森田 修平

株式会社 一級建築士事務所 STUDIOMONAKA(http://studiomon…

森田 修平

株式会社 一級建築士事務所 STUDIOMONAKA(http://studiomonaka.com)/共同代表・・ 3人共同主催の設計事務所で、現在は京都と沖縄に事務所を構え、活動しています。

最近の記事

コロナ元年に家を建てる #26

真鍮の経年変化以前にも話に出ていた真鍮製の製作ポストと表札、インターホンカバー。 前々から製作でポストとか作りたいなと思っていたのですが、 予算のこともあったりで、なかなか今まで作る機会がなく、、、 自邸を建てるこのタイミングでチャレンジしてみました。 製作してくれたのは、京都で活動しているRenくん 形を考えるところから真鍮の性質や構造など、打合せを重ねながら、 デザインから製作まで一緒につくってくれました。 おかげでとても良いものができました、ありがとう! 真鍮は、経

    • いえの庭日誌 #3

      ジューンベリーの成長過程 4/25 ー晴れー  花が咲いたなと思っていたのも束の間、少しずつ実らしきものがチラホラ。  どれだけ獲れるのか、とても楽しみ。  5/15 ー晴れー  可愛らしくぷっくりとしてきて、だいぶ果実っぽくなってきた。  でも、色はまだ緑のまま。   5/22 ー晴れ時々くもりー  ばらつきはあるが、色づいてきた。  鳥たちも食べにきている様子。  今まで、野生の鳥たちのことなんて考えたこともなかったけど、  同じ釜の飯を食っているような感覚でち

      • コロナ元年に家を建てる #25

        よい家具を家に 予算の話の時にも出ていたように、  家にとって、完成してから入る家具はとても大事です。  その家、そこに住む人にあった「よい家具」が置かれるかどうかで、  生活の質は、かなり変わってくると思います。  ここでいう「よい家具」とは、  必ずしも高価格のものというわけではありません。  安く購入したけど、ずっと使っていて味のある、愛着があるもの。  ちょっと高いけど、ずっと欲しくてようやく手に入れたもの。  その家、人にとっての「よい家具」とはそれぞれ違うと

        • いえの庭日誌 #2

           少し間が空いてしまいましたが、、、   いろんな植物が家にあると、生活と四季の移ろいが密接に関わってきて、暮らしが豊かになっている気がする日々です。 突然訪れた春 ある日、庭中に白い花があふれていました。  「シジミバナ」というバラ科のお花。  いつの間に、という感じで、気づけばたくさん咲いてました。 ジューンベリーの花 ジューンベリーも順調に成長して、白い花を咲かせてくれています。  バルコニーから、一番近く見えるところにあるので、ニーチェアに腰掛けながら花を眺めると

        コロナ元年に家を建てる #26

          いえの庭日誌 #1

           ちょっとサボってしまっていたのですが、庭の成長記録をシリーズを分けて少しずつアップしていきたいと思います。  初回は、少し溜まっていたので3月初旬〜末までの様子を一気に書いています。 キンカン 庭をつくっていただいた時から、すでに実はついていたのですが、まだまだ緑色の状態でした。  この1ヶ月余りの間に、色が緑から黄色、オレンジへと少しずつ変わっていっています。果実がなる樹木はどんどん実がなっていくのが、楽しみです。  3月中旬ぐらいはまだまだ緑色。  ちょっと実が大き

          いえの庭日誌 #1

          コロナ元年に家を建てる #24

          植栽工事 いよいよ、工事も大詰め。  予算計画の段階から重要ポイントとしてあげていた植栽です。  今回は、いつもお世話になっている、GREENSPACEさんに依頼しました。  元々建っていた家を解体する前の段階から、現地を見ていただいてどんな方針で庭づくりをしていけば良いのか、相談していきました。  その中で、当初より気になっていたのは、  既存植栽の扱いをどうするかということ。  このワサワサに茂った木々を残すべきか、撤去して新しくした方が良いのか。  最初に現地に

          コロナ元年に家を建てる #24

          コロナ元年に家を建てる #23

          外構工事 内装工事もだいぶ佳境に入ってきたところで、最後に行われることが多い 「外構工事」が始まります。 「外構工事」とは、敷地内における家の外側の工事一式のことを指します。  上の図面の中でいうと、水色に囲まれた部分で、塀や駐車場、犬走りやアプローチの土間床、植栽などです。  今回、植栽は別でお願いしているので別でじっくりご説明するとして、、  駐車場、アプローチの土間床などをメインで今回はお伝えしていきます。  駐車場とアプローチの床は、土間コンクリート金ゴテ押え

          コロナ元年に家を建てる #23

          コロナ元年に家を建てる #22

          塗装工事 #2 塗り始めると、あっという間。  白い天井にしたので、少し変わった構造躯体もはっきりと見えます。  これは、塗装工事中のKEEP OUTです。  万が一、他の職人さんが出入りして、ホコリなどがたったり、触れてしまったりしてはいけないので、一時マスキングテープで立入り禁止区域が出来ていました。  ガラスのところもしっかりと養生してもらって、無事塗装完了です。 左官工事 #2 左官工事も少し追加でご説明を、、  これは日中(特に朝から昼にかけて)、  玄関の

