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ちゃんとしてない日々の日記。

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ちゃんとしてない日々の日記。

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  • 旅行記#1

    クリスマスに異国の地で放り出され、私は独りになってしまった。 追記 クリスマスに当時の恋人から突然「帰ってくれ」と言われ、独りぼっちになった私はこのまま自分の存在が消え失せてしまうような気がしていました。 私は自分の足で歩いてちゃんと日本に帰るために、必死に今何が起きていて、自分がそれとどう向き合うのかをずっと文章にしていました。

  • 旅行記#2

    日本に帰ってきて、それからの日々。 追記 結局当時の恋人とは別れることになるのですが、その経験を通して自分という存在や家族、友人、自分がこれまでどう生きてきて、これからどう生きていくのかをずっと考えていました。そうしてまた私は人を好きになりたいと思えるようになりました。

最近の記事

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12/9 土曜日 朝

旅行の疲れがあったのか昨日は21時過ぎには眠りについてしまった。7時に目が覚めて、部屋中の窓を開けてサーキュレーターを回し換気をする。庭に布団を干し、シーツ類を洗濯機に入れた後、旅行の荷物を片付け、家中の掃除機をかけた。 ピーチとミントを混ぜたシーシャを作って、読みかけの本を開くと外から子どもの遊ぶ声が聞こえてきた。私の部屋は一階なので、いろいろな声が聞こえる。近くに住んでいる人が洗車でもしているんだろうか、車のドアを開けたり閉めたりする音が聞こえる。 実家に帰って生活を

    • 8/8 フジロック回顧かと思いきや

      フジロックの回顧を書こう書こうと思って何度もnoteを開いては何から書き始めれば良いのかわからなくて書く手を止めてしまった。今回は色々なことがあったから立ち止まってちゃんと言葉にしたいと思いながらもどう捉えたらいいか分からない事が多くて、それを考え続けていたら初めて夏フェスに行った時のことを書こうという気になった。 私にとっての初めての夏フェスは2011年のSUMMER SONICだ。当時私は高校2年生で、精神を病んで不登校で引きこもりだったところからなんとか抜け出し始めた

      • 7/8 自分のラジオを聴いて考えたこと

        つぶやき程度に。 ゆいちゃんと撮ったラジオを聞き返してきて、自分が本当に嫌いだったのは子どもではなくて、子を持った母親としてのあるべき像だったのだと気がついた。子どもが嫌いだったと語りながら私が実際に話しているのは子を持つ母親としてもっと自由にあっていいのだという気づきであって、子ども自体がどうこうというわけではなかったのだ。 あるべき像に規定された女性や、その人が連れている子どもを見る度に言いようのない憤りを感じていた。それは自分がその枠に押し込められることをただ忌み嫌

        • 7/2 ひとり飲み

          ひとり飲みで重要なのは、堂々としていること、嫌な時はNOと言うこと、調子に乗ってたくさんご飯を頼まないこと、ちゃんと自分の足で家まで帰れるぐらいに飲酒量を抑えること。 大学生の時に「ひとりで吉野家にいく女はどうなのか」と言う話をサークルの男子がしていて本当にくだらないと思った。「俺は行くけど彼女には行ってほしくない」と言う言葉を聞いて心底その子を軽蔑した。飯ぐらい好きにさせてくれよ。 幼い頃はご飯を食べる時はいつもテレビがついていて、家族で話すと言うよりはテレビの内容につ

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        12/9 土曜日 朝

        マガジン

        • 旅行記#1
          10本
        • 旅行記#2
          11本

        記事

          6/15 運動をすれば鬱が治る

          クソみたいな言説だと思うけれど、適度に身体を動かし疲労感を与えることはストレス発散にはとても良い。学校に通えたり通えなかったりした時に、生物の先生から「毎日走って疲れて飯食って寝れば鬱なんて治る。暇だから精神を病むんだ。とにかく運動しろ」と言われた。 彼のアドバイスは正しくてクソだ。当時の私はその先生と二度と口をききたくないと思ったし、分かり合えない人なんだと心を閉ざした。15年経った今、仕事終わりに田んぼの畦道を走りながら陰鬱な気持ちが吹っ飛ぶのを感じる度に当時を思い出し

          6/15 運動をすれば鬱が治る

          5/18 ピンク髪

          時間が空いたのでホットペッパーを開いてすぐにマッサージに行ける店を探した。近くに15分後に予約できる店があった。本当は全身に倦怠感を感じていたけれど化粧が崩れないように座って施術を受けられる足のマッサージを予約した。 「ピンク色の髪の人を施術するのは初めてです」と私の左足を指圧しながらその人は言った。他愛もない話をしてそろそろ会話が尽きてきた頃にその人が頭頂部を眺めながらその言葉を口にした。 それにどう答えるのが正解かを考えたけれど何も浮かばなかったので『まあ、あんまりい

          5/18 ピンク髪

          5/2 川のある街

          川の近くに住むことが多い。 大学時代に住んだ京都にも鴨川が流れており、留学中に住んだメルボルンにもヤラリバーと言う大きな湾に注ぐ川があった。社会人になってからも隅田川の近くにずっと住んでおり、意図した訳ではないけれども自分は川がある街が好きなんだろうなと思っている。 松本にも市内に大きな川が流れている。文月さんは朝から二日酔いでしんどそうだったのでひとりで川沿いを散歩する。標高が高いから日差しは強いけれど風には冷たさが残り気持ちがいい。ふとお腹が空いたので検索すると近くで美

