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英語の授業記録

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勤務校での英語の授業記録やら、英語の教育に関する自分の意見やら、とにかく関係しそうなものを入れてみました。
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教えない授業(2)英語会話

教えない授業(2)英語会話

こんにちくわぶ。まてさんです。

さて、今日は教えない授業の第2弾。「英語会話」をご紹介。

・・・といっても、これは正直組み立てるのは簡単です。科目名が「英語会話」なので、生徒に会話をさせられるように組み立てるだけ。

<5分間の説明ののち、今週のProject発表→生徒が英文作成→発表>の流れです。Projectは複数週にわたることもあります。

とくに複数週にわたるProjectの場合は、ス

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教えない授業①【英語表現Ⅰ】(資料は有料です)

教えない授業①【英語表現Ⅰ】(資料は有料です)

こんにちくわぶ。まてさんです。

さて、今回は「教えない授業」Part.1でございます。

英語表現Iでは、「暗唱基本例文」を定めて、それを音読→解説→音読筆写という流れで、英語の基本を作るような授業構成となっています。本来は「英語表現」なので、自己表現活動もやってあげたいのですが、学力層が比較的低いクラスのため、まずは基礎を叩き込んでいくことにしました。以下は一例です。

昨年度も同じ科目を担当

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授業コマ数が多いから、「教えない」授業。

授業コマ数が多いから、「教えない」授業。

こんにちくわぶ。まてさんです。

最近の授業で話す時間はせいぜい10分(3年生だけ例外でめちゃくちゃ講義しますが)。こんなこと書いたら怒られるかもしれませんが、20コマも持っていたら、すべてを全力で授業するのは限界を感じていました。4月は持ちこたえていましたが、5月下旬から体調が悪化。6月初めには腹痛でダウンしてしまう事態になりました。

校務分掌や委員会活動もある中で、(いい意味で)手を抜くには

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テストの点数を片隅に。

こんなことしてみました。まてさんです。

これってどうなんでしょうかね。
点数を書く欄を廃止して、片隅にちょこんと書くだけ。目の前にはマルだけ。
これでちょっとは変わるのかな…なんて。
実際に統計を取ってみたいのですが、どうやって取るのがいいのか…?先行研究があるわけでもないし。

なかなか難しいところです。

文法理論で、見えるもの

文法理論で、見えるもの

こんにちくわぶ。まてさんです。

1年間の授業が終わりました(すごい今更ですが)。

以前、こんなものを書きました。よろしければまたご覧ください。

さて、1年間この「文法理論」スタイルで通してきました。この学習の究極の目標は「自分で文法を説明できること」。さて、その成果は・・・

1.文法参考書を自主的に開く生徒の増加1番の成果はやはりこれです。買わせたくせに使ったことのない状態からスタートし、

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机間指導で、見える子どもたち。

机間指導で、見える子どもたち。

こんにちくわぶ。まてさんです。
今日はちょっとした実践をば。

1年生の「英語表現I」で、つい最近になって机間指導をしょっちゅう入れるようになりました。
もともと学習意欲は比較的高いクラスではあるのですが、その中でもテストの点数や授業中の観察を通して、その意欲が上がらない生徒が出てきていました。

これを何とかしなくては・・・と思い、行きついた最終的な問いが、「生徒1人1人をきちんと見ることが出来

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ちょっとした一言で、変わる未来。

ちょっとした一言で、変わる未来。

こんにちくわぶ。まてさんです。

今日は、「教員の一言ってすごいな」と感じた瞬間を紹介します。

さかのぼること1年前、2年生に出身大学の話を嬉々としていました。新卒で入ってきたこともあり、大学の楽しさをガンガン伝えていたのを覚えています。(伝えすぎたかな・・・ってくらいに。笑)

そして時がたち、その2年生が3年生になりました。

とある生徒が、母校の赤本が欲しいといって、訪ねてきました。私自身

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時間にシビアな生徒たち。

時間にシビアな生徒たち。

こんにちくわぶ。まてさんです。
今日は「時間」という観点から話が進んでいければなと思い、ちょっくら思ったことをば。

勤務校で1週間、実験的に「ノーチャイム」を導入していました。

最初は生徒も教員も戸惑っていたものの、2日もたつと慣れてきて、チャイムなしでも時間を見て行動するようになりました。

そこで、こんな一言。

「先生!時間!」

学びの振り返りを行っていて、生徒からの質問に答えていたと

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問いから考える、タスクベース型授業

問いから考える、タスクベース型授業

こんにちくわぶ。まてさんです。

さて今日は、「タスクベース」でのコミュニケーション英語Ⅲの授業を実施してみましたというレポートです。

こんな感じで作ってみました。順番はバラバラとなってしまいましたが、一番最後の用紙を参考にしていただければと思います。

タスクベースで各個人が進めるやり方は、昨年も実施していましたが、教科書ベースで作っていたためワークシート作成にかける時間が膨大になってしまい、

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通常講義型をやめて、タスクベース型に切り替えて2週間。1レッスン6回という驚異的な速さで終わらせる。
テスト前に復習の時間をたっぷりとって、定着を目指そう。

自分の教材、大公開。(3)

自分の教材、大公開。(3)

さて、前回までは現在教えているものを紹介しましたが、ここからは昨年のWorksheetたちを紹介しようかと思います。

一番印象に残っているのは、学校設定科目「総合英語(Intensive English)」(2単位)です。テキストはあるものの、基本的に何をやってもいい(というと語弊があるかもですが)科目でした。わたし1人だけで担当だったので、初年度はだいぶ苦労しました。最初はまじめに講義をやって

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自分の教材、大公開。(2)

自分の教材、大公開。(2)

こんにちくわぶ、まてさんです。

さてさて、前回は「英語表現Ⅱ」の教材を用意しましたが、今回は「コミュニケーション英語Ⅲ(4単位)」の教材を提示します。

はじめて教える生徒たちだったため、開始当初はバリバリ進まず、講義型の授業+αという形で、慣れ親しんでもらう取り組みを続けていました。(おかげさまで、だいぶ慣れてきたみたいです。話しかけられる機会も増えてきました)ただし、「主体的・対話的で深い学

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自分の教材、大公開。(1)

自分の教材、大公開。(1)

こんにちくわぶ。まてさんです。

きょうはやたらと書く気が起きているので、「コミュニケーション英語Ⅲ」「英語表現Ⅱ」で使っている教材を公開しながら、授業スタイルのお話をしていこうと思います。

まずは、「英語表現Ⅱ(4単位)」から。

テキストの性質上、「英文法を学ぶ」というのがメインターゲットではあるのですが、座学でずーっと学んでも面白くないわけで。(文法だとどうしても座学中心になってしまうんで

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はじめての、オンライン。

はじめての、オンライン。

こんにちくわぶ。まてさんです。

先日オンライン授業がスタートしましたので、その感想をば。(・・・と思っていたら、なんと3か月も放置してました。なんてことでしょう)

大きく分けると3つくらいに分かれると思います。

1.意外と通常通り進む。最初はどんなもんかな・・・と不安げになりながらスタートしましたが、授業自体は通常通り進められました。ただ、どうしても「教員主導型」となってしまうのは否めないの

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