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「精神疾患医療」の勘違い(by分身主義)


農民芸術概論



「うつ病」という恐~い病気があるよね。
現代、この病名を知らない人はモグリの人間だと言ってもいいくらいに、現代人に浸透している言葉だ。

一時的な抑うつ感を経験したことのない現代人など一人もいないだろうから、誰でも罹(かか)ってしまう可能性があるにもかかわらず、実は、自殺にも直結する侮(あなど)れない、こわ~い「病気」でもある。

現に、日本では多い時には年間3万人以上もの人が自殺しているらしいけど、その背景にはうつ病が関連していると推測されているらしい。当たり前だよね。死のうと思いつめた時に心が明るい人なんていないはずだもの。

2019年9月10日の記事だけど、世界では毎年約80万人が自殺によって死亡していると、WHO(世界保健機関)が発表したらしい。なんと40秒に1人ということだよ。とんでもない世の中だ。他人事と言って知らん顔していられないよね。


でも「病気」っていったい何だろう!?

その前に、病気を扱う「医学」って本当に科学なのだろうか!?


まず最初に断っておくけど、ジジイは科学には興味がなかったわけではないけど、元々は文系で、特に「芸術」と言われるものに魅かれるタイプだった。
そして、「人間とは何か?」「幸福とは何か?」「平和とは何か?」みたいな哲学志向の脳に支配されている人間だった。

ところが、それらの疑問を解決するために「本能とは‥‥?、遺伝とは?‥‥、脳とは‥‥?」と芋づる式に疑問が湧いてきて、ついには「宇宙はどのように始まったのか?」とか「天体はどのように生まれたのか?」とか、「生物はどのように‥‥?」とか「脳と心の関係は‥‥?」、「筋肉の動くメカニズムは‥‥?」、「素粒子と人間の関係は‥‥?」などと、今まで遠ざけていた「科学」を独学で勉強し始めていたんだ。

そしたらこれが、面白いのなんのって!
芸術はジジイの魂を激しく揺さぶるほど感動させてくれたけど、それと同じくらい、科学はエキサイティングだった!
いや、エキサイティングなんて言って終わりにしたらバチが当たる。🙏

現代科学が、ここまで人間や宇宙を解明していたとは、全く知らされていなかったということに、むしろ腹が立つくらいだった。どうして、科学者は、そして学校や国は、こんなに大切なことをみんなに知らせてくれなかったんだろう。

本当は、世界を平和にするためにも、科学時代の現代人は知っておかなければならない大事なことがたくさんあったというのに‥‥。

科学者はその事実を公表したら都合が悪いので庶民には隠しているのだ、と思えるくらい、すでに現代科学は人間や宇宙をかなりの精度で解明していたのだった! それまで(40歳くらいになるまで)、そんなこと何にも知らないで生きてきてしまったジジイだけど、同じように知らないで生きている人たちが世界の大半じゃないかなあ。

それどころか、科学者と言われる人たちだって、自分の分野のこと以外はほとんど知らないで生きていると思う。



ジジイが、一つのことを研究する科学者タイプではなかったことがむしろ功を奏して、「本当の科学とは何か?」とか、「医学は本当の科学と言えるのか?」とか、「精神疾患医療って、根本的に何か勘違いしてるんじゃなかろうか?」と、少し距離を置いて考えることができたんだ。

そんなわけで、ジジイが気づいていて、精神疾患医療従事者の方たちや科学者の方たちが気づいていないいくつかのことを、ジジイが死ぬ前に、この場をお借りしてお伝えしておきたいと思う。


ジジイは、「世界平和」とは、自分とは関係ない遠い世界の話ではなくて、自分が幸福に生きることと同じ意味だと思っている。

だから、本当の世界平和とは、現代人なら切っても切り離せない「うつ」なんて吹っ飛ばすことだったんだ!

いつの日か、本当の平和な世界になって、「えっ? うつ病? ああ、確かそんな言葉聞いたことあります。でも、それって一体どういうものだったんですか?」と言える日が来て欲しい。
【14.395文字】


1. 医学ってそもそも科学なの?

ジジイは本当の科学とは、「自分とは何か?」「人間とは何か?」「この自然界はどのように成り立っているのか?」などの根源的な疑問を解明するためのものだと考えている。

それを自分の想像や経験や勘で理解しようとするのではなくて、科学的な方法論を使って、この地球や自分たちを産んでくれた自然界様に、謙虚な気持ちでお尋ねするものが科学なんだ。

そのためには、人間の欲望や人間の感情などを一旦シャットアウトする必要がある。そうしないと目が曇ってしまって、決して科学的真実(=自然界の真実)は見えないからだ。

でも今の科学は、それとはちょっと違うな、と思う。

むしろ、人間の欲望や人間の感情に利用されているのが今の科学と言ってもいい!
つまり、謙虚な気持ちで自然界様にお尋ねするのではなくて、人間中心の傲慢(ごうまん)なものが今の科学なんだ。


例えば医学は間違いなく科学だと思われているよね。誰もそれを疑わないはずだ。

でも、医学が扱うのは病気だよね。

「病気」という言葉を聞いて、君は何をイメージしますか?
恐いもの、忌まわしきもの、遠ざけたいもの、辛く悲しいもの、闘って打ち勝たなければならないもの‥‥。

つまり、完璧に人間の感情に根差したものだよね。

今の医学というのは、この「人間の感情」に基づいて自然界を理解しようとしているんだ。そして、自然界に反旗を翻し戦いを挑むものだ。それだと、さっきも言ったように、目が曇ってしまって、科学的真実(=自然界の真実)が見えないんだ。

下の記事は、現役のお医者様が「延命」の実際を教えてくださっている。


皆さんはこの記事を読んでどのように感じますか?

