

          私が人間になれる日

          母は素敵な女性だけど、私はそんな母が怖い。

          私の母は、美人のシングルマザーで起業もしちゃうような、地元ではちょっとした有名人だ。 だからこそ、私が母について語ると、変な目を向けられることが多い。 私の知る母は、きれいだけどワガママで、都合の悪いことは忘れてしまい、男性に依存しがちな、感情的で不安定な人だ。 私は嘘つきじゃない。何も無かったら、こんなに長期間、精神科通うことも無かった。 でも、なかなか信じてもらえない。 ……ということにやきもきして、これ以上母親に私の交友関係や活動範囲を制限されてたまるかーーー!と、

          母は素敵な女性だけど、私はそんな母が怖い。

          「ちょっとの不便」が私たちの権利を奪う。(2019 11 13)

          ふつうの人としてして扱われたい。 そう感じている人は、たぶん、この世の中に溢れているんだと思う。 学校に行けなかったり。外国のルーツがあったり。貧しかったり、性的指向が少しマイナーだったり。 配慮は必要だと思う。 学校へ行けなくても、外国にルーツがあっても、貧しくても性的指向が違っても、だからって馬鹿にされたくはない。 だからって勉強することや、好きな仕事に就くこと、新しい友だちができること、色んな場所へ行くこと、が制限されるべきではない。 学校へ行ってないと外出に後ろ

          「ちょっとの不便」が私たちの権利を奪う。(2019 11 13)

          「弱者」を「弱者」のままにしていちゃだめだろ。って話。(2019 11 02)

          「今まで出来たことができなくなる」ってすごい自尊心が傷つけられる。 ケガでも、病気でも、被災でも何でも同じじゃないかと思う。 そしてそのときに周囲ができることを、履き違えてはいけないように感じる。 たとえばケガをして、手が動かなくなったとして。 毎回毎回、ずっとごはんを食べさせてもらったとして。 それがずっと続くのって、幸せだろうか。 「食べさせてあげてる」人は、満足かもしれない。 でも私は、すごく嫌だった。 働けなくなったとき、惨めで惨めで仕方がなかった。 お金も欲しか

          「弱者」を「弱者」のままにしていちゃだめだろ。って話。(2019 11 02)

          2019年8月1日の葛藤

          勤務先の、お店の売り場で、虐待されてる子を見つけてしまった。 身体的なものではない。でも明らかな暴力。 ふつう小学一年生の子どもは「死にたい」なんて言わないし、ふつう大人はそれに対して「そんなこと言う子はいらない」なんて叱り返したりしない。 そして、ふつう大人って、そんな攻撃に加担もしない。 ひどい。ひどい暴力だった。 どうすればいいかわからなくて、その子は固まってた。私も固まってしまった。 こんなの流血沙汰と同じだ。出血多量で救急診療に駆け込んでいいレベルだ。 だけど

          2019年8月1日の葛藤

          報われない努力に関するもやもや。

          資格取得というのがわりと好きである。努力が可視化される気がするから。 具合悪いからそう思えるのかもしれないけど、「努力をちゃんと評価された」と思える経験が、あんまり無い。 小学校の頃から不登校だから、そんなに勉強はできなかった。 嫌いではなかったのだけれど、計算ミスがものすごく多く、漢字もぜんっぜん書けなかった。 よって、「あんまり勉強できない子」とみなされていた。 中学生の頃、学校の代わりに図書館へ通った。 大量に本を読んだ。小説も、専門書も。 宗教学にハマって、世界

          報われない努力に関するもやもや。

          2019年8月15日

          どうしてだか分からないけど、このところずっと調子が悪くて、回復できていない。 あるある過ぎてバカみたいだと思うのだけれども、 「どうして私ばっかり」病に取り憑かれて、そればかりグルグルと渦巻いて押し潰されそう。 学びたい分野があったから、大学に進学した。 時間も体力もお金も無くて、学ぶ余裕なんて無かった。 経済的に自立したかったから、語学を学んだ。 教えるのは楽しかったけど、どこまで準備すればいいかわからず、具合が悪くなってしまった。 このままじゃいけない、ここで意地を張っ

          2019年8月15日

          群青

          わたしが少女と呼ばれてたとき 目を上げると青が広がり しぱしぱと沁みるようだった 部屋はあたたかくて 空気は静かで 私は天国にいると思っていた わたしが少女と呼ばれてたとき 手の中で妹が泣き叫んで 泣くほど身体は汗ばんだ 涙と汗とでTシャツが濡れて わたしのどこかもぐちょぐちょだった わたしが少女と呼ばれてたとき 台所にはビールの空き缶 血だらけのシンク 零れる薬包 アスファルトを必死に走った わたしが少女と呼ばれてたとき 両手には小さな妹 背後には血だらけの母 外は沁