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英語の授業記録

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勤務校での英語の授業記録やら、英語の教育に関する自分の意見やら、とにかく関係しそうなものを入れてみました。
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#教育

文法理論で、見えるもの

文法理論で、見えるもの

こんにちくわぶ。まてさんです。

1年間の授業が終わりました(すごい今更ですが)。

以前、こんなものを書きました。よろしければまたご覧ください。

さて、1年間この「文法理論」スタイルで通してきました。この学習の究極の目標は「自分で文法を説明できること」。さて、その成果は・・・

1.文法参考書を自主的に開く生徒の増加1番の成果はやはりこれです。買わせたくせに使ったことのない状態からスタートし、

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机間指導で、見える子どもたち。

机間指導で、見える子どもたち。

こんにちくわぶ。まてさんです。
今日はちょっとした実践をば。

1年生の「英語表現I」で、つい最近になって机間指導をしょっちゅう入れるようになりました。
もともと学習意欲は比較的高いクラスではあるのですが、その中でもテストの点数や授業中の観察を通して、その意欲が上がらない生徒が出てきていました。

これを何とかしなくては・・・と思い、行きついた最終的な問いが、「生徒1人1人をきちんと見ることが出来

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ちょっとした一言で、変わる未来。

ちょっとした一言で、変わる未来。

こんにちくわぶ。まてさんです。

今日は、「教員の一言ってすごいな」と感じた瞬間を紹介します。

さかのぼること1年前、2年生に出身大学の話を嬉々としていました。新卒で入ってきたこともあり、大学の楽しさをガンガン伝えていたのを覚えています。(伝えすぎたかな・・・ってくらいに。笑)

そして時がたち、その2年生が3年生になりました。

とある生徒が、母校の赤本が欲しいといって、訪ねてきました。私自身

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時間にシビアな生徒たち。

時間にシビアな生徒たち。

こんにちくわぶ。まてさんです。
今日は「時間」という観点から話が進んでいければなと思い、ちょっくら思ったことをば。

勤務校で1週間、実験的に「ノーチャイム」を導入していました。

最初は生徒も教員も戸惑っていたものの、2日もたつと慣れてきて、チャイムなしでも時間を見て行動するようになりました。

そこで、こんな一言。

「先生!時間!」

学びの振り返りを行っていて、生徒からの質問に答えていたと

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問いから考える、タスクベース型授業

問いから考える、タスクベース型授業

こんにちくわぶ。まてさんです。

さて今日は、「タスクベース」でのコミュニケーション英語Ⅲの授業を実施してみましたというレポートです。

こんな感じで作ってみました。順番はバラバラとなってしまいましたが、一番最後の用紙を参考にしていただければと思います。

タスクベースで各個人が進めるやり方は、昨年も実施していましたが、教科書ベースで作っていたためワークシート作成にかける時間が膨大になってしまい、

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自分の教材、大公開。(3)

自分の教材、大公開。(3)

さて、前回までは現在教えているものを紹介しましたが、ここからは昨年のWorksheetたちを紹介しようかと思います。

一番印象に残っているのは、学校設定科目「総合英語(Intensive English)」(2単位)です。テキストはあるものの、基本的に何をやってもいい(というと語弊があるかもですが)科目でした。わたし1人だけで担当だったので、初年度はだいぶ苦労しました。最初はまじめに講義をやって

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意志を尊重する、学校教育はダメなの?

こんにちくわぶ。まてさんです。

一応高校教師の端くれとして働いておりますが、どうも教育のしかたが割りに合わないなぁと感じるこの頃です。
その理由の1つに、生徒の意志に真っ向から反発する教師の多いこと。というか、定まってもないのに決めつけてる感がすごいんですよね。威圧感だけでYESを言わせる。

もちろん、この全てを否定しているわけではありません。法律が犯されそうになった時はこのような威圧も必要で

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「管理教育」は、やりたくない

こんにちくわぶ。まてさんです。

今日は表題の通りであります。教鞭をとってから、如何に「管理教育」が興味をなくすかを、肌で実感したような気がします。学びたいという芽を摘み取ってはいけない。

こんなサイトがあったので、ご紹介。
https://shigoto-cafe.com/motivation/

やはり、こちらで色々と決めるのではなく、自分で決めたことであればどこまでも頑張れるのではないでし

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感覚?それとも知的?

こんちくわぶ。まてさんです。

さて今日は英語のお話。
題の通りです。

私は、言語を感覚的に捉えている部分が強いと思っていて、その感覚を当てはめて理解していくことが多いのです。
ただ、英語の教鞭をとっていて感じたのですが、「知的」なところに焦点を当てることが非常に多い。例えば文法の用語ですとか、訳読式授業ですとか。
もちろんこれらを全否定するつもりはありませんし、このような授業が時に身を結ぶこと

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ソーレン・シモンセン

ソーレン・シモンセン

こんちくわぶ。まてさんです。

これから大学時代のレポートを一部改変したものを、毎週一本ずつ何かしらの形で投稿していこうと思います。大したものではありませんが、ご覧いただけると幸いです。

今回は、「教職実践演習(中・高)」で書き上げた、「ソーレン・シモンセンの教育法」というレポートです。この授業では、一人1回、自分の選択した指導者や指導法について発表をするという、まさにゼミ形式で授業が行われまし

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ファシリテーターになるには。

こんちくわ。まてさんです。
「アクティブ・ラーニング」を行いましょう、なんて言われて久しい世の中ですが、どうすればいいのか、全くわかりませんでした。
この度、私なりの1つの答えにたどり着いたので、それをここに書いていこうと思います。

その答えは、「目的ある生徒主体活動をすること」でした。実はこれ、大学の「英語教育論」のレポートに執筆していたのですが(今度紹介します)、教職についてからそのことがバ

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席替えの、意外な効能。

こんちくわ。まてさんです。
だんだんと仕事である教育に関するnoteが増え、なんかよくわからなくなってきましたが、今回も仕事柄のことです。

私が担当している一部の授業では、毎回席替えを行なっています。科目が英語なものですから、ペアを組んで色々とやるのが他科目にくらべて非常にやりやすいんですね。まさに、習うより慣れよ方式です。(文法中心の授業だとそうもいかないので、さらっと解説してしまいますが…運

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理解度に合わせて、授業を変えることが、どれほど難しいことか。

理解度に合わせて、授業を変えることが、どれほど難しいことか。

こんちくわ。まてさんです。
あいもかわらず英語教育のお話になります。

理解度に合わせて、同じ本を使っていても同じ授業形態をできないってのが、なかなか辛い。
効率化のためには同じものをやればいいとは思うのですが、やはり状況に応じて変えていかなくてはな、と感じるところです。
まだ教鞭をとって日が浅いため、感覚をつかむのが未だに難しく、天候やイベントに左右されやすい状態をどのように持っていくか、が難し

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