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MAEKI
2020年10月19日 04:20
「あきとさん、今日はほんとに話してくれてありがとう。」彼の手を握って、高く握っていた、あきとさんの拳が解れ、私の手を握り返した。「あきとさん、私は封印してた過去の記憶がいきなり全て戻って、正直焦ってる。今、なんて答えればいいのか分からないっていうのが正直な気持ち。」「うん、そうだよね。きっと。」「ごめんね。でも、本当に好きだった。多分、今でも好き・・なのかな?分からない。」「い
2020年10月15日 02:21
「全然捕まらないですね。タクシー。」「だね。さっき店で呼んでもらえばよかったね。まぁ、このあたりのこの時間ってこんなもんだよね。きっと。」「だね。私、タクシー呼ぼうか?」「いや、歩こう!」「え?うん、はい・・。どこか目的地はあるの?」「いや、ない。笑 なんか、久々に会うから、テキパキできない。ごめん。笑」「あ、いや。こちらこそ。」「れいちゃん、大人になったね。って、当た
2020年10月12日 16:44
ほんの数十秒、何も言えず立ち尽くしていただけなのに、その時間が長く感じた。知らないふりをしていいのか、どちらかが沈黙を破らないといけないのか。私は、徐々にあきとさんから目線を外し、その場から立ち去ろうとした。「れいちゃん、待ってよ!」久々にあきとさんに名前を呼ばれて、あの時の記憶が鮮明に蘇る。悲しみと、苦しみと、憎しみと、愛おしさ。涙を瞳に止めておくのが大変だった。
2020年9月29日 03:30
「れいちゃん、覚悟できてる?」「・・・うん」「じゃあ…、見る?」「・・・うん。」「「はっ・・・」」「れいちゃんーーーーー!!!やったね!やったね!!!!おめでとう!!!!」そう、今日は、第一志望の難関私立大学の合格発表日。あれから、本当に死に物狂いで勉強に励み、私は無事合格した。母が涙を流して喜び、私もホッと力が抜けた。いろいろあった高校生活だったけど、これでよ
2020年9月15日 05:02
そんないじめに、1ヶ月耐えて、ついに私は学校へ行かなくなった。両親へは行っているフリをした。都内へ足を運び、ボーッと何も考えずに歩く。制服から私服に着替え、厚化粧をして、タバコとお酒を買う。補導なんてされたらバレるから、適当に見つけたマンションの地下駐車場で、お酒とタバコに溺れた。「明らかに未成年じゃん」そう声をかけてきた。「なんですか?関係あり
2020年9月15日 04:44
彼と出会ったのは、十数年前。私が高校生の頃だ。私立の進学校に通い、その中でもトップクラスの成績を持つ人が集まる特進選抜クラスにいた。男子40人女子4人このコースは学年で1クラスしか設けられていないため3年間クラス替えなし。部活もできず、毎日7時間授業。一見苦痛そうだけど、それなりに楽しく過ごしていた。同じクラスに彼氏もできた。別棟にある他クラスからも
2020年9月15日 04:26
2018年現在。28歳 OL。都内のマンション住み。正直、なかなかいいマンション。仕事は、都内の某広告代理店勤務。CMなども担当することが多々あるので、芸能人の美形に目が麻痺している。だからと言って、芸能人と付き合いたいとかは思わない。大抵が、変わり者で、仕事以外で理解し合えることはないから。こちらからお断りスタンスに見えるかもしれないけど、事実そうだ。こう