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よりぬきしりんさん

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2020年2月の記事一覧



こんにちは
あの星から来たの
そう
あの白くゆらめいてる

今ごろね
なくなってるの
不思議だ
ここからは見える

ボクもいるはず
見えるかな?
きっと河川敷を
散歩してる
いつもそこから
星ばかり見てたから

きっとほんとは
ボクもいない
いちど来たかったんだ

じゃあね

つながることが怖い
肯定されるのが怖い
満たされるのが怖い

ひとり立つのが怖い
否定されるのが怖い
魂の絶対空虚が怖い

そういう場所を選ぶ
そういう評価を狙う
そういう状態を保つ

何も動くことはない
どこへも向かわない
何にも委ねはしない

そういう日々が怖い

きみのシュークリームはバニラビーンズが少し多すぎる
と教えられ
短慮に短慮を重ねたあげく店舗も倉庫も焼き払う

そういうのを食い止めたい

わたしの人為的なやらかしはすべてこれだ

謙虚さの欠如とは異なる
圧倒的な自信の欠如

自信の欠如を矯めるには
自信をつける

なんだこれ

Winding Road Leads To You

Winding Road Leads To You

 創作でないこんな綴り方の延長も、1000年、100年、10年、いやせめて2年、とそれぞれに賞味期限を設定して書いてみれば、思いのほか難しいのだ。そして、難しくないことは、したくない。

 あなたが「好き」をこわくなったころまで、この文の賞味期限は持たせようね。いつもみたいに、大人だから、たくさん下らないことを書いてるから、面倒なときは、いちばん下までスクロールするんだよ。

* わたしは非常に生

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10日後に死ぬわたし

10日後に死ぬわたし

 煽情的に聞こえることを好まないので、ちゃんと詰まらなく註釈します。正確な題名は、
『死の10日前には「10日後に死ぬわたし」と観念しているわたし』
であり、10という数でさえ、娘がちゃんと10進数2けたの意味を分かった記念に過ぎない、のと、仮に今回の流行病に引っかかれば、だいたいそれくらいか、との目算と、です。ステロイドと抑制剤を大量に飲んでいる者にとっては、それくらいの胸算用は許されてよいでし

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今日も生きていた

今日も生きていた

 おんもはバイ菌だらけだから蟄居というわけにもいかず、車移動に拘りつつ今日も朝の求職(@西区)昼の求職(@北区)夕方の求職(@中央区)とトリプルヘッダーでいずれも勝敗つかず、よって年俸に変動なし。以上『本日の銭闘』のコーナーでした次は太陽系の天気予報ですささきさーん?

* 禁煙席まで脂臭い喫茶店で意味なし写経(履歴書/ポートフォリオ)に勤しむ。手書きに予測変換機能が付くのは令和何年くらいだろうか

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マッキーに関する書き散らし

 違法は罪だ。なぜなら、罪とは法を犯すことだから。犯罪の定義、構成要件、違法阻却、減軽、そういう面倒(で本質的ゆえにもっともエキサイティングな話)は、今回は置いとく。

 仕切り直し。
 罪とは違法行為であり、実定法によりそれに対し刑罰を科される行為だ。行為の主体は人であるから、刑罰は人に対して科されるが、厳密には「行為に対して」、より厳密には「行為を促した心的状態/過程に対して」科されるものだと

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マシューソンをめぐるわたし

マシューソンをめぐるわたし

 なぜこんなに野球が好きなのか、ストーブリーグにはよく考える。

 小学生のとき、ほんの短期間だけソフトボールのチームに参加した。他の習い事との時間的な両立が難しく、じきに通わなくなった。ショートを任されてから、にわかに楽しくなっていたから残念だったけれど、親から「モノになる方を選べ」と言い渡され、全国大会を控えていた剣道を(トランプのフォースのように)選ばされた。後悔や怨みは少しもない。どちらも

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2020 自己紹介

2020 自己紹介

Note というフィールドは、良く言えば自由不羈(表現においてこれより大事なものはないと思います)、敢えて憎まれ口を叩けば hatchpotch つまりごった煮、自己紹介のひとつも掲げておかねば、書き手が何者か皆目分からず、警戒と過剰な牽制から、せっかくの貴重なご縁をみすみす失いかねないと決心して、早や四年。

――四年。おう。

四年間、何をしていたのだろうか。

**まあ、いろいろしていました

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見たものを見よ

見たものを見よ

 昼間の星は見えなくとも、見えないだけであるんだよ、見えないものを見えないにもかかわらずあると見なす正しくも倒錯した認知のあり様が、まずはわたしを「かもしれない人生」の座敷牢にロックアップする。それはたとえば、慇懃なことばの向こうで交わされた「かもしれない」嘲笑と罵声であったり、わたしを一瞥した刹那、あの人の脳裏やあの人の脳裏をよぎった「かもしれない」憐憫と蔑みの情であったり、そのようなものがどれ

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Ad Astra

Ad Astra

 星の数ほど、と書きはじめることを決めていた。

 もちろんわたしは星の数を知らないのだ。検索すれば、たちどころに分かったりするのだろう。便臭と老臭に満ちた、こんな山奥の病床にいてさえ。

 近頃は博学のような事が、どうでもよい。わたしの無学な祖先たちは、星の数などに気を逸らされること無く、星を見ていたはずだ。海賊でもあり漁師でもあったわたしの遠いご先祖など、ひとつの星を見失わぬ一事に、ある時は文

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