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包丁は良いものを、伝統的な価値の有るものを選びたい

世の中スティマだらけだ。そこら中の料理の専門家は最新の料理電化や、自分の名前つけた鍋やらおすすめである。僕はうんざりする。

伝統的な料理を紹介する人が好きだ。noteでも少しだけいらっしゃる。伝統的な料理は手間がかかり、既に教えてくれる人も死に絶えた(僕の母は亡くなってもう6年経つ、そして伝統料理というのはそれぞれの家庭で維持されていたのだ)。

昨今の「断捨離」というやつには我慢ならない。僕は忘れたくはない。忘れたいなら僕が死んだ後みな捨ててくれ。どうやら僕は「ゴミ屋敷派」のようだ。

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友人に魚を捌く事を聞かれ、包丁の話になった。

ホームセンターやスーパーでは買わないほうが良いです。
一回かったら一生使える(と言うか買い換えることはまず無いから)ので良いものを選んだほうが良いです。
ネットで色々と説明っとか有るけど伝統的な価値を信じたほうが良いです。
僕は母の出刃を受け継ぎましたが、余りにすばらしくてびっくりしました。柄が割れてかなり深く刃がかけていました。

母が亡くなったときだったと思う。家をひたすら掃除した。片付いてはいたが、奥の8畳と6畳が物でいっぱいである。既に数年調理はできなくなっていたので包丁は台所の引き出しに入れっぱなしであった。

中の出刃包丁が、ほとんど捨てるほかない状態で見つかった。前年(2015年)から料理をよくしていたので出刃包丁に目が行った。上の包丁である。(絵をつけ直して研ぎ直しした後)こうやってはさほど違いは分からない。

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三条市(新潟の刃物の町)に持っていったら、何と作ったメーカー(もう店は閉じていました)のことが記憶されていました。
多分30年くらい前からのものです。
柄を替えて、刃を研ぎ直してもらえました。高かかった6000円ですが、(そこらのスーパーで3本買えるくらいの値段)けど同等品は20,000円くらいしたと思います。

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下の包丁である。背の暑さも、重さも違う。この違いが大きいのだろうか?

使いはじめて、すぐに素晴らしいものだとすぐに分かりました。
結婚した頃ホームセンタ−で買った出刃とは全く疲れ方が違うのです。
背の厚みが全く違い、鋼も柔らかいのにしっかりとしているのです。
僕が魚上手くさばけるのも80%は包丁のおかげです。残り20%は魚さんのおかげ(笑)。そのくらい違います。

まあ、ホームセンターで買った方も三条のものでは有ったが、やはり重さの違いが大きい。

時に60匹とかハタハタを捌いて唐揚げにしたりしますが、全く疲れないのです。今度noteに書きます(笑)。

ハタハタを捌いたりは、妻がいくスーパーのおかげである。冗談のような値段で魚が買える。地元の漁港からでかい箱で持ってくるのだ。2019年だから最近である。そもそも魚を捌くのは嫌いだったのだが、この包丁のおかげで楽しくなったのだ。

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そしてさっきまで海の中を泳いでいた魚が、僕の中で生きるのだ。

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これから30年使うと思ったら良いものが良いです。

できれば、河童橋か築地に行ってお店の人にアドバイスしてもらったり教えてもらったりすうると良いです。
顔覚えてもらうとアフターが良いです。
また、いい店だと砥石とか研ぎ方なども教えてもらえます。
家のそばの研ぎ屋さん(金物屋)で研いでもらったらかえって切れなくなったことがあります。
砥石とシャープナーもあるといいかもしれないですね。
三徳なんかもシャープナーでちょこっと触るだけで嬉しい切れ味になります。刺し身は三徳でも良いかもしれませんが、出刃は鳥をやるときにも良いです。手羽先の関節の所に一本入れて約と中の血が気にならないです。

妻と結婚前に河童橋に行った。婚約指輪を買うという名目で一緒に行ったのだ(笑)。河童橋の包丁やさんである。築地にも行って寿司くった。ボイルストンで友人たちに紹介して大騒ぎであった。

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築地すし

築地にはまだ、昔気質の寿司屋さんがあった。今はどうなんだろうか?