生物の遺伝子には生きるためのプログラミングがされているけど、死ぬためのプログラミングもされているんだよ。
つまり、生も死も自然界の摂理なんだ。

だから「本当の科学」は、死は恐いものでも、忌まわしきものでも、遠ざけたいものでも、辛く悲しいものでも、闘って打ち勝たなければならないものでもない、と教えてくれているんだ。

それなのに「現在の医学」は人間中心で傲慢で、人間の感情で目が曇ってしまっているから、その科学的真実(=自然界の真実)が見えていない。だから、先ほどの記事の内容のような、こわ~い「延命」のようなことが行われてしまうんだ。死を遠ざけることばかり考えてしまうんだ。

こんなもの科学なんて呼べないんだぞ!
科学を人間の感情や欲望に利用しているだけなんだ。

科学を人間の感情や欲望に利用しているものって、他に何か思い浮かばないかい?

そう、人を殺す「殺りく兵器」だね。

恐怖という感情がそこにいない幽霊を見てしまうように、怒りや恨みや恐怖という感情が「敵」を作ってしまい、そして敵を殺すために、あるいは従わせるために科学を利用している。これだって科学などと呼べないんだぞ!

いいかい!
本当はこの自然界には敵なんて一つも存在しないんだよ。
「科学」がそれを教えてくれているんだけど、科学者でさえも「怒りや恨みや恐怖という感情」で目が曇っているので、その科学的真実(=自然界の真実)が見えないんだ。



2. 病気って何?

結論から言うよ。
「病気」とは先ほど見てきたように非科学的な用語で、それを科学的用語に言い直すとすれば、「適応症状」ということになる。

いいかい。

人間の感情や欲望を一旦シャットアウトして見た場合、僕たちが今まで「病気」と呼んでいたものは、それは「適応症状」なんだ。つまり、この身体が自然界にうまく適応している状態を、僕たちは「病気」と呼んで、遠ざけようとしていただけなんだよ。

例えば、「恐竜は環境に適応できなくなって絶滅した」という科学者がいるけど、それは間違いだ。恐竜はその時の環境に適応したからこそ絶滅したんだ。そして科学のできることは、「なぜその環境に恐竜は適応したのか?」を調べることだ。

科学的な意味において、この自然界に適応していない状態など一つも存在しないんだ!

精神疾患と言われるものも、それはその人の脳が、その時の環境にちゃんと適応している状態のことだったんだ。
だから同じように科学のできることは「なぜその環境で脳はそのような適応をするのか?」を調べることだ。

つまり、うつ病を治そうとするなら、環境にちゃんと適応しているその人の脳ではなくて、本当は《環境》の方を治さなくちゃいけなかったんだよ。



3. 精神疾患医療 の勘違い

今回のテーマの「精神疾患医療の勘違い」ということだけど、結論から言ってしまうと、現代の精神疾患医療は「脳というのは個人の持ち物である」と思い込んでいるところだ。

そもそも、勘違いしていたわけだから、治せるはずはなかったんだよ!

元々文系のジジイだったから、何かをピンポイントで研究する科学者と違い、あらゆる科学を包括的に学ぶことができたし、まったくプライドもなかったから、その結果、「我々の脳は、個人の持ち物でもないし、個人の意識でどうにかなるものでもない」という科学的真実(=自然界の真実)に辿り着けたんだ。

だけど科学者たちはピンポイントで研究しているし、自分のプライドが邪魔をしているのでそれが見えないんだよ。

例えば、ストレス障害、不安障害、双極性障害(躁うつ病)、統合失調症などの「精神疾患」と言われるものの全てに伴って起こると言われている「うつ病」にしても、「それは個人の脳内で、ある神経伝達物質の不足が原因となって起こるので、その神経伝達物質を増やすか、あるいはシナプスにおける再取り込みを阻害すればいい」というような方向にばかり目が行ってしまうんだ。

うつ病では脳内の神経伝達物質であるノルアドレナリンやセロトニンなどの働きが不調に陥ることで脳の機能不全が引き起こされ、意欲の低下、不安やいらいら、不眠などの症状があらわれる。
脳内の神経細胞はシナプスという部位を介して神経回路を形成している。シナプス前終末から神経伝達物質が遊離(放出)され、神経後シナプスの受容体へ作用(結合)することで情報が伝達される。遊離された神経伝達物質の一部は「再取り込み」といって神経前終末へ回収される。
この再取り込みを阻害すると伝達に使われる神経伝達物質を増やすことができ、その神経伝達物質の働きを増強することができる。
「選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)」は主に脳内で神経伝達物質セロトニンの再取り込みを阻害し、セロトニンの働きを増強することで抗うつ作用をあらわす。(日経メディカルより)


