#認知症
父と暮らす:認知症は幸せなのかもしれない。「記憶が失われること」と「心が狂うこと」とは違う。自分を知っている人がいなくなるという孤独。心を狂わせない食事。
年取って辛いことはなんだと聞かれた老人が「若い頃を覚えていることだ」と映画「ストレイト・ストーリー」で主人公が応える。
なぜ、老人にとって記憶が失われることが悪いことなのだろうか?
僕は悪いことではないと思う。もう十分頑張ったのだ。静かに暮らすことがふさわしいじゃないか。
人が覚えている必要のないこと(覚えていると都合の悪いこと)を忘れるのは当たり前の反応なのだと考えるほうが良い。黒歴史は忘
父と暮らす:父のメタモルフォーゼ 細胞からみた「分子栄養学」
2019年7月位から、90歳の父は一切食事を摂らなくなった。8月末に突然起き上がって家に来た。10k以上痩せていた。まるで何もなかったように夜は一緒に一杯やった。
私たちの「身体というコロニー」で生きる細胞達は毎日死んでいく。そして「お代わりの出来ない臓器」が今の状態を維持できなった時にトリアージュが起こる。生き残れる細胞が残るために細胞の間引きが起こり新たな父の姿にメタモルフォーゼしたのだ。蛹
父と暮らす:最後の日々
いずれ生命は死を迎えます。しかし、その死の迎え方はこの80年で大きく変わったと言えるでしょう。
2020年3月に父を看取りました。91歳でした。母が2016年になくなってから、毎日父の食事を作りました。なんとか認知症(自分を見失う状態)にならないでもらいたいと思い食事を作り続けました。今の僕の食事はこの5年間の父の食事の延長にあります。
最後の1ヶ月は背骨の圧迫骨折で動けなくなり、ベッドで過ご