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うつをわかりやすく説明してみた

 こんにちは。ポジティブうつのお金持ち父さんプロデューサー 森 雅士です。いつも記事を読んでいただきありがとうございます。

 「うつ」になってしまってから、「うつ」ってどうやって説明したら相手に伝わるんだろうかと常々考えてました。

 私のオンラインサロンでは、毎日、政治、経済、投資、節税、不動産情報など、お金と不動産の関わる情報発信をしたり、月2回のオンラインセミナーをしています。

 したがって、自身の経験から、有益な情報を引っ張り出して伝えることや、広く情報を収集して、有益な情報をピックアップして伝えることが主な仕事です。

 それゆえ、どんな難しいことでも、相手にわかりやすく説明することが癖になっていて、職業病のようになっています。

 この、「うつ」という状態を「うつ」を知らない人にわかりやすく伝えるにはどうしたらよいのか、ずっと考えてました。一般的には、脳を休めたほうがうつの回復には良いのですが、無意識に考えてしまうことを意識的に止めてしまうことの方が、私にとってはストレスなので、無意識に任せて、考えてみました。

 前置きが長くなってしまいましたが、「うつ」という病は、かなり個人差があります。

 私のようにそもそも自己肯定感が高く、メンタルが強いと思われている人間でも、うつになってしまいます。それは精神疾患、メンタル疾患という言い方にも問題があるのではないかとも思います。

 精神疾患というと、精神力の強弱が大きく影響しているように思えてしまいますが、決してそうではないです。精神力の強弱が影響していないわけではないです。もちろん、ストレス耐性が高い人より、低い人のほうが、うつになりやすいのは事実ではあると思います。しかし、それは環境に大きく左右されますし、ストレスの感じ方は個人それぞれ違うからです。

 例えば、ブラック企業と言われる会社では、その環境に耐性が強い人の方がうつにはなりにくいでしょう。

 では、ブラック企業では全く平気なメンタル最強の男性が居たとしましょう。その男性が、超ホワイト企業だけど、女性100名の会社の中で男性1人で中間管理職をやれと言われたらどうなるでしょう。

 私なら、すぐにうつになるでしょう。笑。そういった意味では、女性の方がメンタルは強いんだろうと思います。男性の中で紅一点で頑張っている女性はたくさんいると思いますが、その逆、女性ばかりの中で男ひとりで頑張っている男性は少数です。

 これは極端な例えで、普通はそんな会社では、まず働かないでしょう。ただ、結果的にそういった自分自身に全く合わない環境に身を置かざるを得ない状況、辞められない状況というのは誰にも起こりえます。

 家族が居て養わなければいけない、住宅ローンがある、不景気で転職もできない、等、ブラックな環境でも会社を辞める訳にはいかないという人は多いはずです。

 それは一見すると前向きな状況でも起こりえます。

 大阪の会社で、社長から、「東京進出をするぞ!」と言われて、東京進出の責任者に選ばれたとします。「とりあえずお前が一番優秀だから、まずは1人で行って開拓して来い!」と言われ、東京に単身赴任することになったとしましょう。

 給料も上がります、社会的地位も上がります。けれど、同僚も居ない、家族も居ない、東京には友人も居ない、そんな環境に放り込まれたらどうでしょうか?

 相当ストレスフルな環境だと思います。どんなに優秀でも、最初は仕事もうまくいかないでしょう。大阪生まれ大阪育ちで、東京に行くこと自体初めての人は食べ物も合わないかもしれません。人も合わないかもしれません。業種によっては、大阪弁では仕事ができないかもしれません。

 最初は頑張るでしょう。期待されて東京に行くのですから、責任感が強い人であればあるほど頑張るはずです。それでもうまくいかず、限界を越えて頑張ってしまうと、徐々に体調がおかしくなります。内臓疾患になったり、白髪が増えたり、太ったり、痩せたり、何かしら体調に異変が起こるでしょう。「うつ」というのはそんな身体からの悲鳴のひとつです。

 「うつ」を端的に言うと、脳の病気だと言えると思います。脳の病気と言うと、脳卒中等の外科的な病気、脳が物理的に怪我をしている状態をイメージしてしまいますが、「うつ」は目に見えない脳の異常とでも言えばよいでしょうか。

 その周りから見えないのが、「うつ」の一番厄介なところです。脳以外の部分が痛いとかおかしい、といったことは自分でも認識できるのですが、その認知機能を担っている脳自体の機能が低下していると、脳の異常を自分では認識しにくくなるのも厄介です。

 気づけば、重症化していた。周りの人が明らかにおかしいなと気づくほどの状態になるまでは、なかなか認識できないです。それに、自分で自分が「うつ」になったと認めたくないですしね。