ちょっと難しい言葉がたくさん出てきたけど、以下の図で説明するね。
これは人間の脳内の神経細胞(ニューロン)の図だ。

シナプスの働き


例えば五感などの感覚器官が刺激を受けると、それが電気信号となって神経細胞の中を図のように一方通行で流れる。そしてその神経細胞と神経細胞の接続部が、拡大図で示している「シナプス間隙(かんげき)」と呼ばれている場所で、ここで一旦電気信号は神経伝達物質と呼ばれている化学物質に変換されて伝達されるんだ。

この神経伝達物質が、先ほどの引用文に出てきた「ノルアドレナリン」や「セロトニン」などのことで、現在100種類ほど発見されているらしい。

これらの化学物質はせっかく放出されたのに、一部は「再取り込み」といってまた元の所に回収されてしまう。だから、そこに蓋をしてしまえば戻らずに化学物質が減るのを阻害できるという理屈なんだ。
その薬が「選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)」というものだ。


さて、感覚器官などで受けた刺激が電気信号に変換されて神経細胞の中を流れ、シナプスで一旦化学物質に変換されて伝達され、また電気信号になり次の神経細胞に伝わり、またシナプスで化学物質に変換され、そしてまた電気信号になり‥‥と同じことが繰り返されて脳の各部位に到達して統合され、その刺激がその人にとって何を意味しているのかが認識される。

今、「その刺激がその人にとって何を意味しているのかが認識される」と言ったけど、それはその人の脳内に作られている「記憶」というものが、「枠組み」となって理解を助け、そして記憶に張り付けた名前(物や動作や感覚に付ける名前)が日本語の文法という「ベルトコンベアー」に乗って思考や言葉を組み立てたりしていたんだ。

「枠組み」というのは、例えば経験や社会から学んだ常識のようなもの。
「ベルトコンベアー」というのは、物を組み立てる流れ作業に使われるもののことで、記憶された名前(物や動作や感覚に付ける名前)を文法という方向性を持ったものに乗せて思考などを組み立てる状態を意味している。

記憶の枠組み

ジジイが言う「枠組み」や「ベルトコンベアー」っていうのは、そもそも《記憶》が作っているものなんだ。僕たちは生きている中で、この脳を取り巻く「環境」からいろいろなことを《記憶》させられていくよね。

《記憶》とはCDやDVDなどの記憶媒体などに記録されるような固定的で静的なものではなくて、それ自体が刺激を受けて電気を発生させる動的なものなんだ! また常に「環境」からの刺激(=情報)によって更新されている。

環境に作られる《記憶》が、自分の脳に、反応の「枠組み」や「ベルトコンベアー」を作ると言ったけど、この「枠組み」や「ベルトコンベアー」は、夜空に浮かぶランダムな星に星座を見るようなものだ。

オリオン座


左の図のランダムな星々が脳の中の一つ一つの神経細胞だとする。ただし神経細胞の方は先ほどの図で見たように、一つ一つが樹状突起や軸索でつながっている。それがこの星々とは違うけどね。

そこに《環境》から何らかの継続的な刺激を受けると、先ほどの図で見たシナプス(神経細胞と神経細胞の接続部)が増強して流れやすい回路を作るんだ。そして、それが神経伝達物質や言葉などと相まって感情などが生まれ、脳内に右図のようなイメージができる。

要するに、感情を織り込んだ「方向性を持った回路」ができるんだ。

このように、「記憶」とは「感情を織り込んだ回路のようなもの」で、「枠組み」や「ベルトコンベアー」によって一定の方向性を持っていて、また、それ自体電気を発生させる動的なもので、常に《環境》からの刺激(=情報)によって更新されるものなんだ。

僕たちは《環境》にないものを「記憶」することは絶対にできないから、僕たちの「記憶」とは、ぜんぶ《環境》に作られていたんだよ!

例えば、僕たち日本人は誰もが日本語を記憶しているけど、この環境に日本語という言語があったからだよね。つまり、環境が僕たちの脳に日本語という記憶を作っていたんだ。いくら君が環境にないバジュゴリ語を記憶したいと願っても絶対に無理なんだ。


大事なので、もう一度言うよ。
結局、僕たちの「記憶」とは、全部その人の脳を取り巻く《環境》が作っていた。

ちなみに、その人の脳を取り巻く《環境》には、もちろん先祖代々続いている「遺伝」も含まれる。実は、宇宙創成から続く137億年の影響のすべて背負っているのが現在の環境だから、当たり前だよね。

そしてもっと大事なことは、この「記憶」が作った脳内の「枠組み」や「ベルトコンベアー」が、《環境》からの刺激を受けた時に、僕たちの脳に「意欲」や「意志」が生まれていたんだ。つまり、「意欲」や「意志」も《環境》に作られていたと言える。

何かをやろうという「意欲」や「意志」を持った時、例えば「明日からダイエット始めるぞー!」などと思った時、周りを見回してみたら、意欲や意志を持たせようとする何かが、必ずその人の《環境》のどこかに身を潜めているはずだよ。何の脈絡もなく突然その人の脳に「意欲」や「意志」などが生まれるということは絶対にないんだ。(⇐ 特に重要)


ここで、先ほどの神経細胞の中を伝わる電気信号のことを思い出して欲しい。一方通行だと言ったよね。これ、かなり重要!
ここまでの話をまとめるとどういうことになるかな!?


