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2012年からは単一カテゴリー商品の販売サイトの運営で一日30分程度の作業時間で月利1…

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2012年からは単一カテゴリー商品の販売サイトの運営で一日30分程度の作業時間で月利100万円以上を達成し、10年以上継続的に利益を上げ続けている。現在はECサイトを運営しつつ、自身の経験をお伝えするコンサルティング事業も行う。 東京都出身。現在は沖縄県石垣市に移住。

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ネット物販で南の島暮らし 1

 空港の自動ドアが開いた途端、ムッとした熱気が流れ込んできた。飛行機の中の乾燥した冷気にこわばっていた体を、湿気を含んだ優しい風が包み込んだ。 「はぁ〜、緩むわぁ〜。」 思わずそんな言葉が口からもれてしまった。  ドスン!いきなりお尻のあたりに衝撃を感じた。 「すみません!ほら、しっかり前を見てなきゃダメでしょ!」  見ると、年長さんくらいの女の子がよそ見をしていたようで、空港入り口近くに立っていた私に衝突したのだった。家族旅行でやってきて、これから帰りの飛行機に乗り込むとこ

    • ネット物販で南の島暮らし 20

       早速、麻由さんに協力してもらって、石垣島の中で委託販売を受けてくれるショップを探した。  私自身は、まだ石垣島に来て半年ほどなのであまりツテはなかったのだが、さすがに麻由さんは十年以上石垣で暮らしているので、それなりに知り合いがいらっしゃった。  小さいけれどこだわりの商品を集めたセレクトショップや、美容室、観光客が良く訪れる飲食店など、結局サンセットカフェも含めて5店舗で委託販売をさせてもらえることになった。  委託販売を受けてくれた皆さん、ほとんどが島外から移住さ

      • ネット物販で南の島暮らし 19

        「まぁ、そういうやり方もあるけど、あまりオススメはしないんだよね。Amazonや楽天などに出店すると安売りショップのイメージがついちゃう可能性があるんだよね。値引き販売なんかしないような高級ブランドがAmazon店とか、楽天店とかって出店してないでしょ?公式の販売サイトは独自サイトのみっていうのが、ほとんどなんだよね。  それにライバルにも見つかり易いし、すぐに他のショップと比較されちゃったりするからね。後はネットショップを複数持つと、在庫数の管理とかも大変になって来るんだよ

        • ネット物販で南の島暮らし 18

           でもまだまだ、これだけで暮らせるほどの売り上げにはなっていないので、今は一度東京に帰る前に話をしていた国仲さんのペンションで住み込みの仕事させていただいている。  こちらの仕事もお給料は東京での収入の半分以下ではあるが、家賃や光熱費はかからないし、食事も二食は出してくれるので、生活するには充分だ。 また、お客さんも毎日いるわけではないので、暇な時は暇だ。(苦笑)  そして、国仲さんも私がネットショップをやっていることは知っているので、空いた時間に作業をすることも許可をも

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        ネット物販で南の島暮らし 1

          ネット物販で南の島暮らし 17

           自分のショップから商品を買ってくれた方への感謝の気持ちを込めて、どんな表現にすれば私の気持ちが伝わるか?お客さんが私や私のショップを信頼してくれるか?と言ったことを意識して文章を考えていった。  そして、そんな作業をしている中でも、ありがたい事にまた注文が入ってきていた。そうなると、俄然やる気も出てきてブログの記事を更新したり、S N Sの投稿を増やしたりしていくと、やはりそれに比例するようにお客さんからの注文数も増えていっているようだった。  ご注文をくれた方にフォロ

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          ネット物販で南の島暮らし 16

           サンセットカフェに戻ると、早速プーさんのレクチャーが始まった。 「まずは、初注文おめでとう。これが第一歩だからね。でも、売ってしまったらお終いってわけじゃないからね。ここからが、更に本格的にビジネスを深めていく段階だからね。お客さんと信頼関係を築いて、さらに何度も、さらに高額な商品を買ってもらえるような関係性を築いていくんだからね。」 「はい。さらに何度も、さらに高額ですね。」 「そう。マーケティング用語で言うとL T V=ライフタイムバリューなんて言ったりするんだけ

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          ネット物販で南の島暮らし 15

          第五章 信頼関係づくり  スマホの画面で、はじめて注文が入った通知が目に入った時は、少しパニックになってしまった。(汗) 『えっ!ど、ど、どうしよう!…』  声には出さなかったが、思わず周りを見回してしまった。しかし、すぐに気を取りなおすと嬉しさが込み上げてきた。 『ヨシっ!』  周りの人には気づかれないように、拳を握り締め小さくガッツポーズをした。  乗り換えの駅でホームに降りると、まずは慌ててプーさんに電話してしまった。 「はい。もしもーし。」 「あの

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          ネット物販で南の島暮らし 14

          『智恵ちゃん、久々の東京での生活はいかがですか?今回出した宿題は、とっても重要だから、念の為その意図をわかってもらおうと思ってメールしました。僕もこれまで智恵ちゃんと同じように独立開業を目指している人たちの相談に乗ってきてきたんだけど、結構ね、そういう人たちの中には『家族には内緒で…』みたいな人が多いのよ。  まぁ、その気持ちもとっても良くわかるんだけどさ。でもね、それだと大抵の人はうまくいかないのよ。  ビジネスってさ、大勢の人に支持されて、応援されて初めて成功できるんだよ

