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ちゃんとしてない日々の日記。

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ちゃんとしてない日々の日記。

マガジン

  • 旅行記#1

    クリスマスに異国の地で放り出され、私は独りになってしまった。

  • 旅行記#2

    日本に帰ってきて、それからの日々。

最近の記事

5/2 川のある街

川の近くに住むことが多い。 大学時代に住んだ京都にも鴨川が流れており、留学中に住んだメルボルンにもヤラリバーと言う大きな湾に注ぐ川があった。社会人になってからも隅田川の近くにずっと住んでおり、意図した訳ではないけれども自分は川がある街が好きなんだろうなと思っている。 松本にも市内に大きな川が流れている。文月さんは朝から二日酔いでしんどそうだったのでひとりで川沿いを散歩する。標高が高いから日差しは強いけれど風には冷たさが残り気持ちがいい。ふとお腹が空いたので検索すると近くで美

    • 5/1 歩み

      「GW松本にいる?」そう尋ねると『いるよ!おいで!』と文月さんからすぐに返信が返ってきた。翌日特急あずさに乗って東京から松本へ移動した。 まだ自分の中で処理しきれていない出来事をあれこれ考えながら車窓を眺めていると気付けば眠りに落ちていて、目を覚ますとあっという間に北アルプスの景色が広がる駅に着いていた。 文月さんは時間指定の受け取り荷物があるとのことだったので、1人で蕎麦を食べに行き前回改装中で行けなかった松本市美術館で草間彌生の企画展を見に行った。 その展示に私は胸

      • 無題

        もう全部、なかったことにしてしまいたい。 楽しかったことも、悲しかったことも、全部。

        • 4/25 社会はクソなんかじゃないよ

          社会人6年目が終わる年、今の部署に来て初めて表彰をいただいた。しばらく華やかなものからは離れていた社会人生活だったので、素直に喜ばしかった。 そして数年越しにしたためてきた野望、派手髪での表彰獲得の夢を果たせたことが何よりも嬉しい!自分を曲げなかった!えらい! 1年目の時の私は営業部の中でも成績が良く、まあ新人賞を獲るだろうと言われていたものの、当時からハイライトなどをいれつつ髪色で遊んでいたこともあり、同じ部署の先輩から『そんなんじゃ新人賞あげられないと言われてるよ』と

        5/2 川のある街

        マガジン

        • 旅行記#1
          10本
        • 旅行記#2
          11本

        記事

          4/22 愛なんてもの

          母の誕生日に実家に帰ると、リビングには真新しい花束が飾られていた。父と母は事情がありもうずいぶん前に離婚しているけれど、母が苗字を元に戻さなかったことや離れて暮らす決断をしなかったこと、父が再度籍を入れる提案をしたもののそれを母が断ったこと、それでもたまには2人で外食もしながら、共に暮らすパートナーとして生活していること、それらすべての事実を踏まえると私はこの2人の関係性をどう表現し、どう捉えるべきなのかは未だに分からない。 高校3年生の頃、塾の帰り道に毎日のように送り迎え

          4/22 愛なんてもの

          4/14 海

          数年ぶりに見るアカウント名に懐かしさを覚えた。久しぶりに連絡をしてみるかと思って本垢でその人を検索すると自分がその人をブロックしていたことを思い出した。大した理由ではなかったのでブロックを解除してDMを送りお互いの近況報告をしていると、もう出会ってからは10年ぐらいの月日が経ったことがわかり、元気で良かったとお互いに声を掛け合って、そして会話は終わった。 たまにもう会うことのない人たちのSNSを覗きにいくことがある。全く稼働していなくて近況がわからない人もいれば、頻発にお酒

          3/17 銀座線

          銀座線に乗ると大学から社会人にかけて3年半ぐらい付き合った人とのことを思い出す。別れた後最後に荷物の受け渡しをして渋谷から浅草まで泣きながら帰ったあの日の記憶は今でも鮮明だ。 仕事が忙しくてもう会社も辞めるしかないんじゃないかと思った時に、私はもうこの人に頼る人生を辞めなきゃいけないと思って別れを告げた。あっさりと別れを受け入れたその人への物悲しさを感じながら、最後に荷物の受け渡しの約束をして、渋谷駅で会って元気でねと握手をして笑顔で別れた。 もう振り返っちゃいけないんだ

          3/17 銀座線

          さよなら20代、こんにちは30代

          もうすぐ30になる。そんなタイミングでテイラースイフトを人生で初めて見に行った。3時間半にも渡るステージで完璧なパフォーマンスをする彼女を見て素直に胸を打たれた。 彼女がカントリーからポップ方向へと軸足を移し始めたのが2012年〜2014年。クラブに行けばいつも彼女の音楽が流れ、宅飲みのBGMでかけると「テイラーかよ笑」と”音楽好きの友達”に嘲笑されるような、そんな大衆的な音楽でありアーティストだった。友達が失恋してヤケ酒に付き合った帰り道、京都の四条通りをWe Are N