すごく大事なことを言うよ!

僕たちは、どのように思考したり行動したりしていたのかという秘密が隠されている。


まず《環境》から受けた刺激は電気信号となって、その電気信号は一方通行でひたすら脳を目指す。

それを受け取った脳は、《環境》によって作られているその人なりの脳の「記憶」によって、その人なりの方向性を持った反応をする。反応とは例えば、日本語の文法というベルトコンベアーに乗って言葉が組み立てられ、何かを意識したり思考したりとか、行動するための命令をしたりとかいうこと。

すると、その脳の反応はまた電気信号となって、一方通行で口や手や足を目指し、それで僕たちは何かを喋ったり、手を叩いたり、ボールを蹴ったり‥‥などと動いていたんだ。

驚かないでよ!

つまり、僕たちは、環境に動かされているロボットだったんだよ!
それも本物のロボットみたいに電気信号を使ってね‥‥。




( ⇧ 驚いたと思うから、少し冷静になってもらうために、余白を取りました)

これはどこかの国の大統領であろうと、世界的に有名なスポーツ選手であろうと、有名な俳優であろうと、無名なジジイであろうとみんな同じなんだ。

(つまり、ジジイは今この文章を《環境》に書かされていたんだ!)

例えばアインシュタイン分身さんが「相対性理論」を考えたと思われているけど、彼もまた《環境》に考えさせられた媒体だったんだ。その証拠に、彼がアルツハイマーにでもなれば、「相対性理論」を全く理解できなくなるはず。

ほらねっ、それは《環境》が、その時の《環境》に置かれている彼の脳に働きかけて考えさせ発表させていたという証拠だ。

なんかの本に、「アインシュタインの場合は一人で「相対性理論」を考えたのがすごいところだ」みたいに書いてあったけど、とんでもない話だ。むしろ、その当時の全世界の人が作る環境が、彼に「相対性理論」を考えさせた、と見るのが科学の視点なんだ。


この、僕たちを動かしている《環境》というのは、大きくとらえると、ビックバン以来、ずっと一瞬たりともどことも何とも途切れることなしにつながって137億年経過した、「今この瞬間」のこと。
137億年間に起こった全てのことが影響して「今この瞬間」があるのだから当然のことだよね。

ちなみに、宇宙のことを知りたいと思ったら、ナツメ社の『図解雑学』シリーズがお勧めだ。このシリーズには、この他にも勉強になるものがたくさんある。

ナツメ社

絵と文章でとてもわかりやすく解説してくれているよ。知らなかったことを知るってワクワクするよね!

でも、137億年なんて気が遠くなるような長さでイメージできないって!?
あのねえ、人間には想像力というものがあって、137億年なんて一瞬で行って帰ってこれるんだよ。

でも、まあいいや。137億年経過した「今」に目を固定すると、僕たちの生きている現在の《環境》とは、現代の人間が作っている個人主義的環境と一言で言うことができる。

つまり、ちょっとややこしいけど、僕たちは、僕たちの作るこの《環境》に考えさせられ、行動を取らされている電気仕掛けのロボットだったということ。


今ちょっと君に質問するけど、この脳を単独で取り出して、死なないようにちゃんと栄養や酸素を送ったとするよね。その状態で、脳は何かを命令したり、怒ったり悲しんだりするかなあ。実験なんてしなくても答えはすぐわかるよね。

いいかい!?

僕たちの「脳」は、外から一方通行で伝えられてくる刺激があって初めて何らかの反応をするものだし、その反応を受け止めてくれる身体があって初めて何かを成すものなんだ。
脳は、自分から何かを命令したり怒り出したり悲しんだりは決してしない能なし野郎だったんだ。(のうだけにね(笑))

じゃあ、ここからわかることってなんだろう!?

僕たちの脳は、このパソコンが世界中のパソコンとインターネットでつながって初めてパソコンとして機能するように、世界中の脳が作り上げているこの《環境》とつながって機能するモノだったんだ。

それなのに、現代の「精神疾患医療」ときたら、「脳というのは個人の持ち物である」と思い込んでいるから、インターネット全体の回線状態に不具合があってうまく作動していない個々のパソコンを一生懸命直そうとするかのように、脳を取り巻く環境に不具合が生じていてうまく作動してくれない個々の脳をいじくりまわして治そうとしてばかりいたんだよ!


最後まで読んでくれれば、ジジイが何が言いたいのかわかってもらえると思うけど、脳というのは、今見てきたように世界中の人たちで作っていたものだったので、個人の持ち物ではなく、むしろ世界中の人の共有物だと考えるべきだったんだ!

そう、どんな脳も、みんなで誇り合うべき共有財産と言ってもいい。


4. セロトニンって、そもそも何?