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          ネット物販で南の島暮らし 13

           翌日から一気に物事が動き始めた。  まずはサンセットのご夫妻にとりあえず一旦東京に戻って、アパートを引き払って本格的に移住をすることに決めた事を伝えた。  ありがたいことに、今こちらにある荷物も預かってくれることになった。飛行機のチケットも確保した。  次に住み込みのスタッフを探しているというサンセットカフェの隣にあるゲストハウスのオーナーの国仲さんを訪ねた。  国仲さんとはサンセットカフェで度々お酒を飲んだこともあったので話は早かった。  一旦東京に帰り、アパート

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          ネット物販で南の島暮らし 12

           …とは言ってみたものの、石垣島に来てからもう一ヶ月以上の時間が経っていた。正直、このままで大丈夫なのか心配にもなってきた。  このままこのネット通販のビジネスに取り組むべきなのか、それともやっぱり諦めて東京に戻ってまた派遣の仕事を探すべきなのか…収入が全くない状態で一ヶ月が過ぎている…預金残高が減っていくばかりの生活…正直、不安でしかない。  そんな不安を抱えた状態だと、気持ちばかりが焦ってしまって、今ひとつ集中できない。ブログもS N Sもアカウントは作っては見たもの

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          ネット物販で南の島暮らし 11

          第四章 どうやったら売れるの? 「やっぱりダメじゃん…」  そんな言葉が、頭の中で繰り返されている。やっぱり自分でネットショップをやるなんて無理だったんだと打ちのめされた気分で、サンセットカフェでアイスコーヒーを飲んでいた。  そこへプーさんがいつものようにやってきた。 「お、智恵ちゃん。おはよう。ショップはどんな感じ。」 「…ダメです。一件も注文が入らないです。」 「うん。サイト作っただけじゃ注文は入らないよ。」  当然のように軽く言葉を返すプーさん。 「え

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          ネット物販で南の島暮らし 10

           その後、私は何回もセールスレターを書き直しては、プーさんにメールで添削してもらった。質よりも量&スピードで数をこなして行った。 プーさんがくれたアドバイスは、 ● お客さんの悩みや痛みは何か? ● お客さんが求めているものの本質は何か? ● お客さんに貢献できることは何か? ● 製作者をブランディングする ● 制作秘話など、ストーリー仕立てにできないか? ● 数値化できるものは数値化する ● 何かしらの権威性を持たせることはできないか? ● お客さまの声や推薦の声を

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          ネット物販で南の島暮らし 9

           そうだ!まずは「マネをしろ」だったよね。よし、他の人がどんな文章で売っているのかを見てみよう!  同じようなアクセサリー販売をしているショップをググって…  気づけば、外が明るくなり始めていた…(眠)…ダメだ…まずは、寝よう…ZZZ  お昼前に目が覚めてパソコンを開くとメモ帳アプリに、麻由さんのアクセサリーの素材である夜光貝や白蝶貝などの解説文がどこかのサイトからコピペされていた。その他、アクセサリー作家のプロフィールなどの情報もコピペされていて、あぁ、こんな風に麻

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          ネット物販で南の島暮らし 8

           翌日、プーさんにショップ名を伝えた。 「アイランド・ブリーズ〜島風…うん。良いんじゃない。なんか智恵ちゃんらしさも感じる。」 「ありがとうございます!私も結構気に入ってるんです!」 「じゃあ、いよいよセールスレターを書いてみようか?」 「セールスレター…文章ですよねぇ。(汗)」 「そう、セールスコピーなんて言われることもあるけど、その文章を読んだら思わず『欲しいっ!』tって言いたくなっちゃうような文章。(笑)」 「なんか メッチャ難しそう…」 「(笑)そう

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           その夜、サンセットカフェにやってきたプーさんに写真を見せると 「おぉ〜良いねぇ〜まずは、こんな感じでオッケーよ。」 「ありがとうございます。…そうしたら、次は何をしたらいいですか?」 「う〜ん、なんだと思う?(笑)」 「え〜と、なんなんでしょうかねぇ…教えてくださいよぉ。」 「だ〜か〜ら〜自分で考えるのが大切なんだよぉ。(笑)自分で仮説を立ててみる!」 「…はいぃ。…う〜ん、ショップのサイトを作るのに次に必要なのは……ショップの名前とか、商品名とかですかねぇ。」

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          ネット物販で南の島暮らし 6

          第三章 どうやって売る?   あれから何度も麻由さんと色々と話をした。  彼女の家にもお邪魔したりして、子供たちとも仲良くなった。彼女の生い立ちや、なぜシングルマザーになったのかといったこれまでの人生ストーリーも聞いた。そして、彼女が作るアクセサリー作品に対する想いや、こだわりなども聞くことができた。  私も私自身のこれまでのやらかしてきたストーリーや、真剣に人生の再チャレンジを模索していることなどを包み隠さず語ることで、彼女も私のことを信頼してくれたようだ。  私

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