          さよなら20代、こんにちは30代

          12/9 土曜日 朝

          旅行の疲れがあったのか昨日は21時過ぎには眠りについてしまった。7時に目が覚めて、部屋中の窓を開けてサーキュレーターを回し換気をする。庭に布団を干し、シーツ類を洗濯機に入れた後、旅行の荷物を片付け、家中の掃除機をかけた。 ピーチとミントを混ぜたシーシャを作って、読みかけの本を開くと外から子どもの遊ぶ声が聞こえてきた。私の部屋は一階なので、いろいろな声が聞こえる。近くに住んでいる人が洗車でもしているんだろうか、車のドアを開けたり閉めたりする音が聞こえる。 実家に帰って生活を

          12/9 土曜日 朝

          人は変われるのか

          「人は、変わらないよ。変われない」 パソコンのスピーカーから無慈悲に鳴り響く声の色やトーン、画面に映るあの人の蔑むような、哀れみにも似た表情を今でも鮮明に覚えている。私の信念とは真逆の言葉。でも私はその言葉を否定することができなかった。何も言えなかった。 「自分が変われたように人は変われると思う。そして社会も同じように変容できるはずだし、自分はそれを巻き起こせる人になりたい」 新卒で就職活動をする際、何枚もノートに手書きで自己分析をした末に辿り着いた大事にしたい価値観が

          人は変われるのか

          10/31 満月

          数ヶ月前に告げられた言葉と同じようなことを自分が口にしていることに気がついた。あの人もこんな風に期待と絶望を繰り返していたのだろうか。だとしたらとても苦しかっただろうね。 街中にお店を見つけた時に可愛いねと言い合うポイントが一緒だったり、月が綺麗だなと思った数時間後に満月だねという連絡が来たり、自分が生きる上で大事にしたい、無くしたくない価値観を彼とは共有できていると思う。 たまに抱きしめてほしいと彼は言うけど、それは孤独を慰め合う行為だなと私は思っていて、私にも、どうし

          10/31 満月

          8月の思い出

          また恋人に会うために飛行機に乗っているな、と思った。あんなに辛い思いをしたのに性懲りも無く遠距離恋愛をして、性懲りも無く長期休みに飛行機で会いに行こうとしている。 今回の恋は失敗しないだろうかとふと不安になる。過去から何か学びを得たいのに、いつだって目の前のことに対処するのでいっぱいいっぱいだ。過去にした失敗を絶対に繰り返さないようなプログラミングが自分にされていればいいのにと思いながら窓の外を眺める。あの時は窓の外を眺める余裕さえなかったことを思い出す。 鹿児島には3泊

          8月の思い出

          社会は本当にクソなんだろうか

          この人のツイートを見てずっと考えていた。社会は本当にクソなんだろうか。 最近の私は金髪で楽しく生きている。会社で「その髪色大丈夫なの?」と聞かれても、別に誰からも駄目と言われていないので「大丈夫です!」と元気に答えながら生きている。 就活の時は辛うじて暗めの髪にしたいたっけ。でもリクルートスーツを着た覚えがない。ほとんど私服で就活をしていた。そういう会社しか選んでいなかった。そういう会社しか合わないと思っていた。内定式の時は金髪だった。特に何も言われなかった。新卒入社して

          社会は本当にクソなんだろうか

          上半期 2023

          2023年も半分が終わりますね。 あまり節目の投稿はしないけど、2023年は自分にとっては忘れられないぐらい激動の上半期だったから書きます。 2023年の幕開けは最悪で、毎朝泣きながら起きて、毎晩泣きながら寝て、誰かと一緒にいないと死んでしまいそうで、頑張りたいことも何一つ頑張れなくなってしまって、自分は何のためにこれまで東京に必死にしがみついて頑張ってきたのかも分からなくなって、それでもやらなきゃいけないことが沢山あって、本当に辛くて、自分がバラバラになってしまいそうでし

          上半期 2023

          失敗から何も学べない

          理性的であろうとして、思考をめぐらせて考えた上でした発言が、感情的になった時の自分を苦しめる。そう思ってないわけじゃなかったけど、制御できない自分の中に蠢く黒色の感情が出てきた時に、その発言がまるで嘘のようになってしまう。ずっと人生の中でそれを繰り返してきた。 自分の中でこうありたいという姿があって、その自分に基づいてした発言が、より幼い自分が出てきた時に、180度違うような発言として対立してしまうことがある。 自分の中ではこの二つが両立していて、それがいつも苦しくて、よ

          失敗から何も学べない

          4/23 新宿でmorohaと大森靖子を観た

          歌舞伎町にある複数のライブハウスで行われるサーキットイベントに行った。morohaや大森靖子が観たくて友達の唯ちゃんに声をかけて2人で行った。morohaはchelmicoと被っていたのでどちらに行くか迷ったけど、今度行くフェスでもchelmicoは観れるしなと思ってmorohaを選んだ。武道館のワンマン以来のmorohaだ。 私は別れてからmorohaを聴くことを避けていて、それは彼らの曲を聴くとどうにも懺悔したい気持ちになるし、自分が辛い時にそんな曲を聴いて大好きな思い

          4/23 新宿でmorohaと大森靖子を観た