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死の妄想 No.44
アパートから10分くらいの銭湯に行くと、背中に立派な赤鬼の彫り物の入ったじじいが湯船の前でぶっ倒れていた。老人特有の不安になるイビキを一応かいていて、血が出てるとかウンコを漏らしてるとか黄色い汁が出てるとかではないので洗い場の誰もが知らんふりをした。人慣れしすぎている彼らはゲボをぶっかけられたとかではなければ無いものにする。下手したらゲボを、肩口にしたたかにぶっかけられても「大丈夫ですか?」とな
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全ては夜始まるのだ……太陽は受動を指す。夜には人間の能動(妖力による)がある(暗いために瞳孔を開き、また晴れている場合月の光を浴びる)。おれたちがいる(ある)のは、死ぬまで夜だ。おれが出来たのも夜だろう。宇宙が始まる直前は暗かったはずだ…
おれはもうこの頃はピンサロや整体や美容室もすっかりやめて、毎日妖時になるととある方法で触覚のチューニングを済ませ、「妄執機構」にとりとめもない妄想を提出す
「言語化計画」 #1 インドカレー こうた編
「おたくは暇になったら豚の角煮(チャーシューだったか)を作る」みたいな言説をどこかで見たことがあるが、おたくではないので豚の角煮ではなく週3日ほどはインドカレーを作ることにしている。豚の角煮は、豚のブロックの脂肪分を取ったり(おいしくなくなるかららしい)、長ネギの緑の部分をわざわざだしに使ったり(しかもこれは食べないのが通例になっている。確かに筋張っていて美味しくない)、醤油なんかをドバドバ入れ
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