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リレーコラム #7「47歳、父になる。」

 子育て中のお父さん・お母さんたちに「仲間入り」した後輩の中で、おそらくかなり高齢側かと思う。また、令和4年に産まれた息子が「あいつの親は昭和らしいぜ」っていつか言われてしまうのかもなー、なんて、どうしようもないことを心配したりする。
そんな47歳にして父になった私。
 たくさんの後輩は親としての先輩で、私がいろいろ教えてもらう立場として、初めての子育てを楽しんでいる。皆がそう感じてきたのだと思う。
 もう高校生になる双子を育てている妹に言われた言葉だが、育児は「育自」であると。まもなく百日を迎える息子を前に、そのとおりだなと実感する。

 日々成長していく息子との時間は、自分との時間。亡き父母から受けた愛情や教えにふと気付き、妻の新たな一面を発見し。自分自身も今までになかった新たな扉や引き出しを開いているような、そんな感覚だ。苦労も絶えず、ただ悪戦苦闘の日々でもあるが、やはり息子はかわいいし、子育ては楽しい。かけがえのない時間だなと思う。
 もうひとつ。社内的には先輩である立場だからできることもチャレンジした。お父さんの育休だ。管理職かつ部署の次長自らが、率先して育休を取得できる機会はレアだと思う。
 幸い、厚生労働省のくるみん認定を受けた企業にいて制度が整っているが、クライアントとの契約などを含めるとまだまだ環境が整っているとは言えない。そこを、組織の後輩・部下たちを思い、国制度の育児休職も実践、取り巻く環境での手続きや運用課題などの抽出をしてみたところ。子育てと同様、これまた悪戦苦闘の道半ばであるが、少しずつ会社組織や世の中が成長できればと思う。
 最後に。何度でも言うが、やはり子どもはかわいいし、子育ては楽しい。47歳と後発ではあるが、こんな機会に恵まれて本当に良かった。

木本光則
技術士(建設部門、環境部門):建設コンサルタント勤務
家族構成:妻、息子(2ヶ月)ウサギ(4歳)

【質問】
Q1.忙しい毎日、どうリフレッシュしている?
以前:仲間と楽しく飲む!
現在:息子との会話(まだ話せないけど、あーうー言ってるのに答えて会話しているつもりになっている、笑)

Q2.子育て中に使ってよかった施設やサービス、教えて!
 コロナ禍での誕生で、出産だけは立ち会えたが、それ以外は病院内に入ることができず、息子になかなか会えませんでした。
そんな中で頼りになったのがスマホアプリの「みてね」。今もそうですが、写真や動画をアップ、妻と共有しています。
 また、今は同じくスマホアプリの「ぴよログ」が追加。ミルクや睡眠、オムツ交換などの育児記録が共有できるので、自分が育休明けて出勤してても、リフレッシュ日として妻が外出してても、状況が把握できます。

Q3.あなたにとって「子育てしながら働きやすい職場やまち」
 これは大きな&ずっと成長させていくテーマですね。特に自分にとっては、職場は管理職として、まちは建設コンサルタントというまちづくりを担う技術者として、課題を少しずつ解決し、改善したらまた更なる改善を図っていく、そういう対象だと捉えています。
 ただ、どちらにも言えるのが、大切なのはそこに存在するヒト。職場もまちも、制度や施設といったモノは作れますが、ヒトがどう考えるか、どう捉えるかは、管理職や技術者だからといって簡単には作れません。企業やまちの文化だったり、風土、気質だったりするところです。
 いろんな人がいて、その多様性があることが職場やまちの魅力になることですが、どんな形であっても、子育てに理解があり、優しくあることが大切かな、と考えています。

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