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フリムンという言葉は沖縄の方言で、バカ・愚か者という意味で使われる。この物語は、日本最南端の石垣島に生まれ、後に全日本空手道選手権大会を制する田福雄市氏の空手人生、そしてフリムン…
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#自伝小説
【自伝小説】最南端の空手フリムン伝説|著:田福雄市@石垣島|第10話 七転八倒編(3)
【肉体改造】ウエイトトレーニングに没頭するフリムンに、師範から昇段審査を受けるよう指令が出た。
弐段を許されてから5年後のことであった。
前回の審査の時と違い、現役を退いてからかなりの年月が経っていた事もあり、フリムンは審査に向けある事に着手した。
そう、筋肉の質を変える「肉体改造」である。
空手用の筋肉とパワー用の筋肉は全く違う。
パワー競技に筋持久力やスタミナは必要ないが、空手の試合
【自伝小説】第4話 高校編(2)|最南端の空手フリムン伝説|著:田福雄市@石垣島
ケンカ空手
部活を辞め、町道場に通う決意をした少年。
退部した後も、顧問の先生から執拗に戻るよう説得されるも、意固地な少年の心が揺らぐことはなかった。
これが少年の良いところでもあり、悪いところでもあった。
しかし、この一本気な性格のお陰で、俗に言うミラクルを何度も引き起こすのだから、それはそれで良かったのだろう。
ただ、それもまだまだ先の話しである。
それから暫くして、知人の紹介で極真