          5/2 川のある街

          5/1 歩み

          「GW松本にいる?」そう尋ねると『いるよ!おいで!』と文月さんからすぐに返信が返ってきた。翌日特急あずさに乗って東京から松本へ移動した。 まだ自分の中で処理しきれていない出来事をあれこれ考えながら車窓を眺めていると気付けば眠りに落ちていて、目を覚ますとあっという間に北アルプスの景色が広がる駅に着いていた。 文月さんは時間指定の受け取り荷物があるとのことだったので、1人で蕎麦を食べに行き前回改装中で行けなかった松本市美術館で草間彌生の企画展を見に行った。 その展示に私は胸

          4/25 社会はクソなんかじゃないよ

          社会人6年目が終わる年、今の部署に来て初めて表彰をいただいた。しばらく華やかなものからは離れていた社会人生活だったので、素直に喜ばしかった。 そして数年越しにしたためてきた野望、派手髪での表彰獲得の夢を果たせたことが何よりも嬉しい!自分を曲げなかった!えらい! 1年目の時の私は営業部の中でも成績が良く、まあ新人賞を獲るだろうと言われていたものの、当時からハイライトなどをいれつつ髪色で遊んでいたこともあり、同じ部署の先輩から『そんなんじゃ新人賞あげられないと言われてるよ』と

          4/25 社会はクソなんかじゃないよ

          4/22 愛なんてもの

          母の誕生日に実家に帰ると、リビングには真新しい花束が飾られていた。父と母は事情がありもうずいぶん前に離婚しているけれど、母が苗字を元に戻さなかったことや離れて暮らす決断をしなかったこと、父が再度籍を入れる提案をしたもののそれを母が断ったこと、それでもたまには2人で外食もしながら、共に暮らすパートナーとして生活していること、それらすべての事実を踏まえると私はこの2人の関係性をどう表現し、どう捉えるべきなのかは未だに分からない。 高校3年生の頃、塾の帰り道に毎日のように送り迎え

          4/22 愛なんてもの

          4/14 海

          数年ぶりに見るアカウント名に懐かしさを覚えた。久しぶりに連絡をしてみるかと思って本垢でその人を検索すると自分がその人をブロックしていたことを思い出した。大した理由ではなかったのでブロックを解除してDMを送りお互いの近況報告をしていると、もう出会ってからは10年ぐらいの月日が経ったことがわかり、元気で良かったとお互いに声を掛け合って、そして会話は終わった。 たまにもう会うことのない人たちのSNSを覗きにいくことがある。全く稼働していなくて近況がわからない人もいれば、頻発にお酒

          3/17 銀座線

          銀座線に乗ると大学から社会人にかけて3年半ぐらい付き合った人とのことを思い出す。別れた後最後に荷物の受け渡しをして渋谷から浅草まで泣きながら帰ったあの日の記憶は今でも鮮明だ。 仕事が忙しくてもう会社も辞めるしかないんじゃないかと思った時に、私はもうこの人に頼る人生を辞めなきゃいけないと思って別れを告げた。あっさりと別れを受け入れたその人への物悲しさを感じながら、最後に荷物の受け渡しの約束をして、渋谷駅で会って元気でねと握手をして笑顔で別れた。 もう振り返っちゃいけないんだ

          3/17 銀座線

          さよなら20代、こんにちは30代

          もうすぐ30になる。そんなタイミングでテイラースイフトを人生で初めて見に行った。3時間半にも渡るステージで完璧なパフォーマンスをする彼女を見て素直に胸を打たれた。 彼女がカントリーからポップ方向へと軸足を移し始めたのが2012年〜2014年。クラブに行けばいつも彼女の音楽が流れ、宅飲みのBGMでかけると「テイラーかよ笑」と”音楽好きの友達”に嘲笑されるような、そんな大衆的な音楽でありアーティストだった。友達が失恋してヤケ酒に付き合った帰り道、京都の四条通りをWe Are N

          さよなら20代、こんにちは30代

          人は変われるのか

          「人は、変わらないよ。変われない」 パソコンのスピーカーから無慈悲に鳴り響く声の色やトーン、画面に映るあの人の蔑むような、哀れみにも似た表情を今でも鮮明に覚えている。私の信念とは真逆の言葉。でも私はその言葉を否定することができなかった。何も言えなかった。 「自分が変われたように人は変われると思う。そして社会も同じように変容できるはずだし、自分はそれを巻き起こせる人になりたい」 新卒で就職活動をする際、何枚もノートに手書きで自己分析をした末に辿り着いた大事にしたい価値観が

          人は変われるのか

          10/31 満月

          数ヶ月前に告げられた言葉と同じようなことを自分が口にしていることに気がついた。あの人もこんな風に期待と絶望を繰り返していたのだろうか。だとしたらとても苦しかっただろうね。 街中にお店を見つけた時に可愛いねと言い合うポイントが一緒だったり、月が綺麗だなと思った数時間後に満月だねという連絡が来たり、自分が生きる上で大事にしたい、無くしたくない価値観を彼とは共有できていると思う。 たまに抱きしめてほしいと彼は言うけど、それは孤独を慰め合う行為だなと私は思っていて、私にも、どうし

          10/31 満月

          8月の思い出

          また恋人に会うために飛行機に乗っているな、と思った。あんなに辛い思いをしたのに性懲りも無く遠距離恋愛をして、性懲りも無く長期休みに飛行機で会いに行こうとしている。 今回の恋は失敗しないだろうかとふと不安になる。過去から何か学びを得たいのに、いつだって目の前のことに対処するのでいっぱいいっぱいだ。過去にした失敗を絶対に繰り返さないようなプログラミングが自分にされていればいいのにと思いながら窓の外を眺める。あの時は窓の外を眺める余裕さえなかったことを思い出す。 鹿児島には3泊

          8月の思い出