「セロトニン」という言葉を聞いたことない人はいないと思うくらい、うつ病全盛の現代ではよく耳にする言葉である。これはそもそも何かというと、先ほどの図のシナプスを思い出して欲しい。

その部分を拡大したのが下図だけど、この接続部で電気信号が神経伝達物質という化学物質に一旦変換されて伝わっていくと言ったよね。セロトニンとはその神経伝達物質の一種だ。現在、神経伝達物質というのは100種類くらい発見されているらしい。興奮性のものと抑制性のものがあり、心や感情などに作用するとわかっているものもある。

シナプス間隙

セロトニンという神経伝達物質は「ノルアドレナリンやドーパミンなどの神経伝達物質の活動を調節して、不安感をなくして精神を安定させたり落ち着かせる作用がある」と言われている。うつ病は、このセロトニンの濃度が少なくなっているために起こると考えられている。

だけど、この「セロトニン」というのは、別に「不安感をなくして精神を安定させたり落ち着かせる」という目的のために脳内に作られてきた物質ではないはず!

実験の結果、この物質が「脳内では」たまたまそのような作用もしている、とわかっただけの話なんだ。他にも、睡眠、覚醒、食欲、性欲にも関与しているわけだし‥‥。

それに、この身体の中で神経伝達物質として働くセロトニンっていうのは、身体全体のセロトニンのわずか2%なんだよ。90%は消化管にあって、消化管の運動を調節したり、8%は血小板にあって、止血作用や血管収縮として働いてもいるんだ。

また、うつ病とは無縁とも思える小動物や昆虫にもセロトニンは存在している。でも、血小板や小動物や昆虫が、セロトニンの濃度が低下したからといって「うつ」になったり死にたくなったりした話は聞いたことないよね。

現代の「精神疾患医療」ときたら、たった2%のものを、まるで主人公のようにちやほやしているだけだったんだ。こんなものは主人公でもなんでもない! 僕たちは、汗水たらして働いて得たお金を、こんなものに支払う価値なんてなかったんだ!
‥‥って、ちょっと言い過ぎかもしれないけど、今日のジジイは引き下がらないぞ!

だいたい、なんでうつ病なんかになったんだろう!?
仕事上での人間関係のストレスが原因の人もたくさんいるだろうけど、それでも我慢して一生懸命働いて、その金をせっせと精神科医に回してたんじゃ、なんのために働いていたのかわからないじゃないか!?


セロトニンという「神経伝達物質」ばかりに目が行き、それを主役のように考えてしまうと、何故、セロトニンが放出されにくい脳になっているのかという根本の原因、つまりその脳を取り巻く《環境》に目が向かなくなってしまう。

「この脳を取り巻く環境」が原因となってセロトニンが放出されにくい脳になると、その先の「記憶によって方向付けされている神経回路」が活性化されない状態が続いてしまうことになる。

この「活性が抑えられた状態」を脳が検知した場合に、「気分が落ち込む」、「つまんない」、「不安になる」といった感情となって表れてくるわけなんだ。

例えばスキップをしながら落ち込むことは難しいよね。
その逆に、この身体がスキップができないように押さえつけられていて、幸福感を感じろというのは無理な話だ。

「身体がスキップができないように押さえつけられている状態」とは、「神経細胞が活性化できないように抑えつけられている状態」のことだと考えてもらえば、ジジイの言いたいことがわかってもらえると思う。

「うつ」の原因はセロトニンの濃度の低下というよりも、この一連の流れ(=活性化)が阻害されることである点に、目が向いて欲しいものだ。

そしてジジイが一番言いたいことは、この一連の流れが阻害される本当の原因は、実は「個人の脳の中にあったのではない!」ということだ。

この身体がスキップできないように押さえつけているものにこそ、きちんと目を向けていなければいけない。

現在では、医者と呼ばれる人も患者と呼ばれる人も、「うつ」とは個人の脳の機能的な、そして一時的な障害であり、それはセロトニンの濃度を増やす薬を飲むことで改善できる、という結論に落ち着いてしまっているように見受けられるけど、それは本当の原因を見失った勘違いとしか言いようがないんだ。

しかしこの勘違いは、医者と患者が共同で作り上げてしまっている《幻想》だとも言えるので、なおさらタチが悪い。

ある精神科医の方は、「少なくとも現在の流れが、うつは心の病気としてではなく、脳の病気として説明されるようになり、患者さんが受診する際の敷居が低くなった。『あなたは心の病気です』と言われることは受け入れられなくても、『脳内の神経伝達物質が不足しているのだから、それを増やしてあげる薬を飲みなさい』という説明には納得できるのである」と言っている。

では、その薬が僕たちを救ってくれるだろうか!?

ある精神科医の方は、「うつ病は再発しやすいので、服用中止後、離脱症状(イライラ、身体の震えや違和感、気分が落ち込む、なんとなく元気がなくなる、不安になる) が現れる場合も多いので、維持療法を勧める精神科医は多い」とも言っている。

維持療法とは、治ったと思っても再発防止のために一定期間抗うつ薬を服用させることで、その期間は、「3年~5年、あるいはほとんど一生を推奨する医師もいる」そうだ。

また、患者と言われる側の人の不満として、「(医者に)話をちゃんと聞いてもらえない」「診察で言われることは薬をちゃんと飲みなさいだけ」「ちょっと調子悪くなったら薬をどんどん増やされ、副作用が出たと訴えたら、副作用止めの薬を処方されて、また薬が増えた」などが報告されている。