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一番下の中華包丁をこの時に買った。玉ねぎのみじん切りにしたりするときは最高にいい。重さが良いのだ。鋼で切れ味も良い。一番上の2つはいつも使う包丁である。

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工業用の磁石を打ち付けてこていしている。これはいい考えだと思ったら、既に商品化されていた。

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柄と刃が一体のシリーズもいいかと持ったが、あまり嬉しくない。鯵切りというタイプであろうか。皆母の出刃包丁が心地よい。

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引き出しに包丁がおいてある。なんか武器庫っっみたいでかっこいい。

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真ん中の鋏はル・クルーゼの鋏。針金も切れる、鳥なんかのかなりぶっとい骨も難なく切る。1万円以上するが一生使える。左の2つは缶切り、最近の缶はヒッパレが取れるがそうでないものや、上手く取れなかった時に使う。レンチはあると便利、骨抜きは年に一回も使わないが無いと困る。レンチの下には「クリクリ坊主」がある。栗の皮を向くのが上手いやつだ、めったに使わないが栗を頂いたときなどには重宝する。使ってみると世界が変わる。

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日本中で断捨離という絶望的な分化破壊が行われている

まあ、それもよかろう。平安時代の生活様式を懐かしがる人はいない。忘れ去ればすぐに消えてしまう。

しかし、家族を大事に思う心は石器時代も今も変わらない。食事を作るというのは家族とともに生きるということだ。

商品化された食事を買ってきて食べるほかない時代は辛い。時給で働き誰かのために苦しむ人生は辛い。一生家賃を払い使用料(金利、通信費、著作権料、特許料)で目いっぱいの人生に何が見える?

病気さえ誰かの商売のネタだ。

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僕は食事には価値があると思う。

ドライブ行ったり映画見たり、デズニーランド行ったりたくさん楽しいことは有るだろうさ。それってほんの数十年の間に起こったことだ。何しても誰かが金持ちになる。今の時代は「使用料」の時代なのだ。多くの人が力を合わせて映画を作るが、時給を払われておわり。その映画が大ヒットしたらプロデューサーが大儲け。他人を時給で買って何度も売って金にする。そのまた著作権を管理するのはお役人。黙っていても金が入る。

食事も同じ、時間が来れば半額になる料理は計り知れない利益をもたらす。そのおかげで体壊せば医者も儲かる。「経管栄養・胃瘻・輸液」で何種類もの薬と同じような手術を繰り返して年金ATMとなって医療費を払い続ける。最後は医者に張ったねと褒められる。

今の時代は他人を頑張らせて自分が得をする時代だ。僕だって、子供に頑張らせていいトコ就職させて楽したい(と思っていた)。

家で料理を作るほうが僕には何倍も楽しい。どうせ頑張るならば、食事を作るほうがいい。自分の身体は自分で守るほかない。

絶対に医者が言わない食事指導が有る。自分で素材から食事の中の生命を大事にして伝統的な方法で食事を作りなさいということは言わない。

せいぜいで玄米食がガンを消すとかは言うだろうが、自然食品やらマクロビオティックやらなにかの権威を持ち出してくる。私達は一人一人が違いすぎるから、誰にでも効く食事療法などはない。それは苦しくも厳しいものだ。しかし、家庭で料理を作っていた時代は利益無しで食事を作り互いに励まし合いながら行きていたのだ。僕のレシピは、母の愛を思い出しながら作るということだ。

ドッグフードみたいな食事は少しずつ僕らを殺す。「乾燥・抽出・濃縮」工程は食事の中から生命を追い出すのだ。

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文化を破壊するのは戦争ではない。

世界の遺跡を破壊する行為を良識ある人々は叱る。僕は、その地で死んでいった子供を見捨てる「良識ある人々」を憎む。

日本中で『断捨離』と言う文化破壊が起こっている。大喜びで人々の喜びや悲しみを焼き払っている。

確かに女性が開放されたかもしれない(注)。しかし、私達は孤独の中に施設で管だらけになって死ぬのだ。「家」と言うシェルターであり牢獄であった「装置」はグローバリズムによって破壊された。そのために行政は見様見真似で様々な制度を作った。

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医療という権威もその一つである。そして私達はそれに苦しめられているのだ。

僕は、自分で食事を作ることで世界に向き合っていきたい。

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注)確かに女性が開放されたかもしれない

イリイチや上野千鶴子が旗振りをした女性の開放は短絡的だったと思う。家庭の中で女性はセックスを強制されなくなったと言うが、してもらえなくなった男はどうすれば良いのだ。女性は家に閉じ込められていたと言うが、当時は長男が全てを相続した。次男以降の男はどうなっていたと思う?

女性は自由になり社会進出して、会社でセクハラ・パワハラされ放題だ。小さなコミュニティは崩壊してテレビの中で不倫や逸脱した性を糾弾するが、既に「神様」は何も言わなくなった。

僕にはあの時代のウーマンリブの理論が貧弱に見えて仕方がない。今の社会学的な分析にも言えるが、本家分家のパワーゲームが描かれていない。

今の私達は、個別に切り離され、それぞれの職場で奴隷のように時給で働かせられ、一生家賃と人生の使用料をとられて年金も足らない。無論、僕らが貧困である分だけ、大金持ちもいる。この問題は簡単には書けないが、今の社会を見れば、問題があるのは有るのは分かる。

そしてこういう社会は、多くの遺跡文明のようにテロで滅びるほかないのだ。

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厨房研究に使います。世界の人々の食事の価値を変えたいのです。