#28：コロナの影響で、倒産する製作会社
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おはようございます。
成田雅嗣（@naritamasatsugu/）です。
昨日はこんな内容を書きました。
ほんとに他人事ではないんですね。
破産するのは、芸能人・プレイヤーだけじゃなくて
製作会社やライブハウス、劇場も同じなんです。
リアルな話。
僕もライブの製作や舞台の製作をします。
プロデューサーとしてね。
今予定しているライブは、
小さくまとめても200万円程の費用がかかってしまいます。
ここで内訳を書いてみようか。
＜内訳：ライブ費用＞
●ライブ会場費
●照明人件費
●音響人件費
●リハーサルスタジオ費
●バンドメンバー人件費
●グッズ製作費
●アーティスト出演料
●スタッフ人件費
●広告宣伝費
●打ち合わせ、打ち上げ等の交際費
●チケット販売等の委託料、手数料
===============
費用 計：200万円
と、こんな感じです。
これに対して、収益は
＜内訳：ライブ収益＞
●チケット収入
●グッズ売り上げ
===============
収益 計：200万円～
という状態です。
チケットが完売にならず残ってしまった場合は、
グッズを頑張って売って収益にします。
売れるチケットの枚数は決まっていますから
グッズが売れるかどうかで収益が大きく変わってくるんですね。
さて、
ライブが中止になってしまった場合はどうなるでしょうか。
※ライブが中止になった場合※
＜内訳：ライブ費用＞
●ライブ会場費
→ 50％はお支払いします。
●照明人件費
→ 50％はお支払いします。
●音響人件費
→ 50％はお支払いします。
●リハーサルスタジオ費
→ リハーサルを行う前に中止がわかれば、0円です。
●バンドメンバー人件費
→ 50％はお支払いします。
●グッズ製作費
→ 100％かかってきます。
●アーティスト出演料
→ 自社アーティストなので、0円です。
●スタッフ人件費
→ 自社スタッフなので、0円です。
●広告宣伝費
→ これは100％かかってきます。
●打ち合わせ、打ち上げ等の交際費
→ 打ち合わせは行われますので、50%くらいです。
●チケット販売等の委託料、手数料
→ 100％かかります。
●【新】チケット払い戻し手数料
→ 新しく必要になります。
===============
費用 計：120万円くらい
これに対して、収益は
※ライブが中止になった場合※
＜内訳：ライブ収益＞
●チケット収入 → 0円
●グッズ売り上げ → 不明
→ ライブがないが、グッズだけ欲しい人に売った場合
===============
収益 計：0円～
はい。
200万円規模のライブで
アーティストやスタッフの給料を0円にしても、
120万円程の赤字を背負うことになってしまうのです。
ライブハウスも赤字がでます。
●ライブハウス貸出料 → 通常の50％
●売れるはずだったドリンク代 → 0円
のように。
創設69年を誇る わらび座 が、存続に危機にたたされました。
全くもって、
僕らも他人事ではありません。
しかし、
M.S.S Projectのように、別の方法で収益を得たアーティストもいます。
アーティスト本人は、
収益の確保の仕方をなんとか考えなければ、ですが
製作会社などはどうすればいいのか、、、です。
どうか
どうか
この騒動が落ち着いて、それぞれが活動を再開した時に
あたたかい応援をお願いいたします。
◆成田雅嗣（なりたまさつぐ）◆
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