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各ブランドのコレクションの時点では流行は形になっていない

こんにちは。

牧 菜々子です。

シーズン毎に、コレクションで発表される、ブランド服。

各ブランドのコレクションの段階では、トレンドは定まっていません。

服は形になっているけど、トレンドは形になっていない。

1つ1つの服たちが集合しているけれど、コレクションの段階では、わちゃわちゃしています。

だから、コレクションに出てきたトレンドだけでは、流行になるかどうかはわからないのです。

そこから約2年をかけて、収斂されたり、なくなったり、成長したりしながら、トレンドが定まっていく。

そこには、流行を受け取る側の事情が、大きく関わっています。

「都合がいい」トレンドは、受け入れられ始める。

そうすると、ブランド側は、それを「売る」と決めます。

その後は、街に行き渡り切るまで、次の流行を作らない。

そうやって、効率的に売上を立てているのです。

ハイブランドのコレクションは、最新トレンドの宝庫のように思われていますが、実際にはむしろデザイナーの感性の集合体です。

各ブランドのデザイナーのセンスと才能が、ポップコーンのように弾けているのです。

コレクションの服の多くは、トレンドにはなりません。

あまり最新コレクションにばかり目が行くと、それが今流行していると勘違いしてしまう。

トレンド予測に必要なのは、コレクション情報ではなく、流行を受け取る側の「都合の良さ」の見極めなのです。