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明日5歳になるあなたへ
ちょうど5年前の今頃、わたしはスマホのアプリとにらめっこしていた。
ちょっとトイレ行きたいかも?
というような軽い痛みが、そういえば繰り返し来ては退いていることに気づいてアプリでカウントをとりつつ、まだ夫にも両親にも伝えられずにいた。
実家のリビングで、ブランケットにくるまりながらテレビを見ている風に過ごしていた。
口に出したら何かが変わるかもしれない。
そんな不安と、いよいよかもしれないとい
彼らが走り抜けた海は、あの日たしかに澄んでいた
「風が強く吹いている」
という小説がとても好きで、箱根駅伝にはまってしまった。
例年、たとえ夫の実家でもテレビにかじりついて見ているほどなのに、今年は娘にチャンネル権を奪われて見そびれた。ションボリ。
新年のスタートダッシュ失敗。
年齢を重ねるにつれて、学生スポーツを観るときに胸の熱さが増すのはなぜだろう。
一人だって知っている選手はいないし、関東出身でもないのでゆかりのある大学もないのに。
が
買ってよかったオブ・ザ・イヤー【特別賞 女性の悩みが相当改善したで賞】
我が家では「これは買ってよかったオブ・ザ・イヤー受賞するね」という会話が、年に数回ある。
ちなみに、過去の受賞者は食洗機。贅沢品だと思っていたけれど、導入してみたら心の底から便利だし、洗い物に費やす分の時間が空いて夫婦の時間が増えた。親1人で子どもを見るときにも、食後に食器を放り込むだけなので「待っててね」をいう回数が減って、最高だった。
そんな我が家の、今年の「買ってよかったオブ・ザ・イヤー」を
買ってよかったオブ・ザ・イヤー受賞【第1弾小型冷凍庫】
我が家では「これは買ってよかったオブ・ザ・イヤー受賞するね」という会話が、年に数回あがる。
ちなみに、過去の受賞者は食洗機。贅沢品だと思っていたけれど、導入してみたら心の底から便利だし、洗い物に費やす分の時間が空いて夫婦の時間が増えた。親1人で子どもを見るときにも、食後に食器を放り込むだけなので「待っててね」をいう回数が減って、最高だった。
そんな我が家の、今年の「買ってよかったオブ・ザ・イヤー」
それでも母はお菓子を作る
スイートポテトパイを作った。
それも、紫芋を使って。
作っているわたしの周りをうろちょろしては、娘が手元を覗き込む。
「すごい色!」
「あ!クックルンでやってたやつ!」
「お腹すいたー」
「ちょっとだけ、味見したいなぁ」
料理に興味があるようなのでお手伝いを頼むと、折り紙が途中だとかでなかなか来ない。そのうち、パイ生地が柔らかくなりすぎるので、結局わたしがほとんど仕上げてしまう。
そんな娘の口
ひとりで歩くことに意味がある
海が好きで、山が好きだ。
海では別に海水浴をしたいわけではなく、ウォータースポーツが好きなわけでもない。
わたしの知っている海はそういう若者の熱量にあふれた海ではなくて、のっぺりとした浜辺から見る遠浅のたぷんたぷんとした海。それから、リアス式海岸特有の大岩で囲まれた小さな浜辺の、切り取られた海。
貝殻やヒトデを拾うのもいいし、ゴロゴロと転がっているだけでもいい。
潮の香りを嗅ぐだけでも、いい。
好きなものがはっきりしている人がうらやましい
「苦手なタイプは多趣味な人です」
ずーーーーっとむかし、
実習生のあの子はそう言った。
そこは、あの都会とは言い難い地方都市の中では割と小洒落たカフェで、その日は彼女の「実習終了お疲れ様会」だった。
彼女のバイザーではなかったけれど、STチームとして参加していたわたしは、学生らしい生意気さと可愛らしさを持つ彼女を眩しい気持ちで見ていた。
当時のわたしがまさしく「多趣味の人」だった。
そのこと
記憶には 残らぬ今日を生きている
普段は本棚の中にしまってあって、ときどき出してはしみじみ読む本がある。
絶対、家族がいない時にしか読まない本だ。
俵万智さんの、『生まれてバンザイ』。
これははじめての子どもである娘が生まれて、お宮参りのために義実家に集まった時に義母が夫に渡した本なのだけれど、今や夫よりわたしが大切にしている。
渡してくれた時、「いまはまだわからないかもしれないけど、そのうちわかるようになるから」と言葉を添
ぞうさんとゆでたまご
鍋を火からおろして、流しに持っていく。
蛇口をひねると、あまり冷たくはない水が勢いよく飛び出してくる。
卵を回して水を行き渡らせてから、ひとつとって調理台に打ち付ける。思い切りよく、しっかりヒビが入るように気を付けながら。
ゆで卵をよく作るようになった。
一人暮らしをしていた頃から料理は好きで自炊していたけれど、卵料理はなぜか苦手だった。卵焼きは作ることができるのに、スクランブルエッグはフライパ