不眠児から不眠青年へ
思い通りに、しかもコテっと寝れる(中途覚醒しない)奴っていいよな
冗談じゃなしに頭がバカにできてるんだろう(嫌なニュアンスは一つも含んでいない 好意的な印象である)何も気にならず、何事も頭を悩ませず(悩みのない人間はいないのでこれはクダ巻きに過ぎない)、その日への未練すらない。いやむしろ、体が疲れた時無駄な回路を順々に遮断できる、結構ハイテクなマシンを載せている人なんだと、本当にそう思っている。
聖者の脳内はこのタイプであるに違いなく そうとなれば俺は最も遠い存在ということになる まあ万年下痢気味の聖者はちょっと奇ッ怪なので当たり前ではある
いや 元々全然寝れないガキだった。赤子の時分には深夜によくギャアギャア泣いて親を苛立たせた(祖母のぞうさん歌唱でようやく寝たという)。
小学何年生までたまに母親に絵本の読み聞かせを強いた。母親は(俺というケダモノ飼いであり世間の母親がそうである以上に)くたびれており、読みながら寝てしまうので、その度俺は母親の足や脇腹をつついて起こした。
盆正月の祖父母の家や修学旅行で、友達の家で、喋り声が聞こえなくなる最後まで起きているのは決まって俺だった。天井は静かな風景であった
両親は子供の入眠に明らかに時間がかかりすぎていることを知っていながら、何一つ有効な策を講じなかったが、これは北部九州人特有の楽観とか 息子が医者通いになることへの抵抗(面倒な疾病が他になかったから余計に)とか 中産階級リベラルの甘さとか 単純に俺が長男であることによる一般的知識の欠如 が全て悪いように相互作用し、大学2年まで眠りで病院にかかったことはない。そして、打率は.189くらいを這っていた。長らく入眠が悪かったが、仕事を始めてからは中途覚醒が凄まじく、起きると朝まで寝に復帰できないことも多い。
眠剤→マイスリーでラリるのに大ハマりし、不眠が悪化する(バーカ)新たに処方されたデエビゴで入眠だけを確保している現状である。副作用である精神作用がないため、無駄に頭が疲れることもなくありがたい。
アルコール→働き始めて量が著しく増加している。中途覚醒を引き起こすため控えるべきだが…もう手遅れかもしれない。
ハーブティーやアロマ→睡眠に直接関係しているとは思えないが気は少し楽になる。
裸のラリーズ→疲れている時にデエビゴを服用してからFrance Demo Tape収録のThe Last Oneをスピーカーでかけると水谷が歌う前に寝られる。
Airport Music→いけると思ったらサイレンじみたシンセのコードでびっくりして起きる。
当駅は現在工場の製造ラインで働いているのだが、今朝年長の社員に「最近あくびが多い。眠れているのか」と問われたため正直に全くダメであると答えると、「眠いまま働いていると指示がうまく通らなかったり怪我につながる恐れがあるため、本当にダメなら機械から外してもらうことも考えろ」と言う。正直なところ、棚からぼたもちのような気である。機械から外れさえすれば、毎日彼のツラを拝まなくて済むわけである。
しかし、仕事のイラつきを潰すために毎日大酒を飲み、結果睡眠障害を悪化させるような神経の細さ、要領の悪さをもってして、どの仕事にあたったとて当駅には不可能であるとも言える。
俺はインポのチワワです
殺してください
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