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気づき帖

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日々の「世の中の見かた」の備忘録。
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反復からものさし

反復からものさし

Tokyo Coffee Festival とやらに行ってきまして。駆け出しコーヒー好きとしては、迷ってなんだかよくわからなくなるくらい、いろんな店が出展していて、まあそれはそれは盛況で、珈琲人気恐るべしっていうのも感じられてよかったんですが。1,000円で5銘柄までテイスティングできるプランがあって。それがよかったですわ。写真がその5回分のテイスティングカップとチケットシールね。

結構いろんな

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どうやって、予想外を組み込むか。

どうやって、予想外を組み込むか。

【パフューム ある人殺しの物語】では、究極の香水の調合のために、人を殺して材料にしてましたが。(どーでもいいけど、この主演のベン・ウィショーって、ダニエル007のQだったんですね。記事書いてて初めてつながったわ。)

実際、世界の香水界では昨今、いい香りの元となりうる物質への探求は、ある程度出尽くしたのではないかと言われているそうで。そこで今、調香師たちが追求していることは、『いかにいい香りの元同

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テクノロジーの行間

テクノロジーの行間

以前企画書で、「メールの普及は便利な社会をもたらした。一方で、手紙を送るときのドキドキや手触りは失われた」的な論旨展開で、便利の裏に隠れた価値がある、っていうストーリーを使ったことがあって。すごいわかる一方で、新しいテクノロジーには、新しい行間があって、そこには新しい情緒が生まれるんだとも思う。

メールが広まった時は、メールにまつわる切ない恋の歌がたくさん出たし、
「あしあと」なんて、よくできた

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ボンゴレのUI/UX

ボンゴレのUI/UX

基本的に「食べられるものの中に、食べられない物体が混然一体と混ざっている」食べ物が、理解できません。ボンゴレとかね。食べられない以上、貝殻もプラスチックも変わらないと思うホント。カレーの中に骨付きの鶏肉が入っているとかは微妙なラインですが、煮込まれまくってほろほろになっていて、簡単に肉が脱げるとかはOK。

結局、「手が汚れるパート」と「フォーク使わないといけないパート」を行ったり来たりするのが、

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インプット利きか、アウトプット利きか。

インプット利きか、アウトプット利きか。

ここんとこnoteが全然更新できていなかったのは一重に、書籍執筆期間にずぶずぶだったからですね。今年に入ってからほとんど週末はそんな感じで費やし、いろいろな予定をぶった切って、精神と時の部屋ばりに、邪念を振り払って、頑張ってきていたがために…

とここまで書きましたが、「邪念を振り払う」というよりは、そういう思いがあまり生まれない状態になったわけで。やっぱり人間、ある一定期間内にできる「インプ

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「一次体験」って大事よね

「一次体験」って大事よね

家でコーヒーを淹れる生活をはじめてみまして。ちょっとしたことだけど、手間のかかる習慣を毎日繰り返すことが、自分のペースをつくることもあるよなあと思ったりしてます。ルーティンってやつですね、最近はやりの。

そして、まだ全然うまく淹れられないわけです… いやほんと不思議なことに、毎回味が違う。なんでだろう。ホント、料理って科学実験だなあって思いますよ、こういう体験をすると。でもこういう、なかなかうま

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大切なことは、目に見えてることだってある。

大切なことは、目に見えてることだってある。

物事の「本質」と聞くと、目に見えるものや分かりやすいものではなく、その裏にある抽象概念をついつい通ぶって考えてしまいガチなのですが、大事な要素がどこにあるかは、それが本質か否かとは実は関係ないのだよなって思ったお話。

小学生のときに「ジョーズ」を見て、あまりの衝撃に怖さを通り越して、サメの虜になってしまって。翌日から図書室に通ってサメの図鑑を読み漁りました。その時の私が感じたことは、「インパクト

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正義の広さ

正義の広さ

小学四年生になって歴史の勉強が始まった時、イクサとかのシーンでふと親に「で、結局どっちがいいもんで、どっちがわるもんなの?」と聞いた私も、どうも年を食ったせいか、こんなことを考えるように最近よくなります。

正義の狭い人。
推進力と決定力があって、がんがん決めるし、進める。カリスマもある人が多いですね。強い人が多い気がする。こういう人が頼もしい。
でも、「自分と違う正義」が世の中には存在する、って

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奇抜も寝かせりゃ伝統になる

奇抜も寝かせりゃ伝統になる

通例とか、「一般的には」っていう前置きとか、そういうのってめんどくさいなって思うことが多い今日この頃。

どんなに伝統を守ろうっていう気風が強いジャンルの物事でも、それ時代かつての「奇抜」だったりするわけでさ。神社に行けば「交通安全のお守り」が売っているわけです。クルマが走り出したのは、宗教の歴史からすればごくごく最近だというのにね。

要するに、前例があるかどうかとか、奇抜かどうかとか、そういう

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八方美人力

八方美人力

なぜか最近、いろんな人に「あなたと私は似ていると思う」と言われる。時分が八方美人だからか?共感上手なのか?それとも逆で、マイペースで変わらないからか?あ、もちろん自分だって「この人無理だわー」っていう苦手な人は少なくなくいるんですけどね。

悪いことじゃないと思う。そんでもって、そう言ってくださるAさんとBさんは、全く似てなかったりするってのも面白い。あるいは人なんて、見る側面さえ選べば似ている風

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ガソリンとエンジン

ガソリンとエンジン

各々が他人はガソリン、
自分がエンジンと思っているチームが
良いと考えます。

昨年の講義のときに、イノベーションのためにチームプレイは本当に必要なのでしょうか?という質問に対して、濱口秀司さんのお答え。シンプルで力強い、この整理自体にやられたと思ってしまった。くそう。がんばろう。自分主語感とか、能動性ってこういうことなんでしょうね。

濱口さんは、このTedの動画も好きです。
この人の考え方

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楽しみな習慣

楽しみな習慣

自分は小さい時分、週刊漫画誌を読む文化がまったくなくて。自分が住んでいた地区はまあまあ田舎の新興住宅地だったこともありコンビニもなく、本屋も立ち読み許してくれないおやっさんだったこともあり、そういう発想がなくて。

でも、あの「月曜朝の楽しみはジャンプ」っていう感覚は素敵だなと思うのですよね。「楽しみを増やす」っていう発想は、「楽しいことを今やる」っていうのと根本的に感情が違うような気がして、そう

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「とれ高」インサイト

「とれ高」インサイト

最近、「とれ高」という言葉がにわかに一般化した肌感覚がある。一般化、っというと言い過ぎかもしれないけど、業界の内側から、外に出つつある感じというか。

元はと言えば農作物の話。転じて視聴率の話。でもそれが一般化しつつあるのは、誰もがSNSで不特定多数の人からリアクションをもらえることが当たり前になって久しい中で、「自分の行動に対しての反響」っていう感覚が浸透して、それを言語化するのに、ちょうどいい

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発見家、かなあ。

発見家、かなあ。

ビジネスでもそうじゃないときでも、人に名乗るときに自分が何者なのか、肩書きで悩むことが多い。今の自分の仕事が、これまでの世の中のどこかに既にあったような枠組みを超えつつあるということは喜ばしいことではありつつ、伝えんのむずいなあと。書き出してみると、

・プランナー
・エスノグラファ
・リサーチャー
・ファシリテーター
・チームビルダー
・コンダクター
・ライター
・ストーリーテラー
・気づく人

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