【パラオのゴミ事情 #4】 リサイクル〜紙・木材・缶・ペットボトル〜
紙や食品の残り(住宅からのものはペットや家畜の餌になるので、ホテルやレストランなど商業施設から出るもの)、ウッド(木)は全て分解してコンポストになる。
紙は分解しにくいのでシュレッダーにかけて分解しやすい状態にしておく。
ウッドはこの状態が
分解によりこれくらいになったところで
コンポストを作る機械に入れられる。
下から空気を入れ、かき混ぜ、微生物が分解できるように好気性を保ったこの機械の中では60度前後で発酵を続けている。
最終的にこんなに目の細かい肥料にまでなる。ちなみにこの肥料は販売されている。
上のよりは目の粗いこちらの肥料は少し値段が安くなる。でもこっちの方が目が粗い分、空気を入れられて良いんだけどね、とのこと。
缶やペットボトルはこの工場で圧縮されて、台湾へ輸出される。
分別の記事のところで書いたが、パラオではペットボトルにデポジットシステムが導入されている。ペットボトル容器をここに持ってくれると、購入時に上乗せしていた10セントのうち5セント返してもらえるのだ。残りの5セントは半分の2.5セントがリサイクル業者のオペレーションコストとして使われ、もう半分の2.5セントが環境基金として国の環境事業に使われる。ちなみにここでは1つでも洗っていないと受け取らないという風にしているため、みんな綺麗に洗って持ってくるのだそう。
この工場では日本の機械が使われていたり、ガラス工芸では三田市ガラス工芸館から白崎さんという方がJICA海外協力隊として技術指導で派遣されていたり、と日本のサポートがたくさん入っていた。外に出て、こういう形で自分の国と出会えるのはすごく嬉しい。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?