マガジンのカバー画像

プロフェッショナルコーチとしての試行錯誤

56
プロフェッショナルコーチとして成長するための試行錯誤を書いています。
運営しているクリエイター

2017年7月の記事一覧

小さく、多くの種類の行動をしよう。

パワハラ問題に限らず、辛い状況にあるときに、大切なことがあります。

それは、たくさんの種類の行動を取ることです。

たとえば、パワハラ問題で言えば、被害メモを取り、録音をして、同僚・上司に相談して、ハラスメント対策室に相談して、労働局に相談して・・・というように、できることは何でもやることが大切です。

1つの種類の行動を続けるのではなくて、たくさんの行動を取ること。

言い換えると、解決するま

もっとみる

心理学的にも、自己卑下は役に立たない。

『ネガティブな感情が成功を呼ぶ』という書籍があります。

http://amzn.to/2umXVWF

この本の中に、次のような一文があります。

《断酒したばかりで酒に手を出してしまった成人メンバーのうち、面接中に「恥の意識」をまったく表さなかった人たちがその後口にした酒は、4ヶ月で平均7.91杯だった。一方もっとも激しく「恥の意識」を表した人たち(上位10パーセント)は、その後の4ヶ月間に平

もっとみる

検証は、解決したあとでいい。

解決策が10個あるなら、10個同時に実行しましょう。1つ1つ実行する必要はありません。

たとえば、パワハラ被害に遭っているとき、まず被害メモをとって、その次に録音をとって、その次に相談に行く・・・という風に、1つずつ実行しようとする人が多いです。

しかし、1つ1つ実行する必要性はまったくありません。相談してみたからこそ、相談を受ける側がどのような証拠を求めているのかが分かったりするのです。です

もっとみる

身動きが取れないのは、ネガティブな枝を切っていないから。

解決に向けての新しい行動が起こせないとき、そこには必ず心理的な障害があります。

最も多い障害は不安や恐怖であり、「もしX(行動)をすれば、Y(ネガティブな状況)になるだろう」という形を取ります。これは、解決策から生じる「ネガティブな枝」です。

このネガティブな枝があるため、身動きが取れない状態にあります。

ですから、このネガティブな枝を切り取ることを考えればよいのです。「Yという状況を生じさ

もっとみる

ネガティブな感情を利用することを考えよう

ネガティブ感情には、特定の行動を引き起こす性質があります。たとえば、不安は予防のための行動を引き起こします。怒りは、攻撃行動や防御行動を引き起こします。ネガティブ感情を利用すれば、行動を起こしやすくなるということです。

パワハラを受けて、加害者に対して怒りを持つことは悪いことではありません。その怒りを使って、職場環境の改善に乗り出したり、加害者に対して毅然と対抗できるなら、それはむしろよいことで

もっとみる

無料にするより、保証をつける。

コーチ・カウンセラーなど無形サービスを開始するとき、私達は「無料」にしがちです。

もちろん、無料にすることが悪いことではありません。申し込みをいただくステップとして、無料枠を用意しておくのは、戦術の1つです。

ただ、それよりもよいのが保証を付けることです。リスクリバーサルと呼ばれるものです。わかりやすいところで言えば返金保証でしょう。

無料も、返金保証も、大きな差はそれほどありません。お金の

もっとみる

自分ぐらい、いつも自分の味方となる

大学生のころ、私は自分のことが嫌いでした。反省をするべき、もう二度とするべきでないと心に誓うようことを、してしまっていたからです。

では、自分のことを嫌いになって、自分を好きになるような努力をしたかと言えば、そんなこともありませんでした。自分に対する恥が強くて、外に出るのも嫌でした。

そもそも、自分のことを最低だと思っているので、努力ができません。努力をする気持ちも起きないし、努力を続ける気も

もっとみる

「いい人」にだけ、情報が届くようにする。

インターネットの弱点は、情報を届ける相手を選びにくいことです。

私は「いい人」にだけ、私の情報を届けたいと思っています。だからこそ、そのような工夫をしています。

たとえば、私は、ツイッターでは「いい人」以外は、ブロックします。私の情報を見せたくないからです。もちろん簡単にはブロックしませんが、たとえばマウンティングしてくる人や、特定の個人を直接攻撃している人は、その時点でブロックです。

冷た

もっとみる

「いい人」ほど、自分の利益も大切に。

心理学的にも「いい人」ほど、損をすることがわかっているようです。人生で犯罪にあう確率も「いい人」でない人に比べて高く、収入も低くなるとの統計があります。

しかし、一部の「いい人」はそうはなっていません。

それは、トップの「いい人」は自分の利益にも関心があるからだそうです。他人の利益だけではなくて、自分の利益にもしっかりと関心を払っているからこそ、損をしないのです。

パワハラに遭う人は「いい人

もっとみる

嫌いな人との付き合いを減らす

私は、辛い経験をした人にこそ、幸せになってほしいと思っています。

そして、そのための第一歩として、嫌いな人との付き合いを減らすことが大切だと思っています。少なくとも、あなたを低く評価する人との付き合いは、できる限り減らしたほうがよいでしょう。

「自分を成長させるために、嫌いな人とも付き合ったほうがよい」という意見もあります。たしかに、これにも一理はあります。

しかし、それは、その嫌いな人との

もっとみる

「出会いと別れ」は、別れが先。

「出会いと別れ」と言いますが、実際には別れが先に来ます。新しい会社に入るときに、最初に来るのは「別れ」です。あなたが趣味に没頭し始めると、最初に周囲の人が離れていきます。別れが先です。

出会いは、別れの後に来ます。ですから、「別れと出会い」が時間の順序としては正しいのです。

あなたが新しい人間関係を結ぼうとするとき、必ず別れが先に来ます。

それなら、嫌いな人や、イヤな人から順番に、別れていけ

もっとみる
モチベーションが湧かない3つの理由と、その解消法

モチベーションが湧かない3つの理由と、その解消法

18歳から家庭教師、塾講師など、教える仕事をしてきました。

子どもに勉強を教えるとき、一番苦労するのは「やる気を引き出すこと」です。

やる気を引き出すテクニックはさまざまあるのですが、コーチング理論を学んだことで、とてもシンプルに説明できるようになります。

理論的には、やる気がわかない理由は3つだけです。
1 ゴールが、本人にとって魅力的なものではない。
2 ゴールが、現状維持でも達成できる

もっとみる

ゴールが、一貫性と変化を作り出す。

一貫性を持つことは大切ですが、それが停滞をもたらしてしまうと困ります。

ですから変化も大切ですが、そこに一貫性がないのも問題です。

この2つを統合するために必要となるのが、ゴールです。

もっとみる

味方を探すのも、努力のうち。

現状のままでは達成できないことに取り組むときは、仲間を探すのも努力の1つです。

私はパワハラ被害者の支援を専門としています。そして、被害者にいつもいうことは同じです。証拠と、仲間を集めること、これに尽きます。

仲間を集めることには、さまざまなメリットがあります。

一番大きいメリットは、現状を打破しやすくなることです。

私達は、現状維持を好む性質があります。パワハラを受けている職場であっても

もっとみる