その背景には、日本の保険医療制度の構造的な問題があり、「(点数は変わらないので)一人当たりの診察時間をできるだけ短くして、なおかつ大量の薬を処方して儲けようという医者がいる」のも事実らしいんだ。


5. 悲しい現実

でも「大量の薬を処方して儲けようとする医者」を責めてはいけないよ。現代の人間を取り巻く《環境》は、ほとんどがお金に支配されている。彼だって生活がかかってるんだ。

偉そうなことを言っているジジイだって、もし彼の環境に生まれ、彼の環境で育っていたら精神科医になっていて、「大量の薬を処方」していたんだからね。

環境というのはもちろん先祖代々続いてきた遺伝も含めるよ。だとしたら、彼の環境に生まれ彼の環境で育つということは、彼その人だということだからなんだ。性格から、顔かたち、体形すべてがその人そのものだということだ。そして、その後も同じ環境ということは、彼の人生そのものを歩むということ。

言ったでしょう!?
人間は環境に動かされているロボットだったんだって。自分の意志なんかで生まれてきたわけでも、動いていたのでもなくて、《環境》に生まれさせられ、動かされていただけだったんだって。

つまり、彼の環境で生まれ彼の環境で育った人間は、誰が入れ替わっても彼そのものになっていたという意味なんだ。

それは、もし君が大好きなスーパースターや憧れているアーティストと同じ環境で生まれ同じ環境で育っていたら、その人そのものになっていたという意味なんだよ! その逆に君が大っ嫌いな人や犯罪者と同じ環境で生まれ同じ環境で育っていたら、その人そのものになっていたということ。

これは思考実験しかできないけど、嘘みたいな本当の話なんだ。

だから分身主義は、次のような考え方をする。

一人の人(一人の分身)が、すべての環境に身を置くことはできないから、英雄は自分たちと違う環境で自分たちの代わりに英雄になってくれた分身として誇りに思う。

そして、犯罪者は自分たちの代わりとなって、その不幸な環境に身を置いて犯罪を犯してしまった分身として、謝罪の気持ちと共に彼を助けるための手をさし伸べようとする。

これこそが、科学が導いてくれた分身主義の視点なんだよ。
だから分身主義は、妬みや恨みや怒りなどという争いを起こす元とは無縁なんだ。

そして、これを基点として世の中のことを見て行くと、いろいろな科学的真実(自然界の真実)が見えてくるはずだ。今まで僕たちは、ずいぶん自分中心の歪んだ価値観に左右されていたかということがわかってくるはずだ。


ところで、今まで「意志」と言われていたものは、それはまだ科学が人間の脳の解明に追い付いていなかったので、人間には自分で自分の思考や行動を支配する「意志」があって、「自分の意志」で行動を起こしていると思い込んでいたんだ。

脳の機能がわかるようになる前は、「心」は心臓にあると思われていたこともあったけど、今では、「心」は心臓ではなくて脳の活動によるものだと理解されるようになったよね。

同じように、現代では、「意志」とは、環境からの刺激と脳内の記憶との合作でその人の脳に浮かび上がらせ・られたもの、という理解が正しい。
残念ながら、まだこの事実を知らない科学者も多いし、プライドが高くて知りたくないとして耳をふさぐ科学者もたくさんいる。あるいはうまい詭弁(きべん)で反論したりする人もいる。

でも、心が心臓ではなく脳の活動だったと知ったように、この科学時代を生きる我々はいずれはそれを知り、それを受け入れることになる。そしてその諦めから起ち上がったものが分身主義なんだ。

人類がそのことに気づくまで、どうしても100年待たなければならないとでも言うのだろうか!?


ジジイは、人間には「意志」などなかったと言っているんじゃないんだよ。「意志」は、今まで言われていた「自分由来」ではなく、「環境由来」だったと言っているだけなんだ。

記憶は《環境》に作られていると言ったよね。そしてその「記憶」が、僕たちの活動を制御しているということは、やっぱり僕たちは《環境》に動かされている電気仕掛けのロボットだったということなんだ。

今の僕たち人類を取り巻いている《環境》って、一言で言うと「個人主義的環境」と言える。別に自分で「私は個人主義者です」などと表明していなくても、それに共産主義の国の人であっても社会主義の国の人であっても、一人一人はみんな「個人主義的」なんだよ。

つまり、僕たちの、「自分、自分、自分」という「強烈な自意識」が作り上げている環境を、ジジイは「個人主義的環境」と呼んでいるんだ。

ジジイがいつも言う「錯覚の自我」に、がんじがらめに縛られている「現代人」が作ってしまっている環境だ。

でも、この「自我」はそれこそ「錯覚」で、この自然界の中では軋轢(あつれき)を起こすばかりで、諸悪の根源ともなり得るものだった。だから、一刻も早く手放さなければならない、とんでもない有害な錯覚だったんだ!

