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5/2 川のある街

川の近くに住むことが多い。
大学時代に住んだ京都にも鴨川が流れており、留学中に住んだメルボルンにもヤラリバーと言う大きな湾に注ぐ川があった。社会人になってからも隅田川の近くにずっと住んでおり、意図した訳ではないけれども自分は川がある街が好きなんだろうなと思っている。

松本にも市内に大きな川が流れている。文月さんは朝から二日酔いでしんどそうだったのでひとりで川沿いを散歩する。標高が高いから日差しは強いけれど風には冷たさが残り気持ちがいい。ふとお腹が空いたので検索すると近くで美味しそうな朝ごはんを提供している店があったのでそこへ向かった。白ごはんがもっちりしていてとても美味しく、味噌汁や山菜が二日酔い気味の胃にちょうどよかった。

山山食堂

起きてきた文月さんと合流して予約していたサウナへ向かう。文月さんは体調が悪そうだったけれど途中で井戸水を水筒に汲みながらなんとか回復につとめているようだった。

サウナはとても気持ちが良く、ここ数日起こった出来事や自分の中で渦巻く色々な感情が汗とともに全て自分の中から排出されていったような気がした。文月さんに「ませは松本に来てからみるみる健康になるね」と言われ、自分がかなり疲れていたんだと改めて思った。

家に帰って少し昼寝をしてランチをしに向かう。ここのご飯が美味しくて、素材の味を活かしたシンプルながらも手が込んだ味付けがとてもよかった。

アルプスごはん
味付けが凝っていて美味しかった

そうして文月さんの家に帰ってまた昼寝をする。散歩してご飯を食べてサウナに入って昼寝をしてまたご飯を食べて昼寝をして、全然ちゃんとしてないけれど、本来人間はこれぐらいで生活していいはずだよな。実際に文月さんも普段こんな生活をしていると言っていて、もちろん今の自分の生活が悪いとか間違っているとは思わないけれど、こういう生き方をしてもいいんだと自分の中で選択肢として持てるのはすごく大きいと思った。

帰りは松本駅まで文月さんが送ってくれてその途中で誕生日プレゼントにキャンドルを買ってくれた。紙袋に貼ってあるラベルが私に似ていて2人して笑っていた。

タクシーを呼ぶ時の私に似ている
金髪の女の子のシール


文月さんと話しながらたくさんのことを考えたような気もするし、同時に何も考えずにただダラダラと過ごしただけな気もした。まあでもどちらでもいっか、楽しかったし。

本気で松本に1ヶ月ぐらい住んでみてもいいかもな〜と軽く思いながら愛知への特急に乗る。東京からそのまま帰らず松本に来てよかったと思う。東京のことは好きだけれど、東京にいる時の自分は常に落ち着かなくてあまり好きではない。

自分がこれからどこで何をしてどう生きていこうか、最近はそんなことばかりを考えている。もう直ぐ実家に帰って一年が経つのでもうそろそろ次のステップを考えないとなと思っている。東京に戻るのか戻らないのか、そろそろちゃんと考えないとな。

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