 私は、「うつ」=環境や事件、事故などの何らかの事象を原因として、脳の機能が低下している状態、と捉えています。

 私の場合は、おそらく「過労」と「孤独」が原因だったと思います。

 事情があり、家族と離れ、ひとり暮らしをしながら、ひとりで仕事をしていました。

 その前は、仕事をしながら、2人の子供の育児、大半の家事、プラスアルファの事情に追われてました。家事育児は休みがないですからね。シングルマザーの方々は本当に大変だと思います。

 今考えても、ひとりで対応できる限界を越えて頑張っていたと思います。コロナ禍でなかなか実家の手助けも得にくく、様々な要因が重なりました。ただ、そのときは、体調の異変には全く気づけていませんでした。やるしかないっていう感じですね。けど、その時点で「うつ」に片足を突っ込んでいたように思います。
 その状態が落ち着いて、ひとりになり、次は「孤独」との戦いが始まりました。「過労」という灼熱地獄から、今度は「孤独」という極寒地獄になったことで、私の脳がもう無理!となったのだと思います。

 私は「過労」よりも「孤独」の方がストレスを感じていました。家族がいることで頑張れるし、子どもたちに癒される部分もありました。独りだと家族の癒やしの部分がないので、辛かったです。

 「うつ」を分かりやすく伝えるには、車の故障に例えるとわかりやすいかなと思います。

 「うつ」の脳は、ガソリンが切れたり、バッテリーが上がってしまった車のようなものです。そのガソリンが切れてしまったのは、空になるまで走り続けたこと(無理して頑張り続けた)や、ガソリンタンクに穴が空いていたこと(すでに他の病気があった)や、給油口がふさがっていたこと(休息が出来ない状態だった)等、原因はそれぞれ。

 「うつ」の初期や中期段階は、完全にガソリンが切れる前に、完全にバッテリーが上がる前に、様々な故障が発生している状態です。一応は動きます。

 「うつ」の最終段階は完全に車は停止してエンジンもかけられず、修理が必要な状態=「うつ」で入院その他が必要な状態です。

 車にも様々な機能や装置があります。アクセル、ブレーキ、シフトレバー、クラクション、パワーウィンドウ、エアコン、ウインカー、ワイパー。

 うつは、脳の各機能が不調になってしまいます。アクセルを踏んでも前に進めない(元気が出ない)。ブレーキが壊れて、浪費や感情を抑えられない。シフトチェンジが出来ないので、気持ちの切り替えが出来ない。クラクション壊れて、鳴り続けている(耳鳴りがする、頭痛がしている)。パワーウィンドウが壊れて、窓を空けてリフレッシュすることが出来ない。エアコンが壊れて、快適な状態へ調節ができない。ウインカーが壊れて、周りにうまく言葉で伝えられない。ワイパーが壊れて、視野が狭くなる。

 このように見ていくと、故障した車に似ていると思いませんか?しかも、周りからぱっと見て分かりにくい故障ばかりです。ボンネットが凹んだり、ボディに傷があったり、ライトが点灯していない等であれば見た目にもわかります。

 「うつ」であっても、一応動くんです。動けるんです。笑ったり、遊んだり、仕事できたり、、、、けれど、元々出来ていたはずなのに、出来なくなってしまったことがあるんです。

 車には車検があり、人間も健康診断があります。車検であれば、そのときにわかりますが、人間の場合は、部品を分解して検査するわけではないので、わからない、あるいは見過ごされることもあるでしょう(辛さを隠してしまう人もいるでしょう)。

 どんな故障が起こるかは車によっても違います。人間もそうです。「うつ」が、どんな不調をもたらすかは、個々人で全く異なります。その点が厄介ですね。車は同じ種類、同じメーカー、同じ年代であれば、だいたいわかるでしょうし、似ているはずです。

 しかし、人間は一人ひとり全く違います。だから治療も難しいのです。お医者さんも手探りになります。薬も効くのかどうかも試してみないと分かりません。万人の「うつ」に効く特効薬など無いのです。

 いかがですか?

 ひとつ言えることは、「うつ」は治せるはずです。車の故障だって直せます。もちろん簡単ではないですし、時間もかかります。けれど、絶対に治せるはずです。「治せる」と信じ続けることが大切だと思います。

 私も、「治せる」と信じて、日々過ごしています。

 頑張りすぎないで、無理しないで、休みながら。

 人生100年時代ですからね。慌てず、焦らず、一歩ずつ進みましょう。

 ご意見があればぜひ頂きたいです。

 長文失礼しました。


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自己紹介

https://note.com/masa4008/n/n371342d04d3c

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