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世界をめぐるコーヒー旅

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コーヒー片手に緑の中をゆく、ポートランドさんぽ。

コーヒー片手に緑の中をゆく、ポートランドさんぽ。

青々とした木々の隙間からこぼれる光。おひさまのやわらかな匂い。混沌とした世の中を皮肉るかのような、クリアで気持ちのよい5月を迎えた。

私はいくつもの地に思いを馳せる。2年前、バンクーバーに初めて降り立ったのもちょうどこの時期だったし、その後すぐにシアトルを訪れ、さわやかな日々を過ごした。

何度か足を運んだポートランドに滞在したのはいずれも5月ではなかったけれど、其処へ行ったことのない人には「緑

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台北でやさしいコーヒータイムを。①

台北でやさしいコーヒータイムを。①

「また自由に旅に出られるようになったらどこに行きたい?」

最近は友人と架空の旅行ツアーを作っては妄想を繰り広げている。

ずっと憧れているウズベキスタンやインド、コーヒー生産国の中心である中南米にも行ってみたいし、行き慣れたアメリカやカナダにだってまた足を運びたい。

そうやっていろいろ考えるも、台湾かな、と、まるで生まれ故郷に帰るような懐かしさと安心感を持って、その国を想う。

4年前の夏、ボ

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注目のローカルコーヒーロースター

注目のローカルコーヒーロースター

このnoteは「雨の日を待ちわびて。コーヒーを心ゆくまで楽しむ、アメリカ・シアトルの旅」マガジンの2記事目です。

いつもなら少し憂鬱になる雨の日も、シアトルでなら待ち遠しく思える。
今日はあのコーヒーショップでゆっくりしようかな、なんて。

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イタリアのエスプレッソ文化をアレンジしたコーヒーが流行した、コーヒーのセカンドウェーブ。シアトル系コーヒーと言われるように、ここ

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コーヒーを、骨の髄まで楽しみ尽くす。スターバックスリザーブロースタリートウキョウを訪れました。①

コーヒーを、骨の髄まで楽しみ尽くす。スターバックスリザーブロースタリートウキョウを訪れました。①

日本のスターバックスファンが待ちわびた、いま話題のStarBucks Reserve Roastery Tokyo(スターバックスリザーブロースタリートウキョウ)に足を運んできました。

Starbucks Reserveとはスターバックスの専門テイスターが厳選した、希少で個性的なコーヒーのラインナップのこと。世界66カ国に約2万2千店舗を展開するスターバックスのうち、リザーブ店は1500店舗ほど

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【喫茶エレーナ】山手の丘から港町ヨコハマを見下ろす、珈琲タイム。

【喫茶エレーナ】山手の丘から港町ヨコハマを見下ろす、珈琲タイム。

外交官の家やブラフ180番館などの西洋館から歩いてほどなくして見える、小さな白い喫茶店。

店内の壁も真っ白で、椅子の座面の青がよく映える。
1975年に創業したにもかかわらず、古すぎず洗練された印象を受けるのは、かつてここが外国人居住地だったからだろうか。

ゴールデンキャメルという銘柄のコーヒーとイチゴのタルトを注文。

世の中はスペシャリティコーヒーだなんだと騒いでいるけれど、喫茶店の

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数は少ないけれど良店が揃う、ジュネーブコーヒーめぐり

数は少ないけれど良店が揃う、ジュネーブコーヒーめぐり

どこをどう見渡しても、美しさに目を奪われてしまう。

文字の通り雲ひとつない青い空に、国の歴史を思わせる建物たち。アパートメントですら凝った装飾や、くすんだ、けれどもかわいらしい色で彩られている。

街中には公園も多く、休日は思い思いに楽しむ人たちで賑わっている。

ジュネーブ。レマン湖に面した、チューリッヒに次ぎスイス第二の都市だ。

文化の薫り高い街は歩いているだけでも楽しいのだが、驚くほどカ

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雨の日を待ちわびて。コーヒーを心ゆくまで楽しむ、アメリカ・シアトルの旅

雨の日を待ちわびて。コーヒーを心ゆくまで楽しむ、アメリカ・シアトルの旅

いつもなら少し憂鬱になる雨の日も、シアトルでなら待ち遠しく思える。
今日はあのコーヒーショップでゆっくりしようかな、なんて。

美味しいコーヒーを求めて世界中のコーヒーショップを訪れているわたくし、コーヒートラベラーのまつりが中でもお気に入りなのが、アメリカはシアトルの街。

初めて訪れたきっかけも、現代のコーヒーシーンを盛り上げるきっかけとなったセカンドウェーブを牽引したスターバックスコーヒー発

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はじめてのシアトル。 行っておきたい、街を代表するコーヒーショップ

はじめてのシアトル。 行っておきたい、街を代表するコーヒーショップ

このnoteは「雨の日を待ちわびて。コーヒーを心ゆくまで楽しむ、アメリカ・シアトルの旅」マガジンの1記事目です。

いつもなら少し憂鬱になる雨の日も、シアトルでなら待ち遠しく思える。
今日はあのコーヒーショップでゆっくりしようかな、なんて。

雨の多く降る街で優しく過ごすために、コーヒー文化が発達したのではないでしょうか。突然雨が降り出してもちょこっとそこまで走れば、カフェにたどり着ける。天井の

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美しいチューリッヒの街は、美味しいコーヒーがよく似合う。

美しいチューリッヒの街は、美味しいコーヒーがよく似合う。

今年も春がやってきた。

あれから1年が経ったというのに。あの時嗅いだ春のにおいと同じそれを感じるこのごろ、スマートフォンに入った写真を遡っては眺め、眠りにつく。
スイスという国の美しさは、いつ思い出してもうっとりしてしまう。

一週間の滞在のうち、オーケストラの仕事のためほとんどをジュネーブで過ごしたのだが、1日だけ自由時間ができた。
実はヨーロッパ圏へ行くのは初めてで、まさか初めにスイスに行く

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カナダに行ったなら、コーヒーのお供にドーナツをほおばろう。ドーナツも楽しめる、バンクーバーのカフェ

カナダに行ったなら、コーヒーのお供にドーナツをほおばろう。ドーナツも楽しめる、バンクーバーのカフェ

もしも神様に願いを3つ、叶えてもらえるなら。間違いなくひとつは、「ドーナツをいくら食べても太らない身体をください」、だ。

パトロール中の警官がドーナツショップに立ち寄りドーナツを頬張る姿は、アメリカの典型的なイメージとして映画のワンシーンなどでよく使われる。

が、そんなアメリカを抜き、カナダは国民一人あたりのドーナツ消費量が世界でナンバーワンなのだ。

しかも、ドーナツ6個以上は消費税が0%に

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