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リバース・イノベーションにより、再び成長路線へ

『2006年まで、「いいものを作れば商品が売れる」というプロダクトアウトの考えが一般的でした。そして、大手家電メーカーの苦戦から学び、2007年以降、新規事業の際に、
「市場や顧客の目線で事業をつくっていかなければいけない」というマーケットインの考えが、根付き始めたのです』

上記のように、あるコンサルタントの方から聞いた覚えがあります。

また、国内経済を代表する自動車業界では、1990年代で、国内販売台数はすでにピークを迎えていました
国内時価総額トップといわれているトヨタは、世界生産台数の80%を海外で売っているといわれています。
これまで、トヨタの成長をけん引してきたのは、間違いなく海外マーケットです。

そして、業界によって異なりますが、日系企業の経営陣はすでに、日本市場の成長率が鈍化している現在、以下のように考えてます。

「これからは、世界を市場として見ていく、日本の市場はあくまでその一部になる」


そうした中で、日系企業は今後、新規事業にどう取り組んでいくべきでしょうか?
リバースイノベーションが1つのポイントになると考えます。

リバース・イノベーションとは?
新興国や発展途上国に研究開発機関を設け、現地のニーズから生まれた新製品(商品)やサービスを先進国に流通・展開させるイノベーションのひとつを指します。

市場規模の大きい海外市場から新たな発想や需要を見つけ、
新たな価値観を創出する画期的な経営戦略として注目されているそうです。

現在、「研究・開発」、そして、「事業統括」機能を国内にもっている企業は多いと思います。
これからは、商品企画・開発のプロセスも含め、世界を視野に入れて、新規事業をしていく必要があります。
(日本語話者が約1億人、英語話者が15億人であることからも明らかでしょう)

以前、あるグローバル企業の日本法人の商品企画の担当と話しました。
『日本のマーケットは小さいので、商品改善の提案をしても、事業本部から承認が下りない』

「仮にメーカーであれば、現地視点の商品開発がなぜ必要なのか?商品が優れていればいいのではないか?」という疑問をもつと思います。

Techの分野でいうと、日本は世界に遅れを取り始めています。アジア各国では、すでに、BAT*が一定のシェアを確保しつつあります。そもそもIT化により、これまでの消費スタイルが根本から変わってきているのです。

海外戦略として、海外企業の買収や競合他社の合併・統合をするM&Aが主流となる中、
日系企業は高値でつかまされがちです。最近でいうと、皆が注目していたメガベンチャーD社がその最たる例でしょう。(業界関係者の方すみません)

特に、Web/IT系の分野であれば、優秀な企画者、エンジニアがいれば、プロダクト開発は対応できます。これからは、どんどん、海外に”ヒト”がいく時代になります。(実際に私の友人のエンジニアは、英語圏へ新規事業のために赴任しました)

これからは、日系企業でも、まずは英語圏/中国語圏を対象に、新規事業ができる人材が求められるといえます。

“ライフキャリア”の時代、グローバルの舞台へ共に歩んでいきましょう。

*BAT Baidu, Alibaba, Tencent


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