そして、一刻も早く僕たちを産んでくれた自然界様に教えてもらった「本当の自分」を、僕たちの脳の《記憶》に上書きをしなければいけない。


6. うつを撲滅するには

うつ病は、この「個人主義的社会」から生まれるべくして生まれてきた適応症状である。これが今回の結論だ。

実は、この脳をパソコンに見立てると、個人主義的社会とは、インターネット全体の回線状態(=脳を取り巻く環境)に不具合が生じている状態だったんだ。

「精神疾患医療」が、「この脳は個人の持ち物である」と勘違いしてしまっているのも、実は、我々の社会が、個人主義的な環境が作っている社会だからなんだ。つまり「この身体の内側が自分である」という間違った意識が作ってしまっていた社会だね。

それが「うつ病」を生んでしまっていたし、「うつ病」を根本から治せないでいた理由だし、世界を平和にできなかった理由なんだ!

逆に言えば、人類が「錯覚の自我」から解放されさえすれば、それらが一気に解決できてしまうんだ! むしろそれが自然界の当たり前の姿だったんだ。

つまり、うつを撲滅するには、今の人類の環境が「錯覚の自我」が作る「個人主義的環境」から、科学が教えてくれている「本当の自分」が作る「分身主義的環境」に変化すればいい。
(「個人主義から分身主義へ」)


「個人主義」とは、言ってみれば、皮を剥かれた夏ミカンが一房一房バラバラにされて、干涸(ひから)びさせられてしまったようなものなんだ。

夏ミカン

それに対して、「分身主義」とは、まだ剥かれたばかりの、みずみずしい一房一房で、しかも、その一房一房は、宇宙という一つの皮で包まれていたことを知っている一房一房だと言ってもいい。
だから、本当に一人一人を尊重することは個人主義にはできない。それができるのは分身主義なんだよ。

ジジイはいろいろなところで、「共感」こそ人類に一番大切なものだと言っている。この「共感」と言うのは同じ趣味を持った人同士の「共感」のことではなくて、会ったこともない全世界の人類が、どこか深い部分でつながっていると感じている「共感」のことなんだ。

その「共感」さえあれば、人類はどんな苦悩もどんな恐怖も、いとも簡単に乗り越えていけるものなんだ。
だけど「個人主義的環境」に置かれた脳は、「個人的な共感」を作ることは得意だけど、この分身主義の「全世界の人類が共有する共感」は持つことができない。むしろ他を排斥してしまうんだ。

つまり自分の側に取り込める、「"自分"と共通の趣味」や、「"自分"と共通の関心事」を持った人との「共感」を作るのは得意だけど、その他を排斥するように働くのが「個人主義的環境」の特徴なんだ。

そこへ行くと、「分身主義的環境」は会ったこともない人にも感じている「共感」なので、誰一人排斥しない。みんなが深い部分でしっかりとつながっていると感じているから、これほど心強いものもない。


「我々は環境に動かされていた電気仕掛けのロボットだった」という言葉を聞いて今の君はどのような気持ちになるかな?

反感を覚えたり、イヤーな感じがしたり、こんなことを言うジジイに対して腹が立ったりするかもしれないね。

その感情こそ、君がこの「個人主義的」な環境から浮かび上がらせ・られている感情なんだ。
君の心を支配している、錯覚の「自分、自分、自分」は、自分をちやほやしてくれて、自分が自分の「意志」で物事を成し遂げている、と感じることができて、そして人々に称賛されることで、うっとりする脳になっているからなんだよ。

「我々は環境に動かされていた電気仕掛けのロボットだった」と言われて反感を覚えたり、イヤーな感じがしたり、腹が立ったりするのは、その一番大切な"自分"の心が満たされないからなんだ。個人主義の一番の好物である「優越感」が満たされないからなんだ。


でも、もしこの社会が「分身主義的な環境」になったなら、「優越感」を持った時こそイヤーな感じが浮かび上がってしまい、その逆に助け合うことに喜びが浮かび上がる脳になっている。

ジジイなんかは、「我々は環境に動かされていた電気仕掛けのロボットだった」ということを知った時、初めは驚いたけど、今ではまるで天にも昇るような解放された気持ちになれる。

なぜなら、それを理解するということは、我々がこの宇宙の万物(=自分の脳を取り巻く環境)と仲良く手をつなぐということだからだ。

それを理解するということは、我々が、今まで縛られていた「これが自分である」という、狭い自意識から解放されて、本当の自分を知り、何物にも縛られない自由を手にすることだからだ。

つまり、他の動物たちと違って、言葉を持ってしまったことにより、自然界と対峙(たいじ)してしまっていた人類が、本来の安住の地に帰ることができる。

その場所こそ、元々一つだった自分の分身たちと、元通り手をつなげるようになり、本当の平和が実現して、誰もが幸福に生き、喜びと祝福の中で死んでいける場所‥‥だったんだ。(「個人主義から分身主義へ」)

そこに、「うつ」が生まれる理由を見つけられるかい!?


分身観2


7. 自殺とは?

