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【KPOP】スキズのキャラクター化は成功してるなぁと思った話

KPOPオタクの筆者が、最近Stray Kids(以下スキズ)の本国ペンミと日本ファンミ(Fan Connecting)に参加してきたのですが、
スキズのキャラクターである "SKZOO" はファン心理に上手くアプローチ出来ているなぁと思ったので、その理由を考察してみました。

(導入)メンバーのキャラクター化とは

KPOPアイドルグループにはメンバーを模したキャラクターを作っているグループがいくつかあります。
例えば、BTSBT21や、Stray KidsSKZOOなどがあるのですが、
どちらもキャラクターグッズが沢山出ていたり、本人たち不在でキャラクターだけが出てくるオリジナルストーリー映像やMVがあったりします。

ちなみにBT21ラインフレンズとのコラボキャラクターなのですが、
SKZOOJYP(スキズの事務所)オリジナルのキャラクターです。

BT21の方はラインスタンプも出していて、BTSのことを全く知らなくてもスタンプが可愛くて使っている人もいるほど、大衆の目に触れやすくなっています。(筆者の親もKPOPのことを全く知りませんが使っていました)
グッズはラインフレンズ公式ストアで販売されており、またファミマなど色々なお店や商品とコラボグッズを出しているため、濃いファン以外の人も気軽に買いやすくなっています。

LINE FRIENDS公式サイトから引用

逆にSKZOOは完全にオタクに向けたグッズ販売方法を取っているのですが、ツアーやファンミーティングごとに新作グッズを出したり、ポップアップストアも開いたりとグッズの種類は豊富に出ています。
公演でもキャラクターの着ぐるみが出てきたり、メンバーにもキャラクターグッズを沢山身につけさせて、ファンへの販促を行っています。
キャラクターの動物のお顔が上手くメンバーの特徴を捉えていて可愛いので、推しのキャラクターに愛着を持ってグッズを集めている人が多い印象です。

キャラクター化による収益面での効果

メンバーをキャラクター化する利点としてまず最初に思いつくことは、
アイドル本人が直接時間を割かなくてもキャラクターグッズを売ることにより収益が得られるということです。
いわゆる、アイドル本人が不在の "二次コンテンツ" や "IP(知的財産)コンテンツ" と呼ばれるものを使った収益化です。このような二次コンテンツにはキャラクターグッズ販売以外にも、メンバーを題材としたweb漫画(韓国ではWebtoonと呼ばれる)やゲームの展開などがあります。

キャラクター化の利点としては、上記のようなグッズ売上による収益面の効果がまず挙げられるのですが、
筆者が実際に推し活をやってきたオタク目線で、「キャラクター化がオタクに与える心理効果」を以下に考えてみました。

キャラクターがオタクに与える心理効果

これは一部では賛否ある内容かもしれないのですが、
オタクは推しのことを "動物" か "キャラクター" 的に捉えて可愛がる側面があります。(全オタクではないが、そういった人も多く見られます。もちろんそういったオタクも、推しを人間として捉えて大切に思って愛を送り、推しの言葉に感動もします。あくまでそういった "側面もある"ということです。)

そのため、アイドルを模したキャラクターグッズを所有したがるし、それを持ち歩くことで推しの分身と一緒にいるような感覚になっています。
(ちなみに推しのグッズやトレカと一緒にカフェなどで写真を撮ったりする行為は、多くの場合SNSに上げて承認欲求を満たすためだと思われますが、一人で本当に心細い推し活の時には、"推しの分身" であるグッズが自分の推し活を肯定してくれるような、そんな力をくれたりもします。)

一人渡韓で本国ペンミに行った時は推しの分身くんが
心細い気持ちを少しでも和らげて励ましてくれました。
なんやかんや言うてもSKZOOのぬいぐるみ可愛いのよね。。

キャラクターグッズは、トレカやアクリルスタンドよりも、"動物" や "ぬいぐるみ" 的に愛でやすいので、キャラクターを愛でることで脳内では推しを愛でているかのように変換され、推しへの愛情も増しやすくなります。

またキャラクター化されたグッズであれば、オタクであることを知り合いには大っぴらにしたくない人でも、さりげなく鞄などに付けて持ち歩きやすく、「分かる人にだけ分かる」ように推しの存在を主張できます。
推しのトレカをぶら下げて歩くのはちょっと恥ずかしい…という人にもキャラクターグッズはピッタリな訳です。

それだけでなく、スキズのペンミでは着ぐるみのキャラクター(SKZOO)を登場させて、メンバー本人SKZOOが一緒に手を繋いだり、踊ったり、いたずらし合ったりしていたのですが、その絡みが可愛すぎて悶えるオタクが多数発生していました。
これは恐らくオタクの脳内では、"動物" と "動物" のじゃれ合いのように変換されて見えているのではないかと考えることもできます。
(アイドルがキャラクターを可愛がっているというより、アイドルとキャラクターが対等に遊んでいるように見えます。(※メンバーによって程度に差異はあります))

このように、アイドルをキャラクター化することで、オタクがアイドル本人のことを "愛玩動物" "キャラクター" のように愛でる傾向を増長させる効果がありそうだと筆者は感じました。

キャラクター化が生む好循環

上記のような心理効果により、推しのことが「より可愛く愛おしく見える」ようになり、かつ「キャラクターグッズも更に売れる」ようになる、という好循環が生まれているのではないかと思いました。

特にスキズでこのような好循環を生むことに成功している理由としては、

・SKZOOがメンバー本人らに似ていて可愛い(デザインが良い
・SKZOOとメンバーを積極的に絡ませている
・メンバー本人らもSKZOOを気に入っていて、可愛がっている

といった点があるのではないかと思います。
このような好循環でStray Kidsのキャラクター"SKZOO" はファンにとって無くてはならない存在となり、メンバーの可愛さも増長させ、「ファンに愛されるグループ作り」に一役買っているのではないかと思いました。

SKZOOの被り物、着ぐるみまで着て真面目に踊ってるのはシンプルに可愛いし面白い。終盤ふざけ始めるのは彼らの通常運転。

まとめ

今回の記事はStray Kidsのキャラクター"SKZOO" が思った以上にファンに愛されている状況を目の当たりにし、メンバーのキャラクター化がオタクにどのような心理的影響を与えているのかを考察してみました。
キャラクター化が与える効果は、あくまで スキズの "アイドル的" な側面での魅力の増長であり、スキズは大前提に"音楽アーティスト"としての強みが大きいグループである、ということは重々承知しています。
その上で、メンバーのキャラクター化がアイドルとしてのスキズの魅力を上手く増長させているなと感じました。
この記事がKPOPグループやアイドルを鑑賞する際の新たな視点になりましたら幸いです。

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