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パラオ取材のきろく

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JICAの地方メディア派遣でパラオを訪れました。そのレポートです。
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記事一覧

Malaika Book Storeオープン!

Malaika Book Storeオープン!

書く仕事をすることはずっと前からの夢でした。雑誌のコラムなどはちょくちょく書かせてもらっていたけど、やっぱり書きたいことを書きたい!別に人に言われるの待たなくても作っちゃえば良くない!?ということで、作っちゃいました。ブックストア!

昨年度開催したパラオ展をまとめたパラオの取材エッセイ本と、一昨年作ったタンザニア の本も追加で少し。タンザニア の方は子どもに夜寝る前に読み聞かせするスタイルで書い

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いよいよ今日から写真展スタート!

いよいよ今日から写真展スタート!

【空木マイカ写真展: 新しい世界のヒントを求めて〜環境大国パラオのきおく〜】ついに今日からJICA中部で始まりました。

女の子たちが陸から走ってきて服のまま泳ぎだした。それはまるで海も陸も何も変わらないようなすごく自然な動きだった。パラオの人たちの暮らしはいつも海と共にある。

そんな文章で幕をあける写真展。今回は本を読むように展示を楽しんで欲しいと思い、プロジェクトや

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オンラインイベントの可能性

オンラインイベントの可能性

コロナの感染拡大により色んなことが大きく変わったけれど、そのうちの一つがイベントのあり方だなと思う。かく言う私もこの後自分が主催するイベントはすべてオンラインで行うことにした。初めからオンラインにするつもりだった訳じゃない。第一波が落ち着いた頃、写真展やイベントの準備を始めた頃にはこれまで通りの会場イベントで開催するつもりだった。何度も会議を重ね、感染症対策もしっかりと踏まえた内容にして、すでに準

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パラオ写真展とオンラインイベント開催決定

パラオ写真展とオンラインイベント開催決定



半年間ずーっと大事に準備をしてきたパラオの写真展、来月からついに開催です!会期が長いのでぜひどこかでぶらりとお立ち寄りください。解説をエッセイ風に書き、旅気分で楽しんでもらえるようにしました。

空木マイカ写真展
新しい世界のヒントを求めて
〜環境大国パラオのきおく〜

コロナ禍において価値観や社会システムが少しずつ形を変えていく中で、ふと立ち止まり未来に何を望むのかを考える時、思い出すのはい

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パラオ取材動画

パラオ取材動画

パラオの取材模様のビデオがJICA中部のyoutubeチャンネルにアップされました!ぜひ見てみてください。

パラオのラジオ局に出演

パラオのラジオ局に出演

パラオ取材時には現地のラジオ局PALAU WAVEにお邪魔して、生放送に出演させてもらった。

機材が熱くならないようにと、裏の部屋で扇風機で冷ましながら放送していた。ちなみにこの局で使われている機材はTOKYO FMから寄贈されたものだそうで、DJさんもスタッフさんもその事を何度も話し、とっても感謝していた。

JICA中部の長所長が日本の支援について話し、

JICAパラオ事務所の立原所長がパ

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パラオにおける気候変動被害(海面上昇・台風被害)

パラオにおける気候変動被害(海面上昇・台風被害)

先週末から豪雨による被害が大きく、とても心を痛めています。これ以上、被害が広がりませんように。そして、被災された皆様には心よりお見舞い申し上げます。

気候変動による被害というのが世界各国で森林火災、干ばつ、洪水など形を変えて起きているけれど、パラオではそのうちの海面上昇と台風被害の問題に直面していました。

海の近くに住むエドワードさんは海面上昇の影響を受けている一人だ。2004年から海の水が毎

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アンさんの言葉

アンさんの言葉

旅にでると「あぁ、私はこの人に会うためにここに来たのか」と思うことがある。今回のパラオではまさにこのアンさんがそうだった。

15年前からこの国で環境教育のプロジェクトを始めたアンさん。「私も同じようにグリーンジャーニーっていう子どもを主役にした環境プロジェクトをやっているの。子どもたちは今私たちが思いついてもいないようなやり方で地球を守っていくんじゃないかと思っていて、子どもたちのそんな力を信じ

