本当に「なりたい自分」を認識する方法【後編】
前編では、抽象的な「なりたい自分」が浮かび上がってきたときの心理について、詳しくお話しました。
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後編では、自分の持つ価値観の分析などから、本当に「なりたい自分」を認識する方法をお話していきます。
「なりたい自分」は本当に自分の価値観から生まれたもの?
自分が今持っている価値観は、もともと自分の意思で持ったものなのか、
それとも、誰かに言われた言葉など外部からの情報により、他者から刷り込まれて持ってしまったものなのか。
「どこで」「何をきっかけに」「誰が考えた」ものが、自分の価値観として潜在意識(無意識の領域)にあるのか。
自分自身や物事を俯瞰して観ることに慣れないうちは、あるひとつの価値観の出所を探るだけでも、なかなかに大変で時間もかかるかと思います。
そこで、価値観のルーツを辿るポイントを3つお伝えします。
その①私達は誰かと比較することで「自分」を認識している
私達は、外部からの情報を認識したり、自分が持っている情報と比較することで、
「自分」という存在が「どういうものなのか」を認識しています。
例えば
〇〇ちゃんは可愛いから自分なんて〇〇ちゃんに及ばない
△△さんは頭も良くて人気者だから自分は△△さんに勝てるはずがない
××さんは偉大なお方だから下っ端の自分は××さんに意見は言えない(逆らえない)
おそらく、このような脳内トークが過ったことが誰しもあるのかなと思います。
このように、私達は「外部からの情報」を認識することで、認識した情報と自分(自分が持っている価値観などの情報)を比較して、
「自分」とは、こういう存在だ!と、無意識のうちに潜在意識が「自分」という存在を認識してしまい、
その認識に基づいた思考回路(思考癖)をつくり、日々運用しています。
そのため、
過度に自分に自信がなかったり、やりたいことに対して踏み出す勇気が出ないとき、
ふと気づくと周りにいる誰かと比較しているときなどというのは、
自分の潜在意識が、相手の潜在意識の下に入りこんでしまっている状態になっています。
要は、自分の中で勝手に相手との上下関係をつくったり、自分で勝手に番付したりして、
「自分は相手より下の存在だ!」と、自分で決めつけているんです…!
その②「××はこういうものだ!」と無意識に思い込んでいる
これ、当たり前に思っていること、自分の価値観がまさにそうだったりします。
実際に「なりたい自分」を考えてみたときに、
◆うちの会社は××だから〇〇なんて認めてもらえない
◆彼は転勤のある仕事に就いているから、△△にずっと住むことはできない
◆自分の親は昭和気質の昔ながらの考え方だから、〇〇することなんて許してもらえない
これらのようなことが頭を過り、
本当は「自分はこうしたい!」「自分はこうなりたい!」と思っているのに、
あっ、でも「××はこうだから」叶うはずないよな…と「自分のやりたいこと」「なりたい自分の姿」を取り下げてしまったり、
「××はこうだから」という価値観に「自分のやりたいこと」「なりたい自分の姿」を合わせてしまってませんか?
ここ、非常に混乱するところなんですが、
これらの「××はこうだから」というのは、まさに外部からの情報からつくられたものであるのに、自分が当たり前に思い込んでしまっていることなんです…!
「××はこうだから」という価値観は、他者が要因となって刷り込まれてしまった情報で、おそらく自分が持ちたくて持った情報ではないですよね。
つまり、私達が「なりたい自分」を考えたときに「××はこうだから」「××だからできない」と感じて、
本来の自分の願いを変更したり、取り下げてしまうときというのは、
他者の価値観の下に自分の願いが入り込んでしまっている状態(他者の価値観>自分の願い)になっています。
「××はこうだから」という価値観は、
他者から刷り込まれた情報からつくられたもので、自分の願いより優先度が高くなりやすいもの
ということを、まずは覚えておいてくださいね。
その③その価値観だれかの声に左右されていない?
日本の教育や国民性というのは「みんなと同じこと」をすることが、なんだか当たり前となってますよね。
そのため、多くの人の価値観として「みんなが◇◇しているから、自分も◇◇しないといけない」という考え方が、少なからず刷り込まれているのも事実です。
ですので、
◆〇〇するには××しなければ叶えることができない
◆××してこなかった自分は〇〇することができないから、自分がやりたい!なりたい!と思っても高望みになってしまう
◆△△することは当たり前。だってみんなやっているし、自分も無理して頑張って△△しない限り叶えることができない
これらの制限が「なりたい自分」の前に立ちはだかったときには、
「みんなと同じこと」をしなければ、正道から外れてしまうよ!というような、誰かの声に左右されているサインとなります。
この「誰か」というのは、このような価値観や情報が刷り込まれるきっかけとなった他者かもしれませんし、
あるいは、このような価値観や情報を「当たり前」と認識してしまっている自分自身かもしれません。
他者の価値観を取り払って「自分の価値観」を設定し直す!
では、改めて「なりたい自分の姿」を考えてみましょう。
「なりたい自分」をそのまま受け入れられずに、「なりたい自分」の内容を変更したり、取り下げてしまうとき、
もしくは、何かしらの制限が出てきたときというのは、
過去に自分が取り入れてしまった、他者から刷り込まれた情報や価値観を採用しています。
「でも」「だって」「〜だから」「できるはずがない」という接続詞や否定の言葉が出てきたら、
「じゃあ何で自分はできないと思うの?」
「〜だから、とか、できるはずがないと思うきっかけって何だったのかな?」
「誰に何を言われて、あるいは、世間で言われているどんな情報で、自分はできないと思うようになってしまったのかな?」
出てくる回答にひたすら「なぜ?」を問いかけていきます。
すると、どこかのタイミングで「あっ、これって自分が持ちたくて持った価値観ではない!!!」と、ピンときます。
他者から刷り込まれた情報でつくられてしまった価値観だ!と気づいたタイミングで、
もう一度、本当に「なりたい自分」は、
どんな自分なのか、どんな風に周りの人から見られる存在なのか、日々どんな気持ちで過ごしているのか、
「なりたい自分」は、いったい何をすることで、どんなことで幸せを感じるのか
何度も繰り返し問いかけて認識させていきます。
「なりたい自分」というのは、一度でバシッとなかなか決められるものでもないので、その時々で自分自身を内観してあげることが重要です。
「なりたい自分」をブラッシュアップさせていくことで、他者や外部からの情報に流されない、
本来の自分で決める(設定する)ことができるようになります。
「なりたい自分」は必ず未来にいる!
「なりたい自分」を考えたり、決めたり(設定したり)認識していくときに、
何かしらの制限が出てきてしまい、内容を変更したり、取り下げてしまうときというのは、
無意識のうちに「過去」や「現状」を観ています。
「なりたい自分」は物理的にも未来にいますが、その未来だけを観て決めていくことが大切です。
これにより、
過去や現状を観たり、今まで持っていた価値観を基に「なりたい自分」を決めてしまっては、
価値観という呪縛にとらわれてしまい「なりたい自分」の幅が制限され、結果として、他者に自分の人生を支配されてしまうことになります…!
私達が本当は叶えたいのに「できるはずがない」「こんなこと無理だ」と諦めてしまうことは、
外部や他者の情報からつくられた価値観から、自分で自分を制限してしまっている状態だということを、本記事から気づいていただけたら嬉しいです♡
みなさんが、周りに流されず本来の自分で「なりたい自分」を選択できるよう、願っています!
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