一番初めに、うつ病は現代人なら誰でも罹ってしまう可能性があるにもかかわらず、実は「自殺」と直結している恐い病気でもある、と言ったよね。

自殺とは、自分で自分を殺(あや)めてしまうことだね。

だけどここまでジジイの話を聞いてくれた人なら、ジジイが言いたいことはわかってもらえると思う。人間は本当は、絶対に自殺などできないんだ。

どうしてかというと、人間の行動は、その人の脳を取り巻く環境に制御されていたよね。つまり、「意欲」や「意志」は「自分由来」ではなく「環境由来」であって、僕たちは《環境》に動かされていた電気仕掛けのロボットだったんだよね。

これが、世界中のほとんどの人も科学者もまだ知らない、科学的真実(自然界の真実)だったんだ。だけど、どうしても科学時代を生きるこれからの人類が知らされなければならない真実だったんだ。


だから「自分で自分を殺めよう」という「意志」を持ったとしたら、それは《環境》にそのような「意志」を浮かび上がらせ・られてしまったんだよね。今まで言われていたような「自分の意志」なんかじゃない。

《環境》に自殺するように仕向けられて、この身体というロボットが媒体となって自分を殺めるなら、それは今まで言われていたような「自殺」なんかじゃなくて、むしろ「他殺」と言った方が適切なくらいだ。

精神疾患医療が、脳とは個人の持ち物であると考えていたのが勘違いで、うつを治すには環境にこそ目を向けなければいけなかったように、もし誰かが自殺をしたいと言うのなら、そのように仕向ける《環境》に目を向ける必要があったんだよ。

そしてこの「個人主義的環境」が、うつ病になりやすい脳を作っていたように、この「個人主義的環境」は自殺という名の「他殺」を生みやすい環境であったことに早く気付いて欲しい。

「個人主義」の意識に深く根を下ろしている錯覚の「自分、自分、自分」という孤立して寒々しい感覚に、科学が教えてくれた、世界のみんなが手をつないだ心強い「分身」の意識を、一刻も早く上書きして欲しい。

科学が教えてくれた「本当の自分」の姿を知ることこそ、みんなの心を一つにしてくれて、世界を一つにしてくれるのだから。



最後に‥‥

今回は、分身主義の立場から、現在の「精神疾患医療」について考えてみた。

分身主義とは一言で言うと、我々を産んでくださった自然界様に、科学を通して、「人間とは何ですか?」「この自然界はどのように成り立っているのですか?」「人間はどのように生きたら良いのですか?」と謙虚な気持ちで問いかけを続けて、そこから得られた答えなんだ。

だから、それこそ、間違いなく「自然物」でもある我々人類を、幸福へと導いてくださる答えだと思って間違いない。


小難しい、くそジジイの話を最後まで聞いてくれてありがとう。
でも、ジジイはもうじき死ぬのをいいことに、無責任なことを語っているわけじゃないよ。

若い頃から死ぬほど(?)世界平和を考えてきたんだ!

もちろん考えるだけじゃなくて、みんなにわかってもらえるように書いてもきた。ただそれが、まだ誰にもわかってもらえなくて、そして今では本当に死ぬ時期になってしまったというだけの話なんだ。

ちゃんと若いうちから自分なりにだけど頑張ってきたんだよ。ジジイは考えることと書くことしかできないだけなんだ。


でも、これまでジジイの書いたものをどれでも読んでくれて、よ~く考えてくれれば、当たり前のことを言っていることが誰でもわかってくれるはず。
ただしネコでもわかるとは言わないよ。それには少しコツがあるんだ。

今まで生きてきていろいろと経験した中で学んだことや、そうした中で誰もが自分なりの考えはあるとは思うけど、一時的にでもそれらを全部シャットアウトして読んでみて欲しい。ジジイの言っていることは間違いじゃないんだけど、ただ常識から外れているから、常識的な脳で聞いても絶対に伝わらないんだ。

多くの人間に支持されている常識だからと言って、それが正しいということではないんだよ! むしろ間違っていることもいっぱいあるんだ。


ジジイにはSNSはまったく無理だけど、それを使いこなす若い人たちの中から「分身主義」を理解してくれる人が数人出てくれば、きっと世界は変えられる!

お金も武器も不要になり、みんなが仲良く助け合って、みんなで世界を自由に行き交い、みんなが互いを自分の分身として誇り合い、喜びと祝福の中で死んでいける社会。(ブンシニズム・ドット・ネット


無責任な御託(ごたく)を並べて「ではみなさん、後はよろしく」などと言って死んでいくつもりは毛頭ないから、その時は、世界平和のために死ぬほど力をお貸しするつもりです。でもその時には、本当に死んでしまっているかもしれないけどね💦


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★★★   関連記事(保存版) ★★★
📌分身主義とは(ジジイの遺言書-10-)
📌真の科学とは何か?(ジジイの遺言書-7-)
📌個人主義から分身主義へ(ジジイの遺言書-8-)

★★★   未来モデル小説   ★★★
ブンシニズム・ドット・ネット
人類が「科学的覚醒」を果たして、「個人主義の《環境》」から「分身主義の《環境》」に移行した未来の世界を感じてもらうために小説にしました。
お金も武器もなくなった世界なので、誰もがボランティアのように自由に働きながら世界を行き来して、行く先々で出会う人たちと交遊して人生を楽しみ、生だけでなく死も大切にする人たちの物語です。
実現可能な平和な世界。実現の願いを込めて描いた未来の世界です。

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長い文章を読んでくださりありがとうございます。 noteの投稿は2021年9月27日の記事に書いたように終わりにしています。 でも、スキ、フォロー、コメントなどしていただいた方の記事は読ませていただいていますので、これからもよろしくお願いします。