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心の診療

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#小児科医

なぜ不登校児童に弁証法が必要なのか

なぜ不登校児童に弁証法が必要なのか

noteで告知するのを忘れていましたが、amazonより
「なぜ不登校児童に好きなことだけさせてはいけないのか」を出版しました。

私の基本的な考えが書かれていますので、
ご家族にうまく説明しづらいと悩まれる方、どうぞご活用下さい。
kindle unlimitedで無料で読めます。

子どもが「共感できない人にならないだろうか」「回避的なままだったらどうしよう」「指摘されることを極端に嫌がるけど

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同調圧力

同調圧力

真鍋博士がノーベル賞を受賞した際、「日本に帰りたくない」発言をされたことで、
日本人の「同調圧力」が話題になっています。

私の診察室に来る子たちもよく、「悪目立ちしないか心配」と口にします。
皆と同じ発想、同じ意見、同じ格好をすることに安心感を抱きやすい日本人の集団では、
逆に人と違う行動や発言をした時に、非難の目を向けられることが少なくありません。
発達特性がある子どもたちは、認知機能の発達に

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論理療法

論理療法

ある日、診察に来た子から、すみっコぐらしのネコの置物をもらいました。
ネコが仲良しのザッソウと一緒に縁側で日向ぼっこをしているものです。

それを診察室に飾ったのを機に、診察内ですみっコぐらしのどのキャラが好きか、という話をするようになったのですが、
私の診察室に来る子の人気ナンバー1は、ダントツ、ネコでした。

2021年3月にねとらぼ調査隊というサイトで行われた人気投票では、
1位はトカゲ、2

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コロナ禍とストレス

コロナ禍とストレス

古いデータではありますが、アメリカの精神科医、ホルムスとラーエが、
人々にとって重大なストレスになる生活上の変化を、数量化して表し、
この変化による危機を克服して、再適応するために要する努力を
量的な単位として測定しました。
それは生活変化単位と呼ばれ、生活変化単位の高いものほど、
ストレス値が高いことになります。

拘禁、生活条件の変化、個人的な習慣の変更、労働時間や労働条件の変化
など、コロナ

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子どもが心の問題を抱えたときに、まず親がすべきこと

子どもが心の問題を抱えたときに、まず親がすべきこと

子どもが学校に行けなくなった、暴言を吐くようになった、
昼夜逆転するようになった、これまで取り組めていたことができなくなった・・・
突然我が子がこうした心の不調を抱えるようになり、
学校の先生や保健室の先生、スクールカウンセラーといった
これまでそこまで話すこともなかった人達と、
子どものことや家庭のことを話すようになり、
そして、受診を促されて医院のHPを開き、このブログを見た・・・
という読者

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弁証法

弁証法

前回、不登校児への対応を書いた流れで、
今回も不登校児支援で川谷先生から学び、
私が実践している対応について書きます。

不登校児は、学校に「行く」「行かない」で悩み苦しんでいます。
親は苦しみを取り除いてあげたくて、
「それじゃあ、行かなきゃいいんじゃない?」と言うものの、
そんなことを言うと逆に怒り出す・・・
かといって、行く事を親が決めようとすると、それはそれで泣き叫ぶ・・・
なんていうこと

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能動的な行動とは

能動的な行動とは

前回のブログで、能動性と受動性の話を少し書きました。
今回はこの事をもう少し詳しく説明します。

哲学者であるスピノザは、「欲望・喜び・悲しみ」の3つを人間の基本感情と呼び、
この3つから他のすべての感情が導き出されると述べています。
人は、同じ状態であり続けると悲しみのモードに陥ってしまうとスピノザは説明しています。
逆に、本能的な欲求に向かって能動的な行動を行うと、
喜びのモードに向かうことが

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コロナ禍の中、「モモ」を読んで

コロナ禍の中、「モモ」を読んで

子どもの頃に夢中になったミヒャエル・エンデさんの「モモ」を
久し振りに読みました。
これは、人間達から時間を奪う時間泥棒「灰色の男たち」から
モモという女の子が時間を取り戻すお話です。
全ての大人から時間を奪った灰色の男たちに立ち向かうのだから、
モモってどんな力を持っているのだろうと思いませんか?
実は、モモは両親がいなくて児童養護施設から逃げ出してきた女の子。
男物の上着とぶかぶかの靴を履いて

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子どもたちに精神科・心療内科の受診を勧めるタイミング

子どもたちに精神科・心療内科の受診を勧めるタイミング

「もっと早く受診すればよかった」
「どのタイミングで相談したらいいかわからなかった」
という言葉を受診された保護者の方から、よく聞きます。
そこで、私がお勧めする受診のタイミングについて、書くことにしました。

まず、発達の凸凹に関する相談か、心の問題か、で分けてご説明します。

① 発達の凸凹に関する相談
<未就学児の場合>
言葉や運動発達の遅れについて、様子をみてよいかどうか、ということは、

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