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パラオの環境教育

パラオの環境教育

JICA海外協力隊としてパラオに赴任していた川原和眞さんの活動現場を見せてもらう日、空は海の色と同じ水色に輝いていた。

川原さんはバベルダオブ島の先にある無人島で環境教育を行っているということで船で向かった。これがものすごいスピードでなかなか揺れるのでカメラマンも命がけ。

20分ほど走ると陸が見えてきた!

なんて美しい島。

女の子たちが島から走ってきて服のまま泳ぎだした。それはまるで海も陸

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【パラオのゴミ事情 #4】 リサイクル〜紙・木材・缶・ペットボトル〜

【パラオのゴミ事情 #4】 リサイクル〜紙・木材・缶・ペットボトル〜

紙や食品の残り(住宅からのものはペットや家畜の餌になるので、ホテルやレストランなど商業施設から出るもの)、ウッド(木)は全て分解してコンポストになる。

紙は分解しにくいのでシュレッダーにかけて分解しやすい状態にしておく。

ウッドはこの状態が

分解によりこれくらいになったところで

コンポストを作る機械に入れられる。

下から空気を入れ、かき混ぜ、微生物が分解できるように好気性を保ったこの機械

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【パラオのゴミ事情 #3】 リサイクル 〜プラチック・瓶〜

【パラオのゴミ事情 #3】 リサイクル 〜プラチック・瓶〜

最終処分場M-dockにはリサイクルセンターが併設されていた。

そこのトップはなんと日本人。藤勝雄さんはこの廃棄物事務所の設計から仕組みまで全て手掛けた人だ。JICA海外協力隊としてこの施設設立を推進し、任期が終わった後もその功績が高く評価されて、現在もコロール州政府のアドバイザーとしてセンター運営を任されている。

ここはパラオ唯一のリサイクル処理施設でパラオ全土から空き缶や、ペットボトル、瓶

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【パラオのゴミ事情  #2】最終処分場

【パラオのゴミ事情  #2】最終処分場

パラオには焼却施設がない。パラオだけでなくミクロネシアの国々はだいたいそうなのだが、焼却施設はとても運用・維持管理コストがかかるため継続的に運転させる必要があり、パラオ(総人口が約18000人)のような小さい国の規模で出るゴミの量では、高い費用をかけて焼却炉を運用させることが難しいのだ。そういう訳で、リサイクルできるもの以外のゴミは埋め立てとなる。

M-dockと呼ばれる最終処分場を訪れた。ここ

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パラオの高校訪問

パラオの高校訪問

ICETTと一緒にゴミの分別に取り組む高校へも見学に行かせてもらった。ここの校長先生は生徒たちと一緒に三重に行き、ゴミの分別について学び、帰国後もそれを活かし続けているのだそう。

パラオの独立後最初の大統領だったナカムラ元大統領が三重県出身だったこともあり、パラオと三重県は1996年に友好協定を結んでいる。来年はその記念すべき25周年の年にもあたる。そんな縁があり、学校では三重県職員の方による特

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【パラオのゴミ事情 #1】住民による分別

【パラオのゴミ事情 #1】住民による分別

海外に行くと日本の当たり前が当たり前でなく、あれって日本の良さだったのか、と気付くことがよくある。「分別」もそのうちの一つに入るのかな。パラオ人のアーティストが日本に来て分別について知り、それにとても感銘を受けて帰国後、歌を作ったという話があるくらいだから。

その分別をパラオの地域住民たちに指導し、リサイクルを推進することにより最終処分場のゴミの減量化をはかるプロジェクトを行っているのが三重県を

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