          コロナ元年に家を建てる #22

          コロナ元年に家を建てる #21

          内装工事 今回は、基本的に壁は白くしています。  トップライトからの光を柔らかく受け止めてくれて、家全体を明るくしてくれるからです。  レフ板のような効果もあるので、壁を白くするだけでも明るくなります。  最終は、塗装で仕上げていきます。  途中、見積調整で減額案を考えていたときに、全体をビニルクロス貼にすることも検討していたのですが、やはり内装の壁も全体を印象づける大事なポイントかなと思って、ちょっと金額的にも頑張って、塗装にしました。  しかも、ただの塗装ではなく、左

          コロナ元年に家を建てる #21

          コロナ元年に家を建てる #20

          木製建具 今回は、中も外も建具は全て木製のものとしています。  外部は、アルミサッシにすることも多かったりするのですが、やはり木製の方がある程度自由にデザイン出来ることや、鍵や取手なども自由に選べますし、何よりフローリングの時に少し話していた「経年変化」が楽しいのです。  木は生き物なので、環境が変化したり、時が過ぎていくにつれて微妙に反ったり、動いたりします。  それによって、扉が少し滑りが悪くなって動きにくくなったり、開く時に音がしたりすることもあります。  ただ、環境

          コロナ元年に家を建てる #20

          コロナ元年に家を建てる #19

          外壁と庇 内装の話をしている間に、いつの間にか外壁も出来てました。  きれいに屋根の時と同じタテハゼでガルバリウム鋼板を葺いてもらっています。  うん、今回はこの色にして良かった。  ええ感じです。 穴が開いて配管が突き出してきているところは、エアコンの室外機がつきます。  外壁を葺いていくのに、なかなか取り掛かれなかったのは、この鉄で突き出した玄関の「庇(ひさし)」があったからです。  この庇を取り付ける前に、外壁を仕上げてしまうと外壁に穴を開けて庇を設置しないといけ

          コロナ元年に家を建てる #19

          コロナ元年に家を建てる #18

          フローリング 床材は、和室や玄関以外は基本、木製フローリングにしています。  一言でフローリングと言っても、数多ある中から選ばなくてはなりません。  偽物の木を使ったビニル製のフローリングや、樹脂製のもの、色々あるのですが、やっぱり本物の木を使った「無垢材」のフローリングにしたいものです。  無垢材というのは、天然木から取り出した木を1枚の板に加工した自然素材のことですが、本物の木なので、使っていくうちに経年変化で色あせていって、良い味が出てきます。  これは、金属などに

          コロナ元年に家を建てる #18

          コロナ元年に家を建てる #17

          造り付けの天窓 カッコ良いのですが、雨漏りの危険性もあり、、、 なかなか手が出せない、勇気が出ない造作での天窓(既製品のアルミサッシなどの天窓を嵌めるのではない)を自邸ということもあって、思い切って採用しました。  採用したくても実体験がないと、今後お施主さんにもなかなか積極的に勧めることが出来ないので、自分で、自分の家で状態などを観察しながら試せたらと思いました。  実績があれば、家をショールーム的な役割で見てもらって、お施主さんにも安心して採用してもらえたりもするのかな

          コロナ元年に家を建てる #17

          コロナ元年に家を建てる #16

          諦めた在来のお風呂 今回の予算計画の中で、お風呂は出来るだけ予算を掛けずにいこうという方針にしたので、在来工法のお風呂(1からブロックなどを積んだり、タイルなどで仕上げる、まぁいわばオーダーメイドのお風呂)ではなく、出来合いのものを組んでいく「ユニットバス(UB)」を採用しました。  在来工法の方がカッコいいので、泣く泣くですが、仕方ない。。  極力シンプルな白い内装を選び、機能もある程度、最低限のものとしました。  ただ、洗濯物を中で干したりする可能性もあったので、「浴

          コロナ元年に家を建てる #16

          コロナ元年に家を建てる #15

          木工事 木工事って・・??  分かりやすく言えば、大工さんが行うさまざまな仕事です。 (ありすぎて、全て伝えきれません。。笑)  木造の家だと、基本的に大工さんがずっと最後の方まで現場にいて、その間に各職人さんが入れ替わり、立ち替わりで必要な時に来て施工してくれます。  建て方が終わると、大工さんが工事をするための準備が同時に始まっていきます。現場が始まると、高いところを作業するための「ローリングタワー」という中に組む足場が出来たりしていきます。  ある大工さんは、きれい

          コロナ元年に家を建てる #15

          コロナ元年に家を建てる #14

          ブレース ブレースとは・・??  なんかカッコよさげな名前だけど・・??  別名、筋交いとも言う構造部材です。  壁は大きく「構造壁(耐力壁)」と「雑壁」の2種類に分けられます。  読んで字のごとく、構造上必要な壁とそうでない壁です。構造的な壁(耐力壁)の中でもさらに大きく2種類あって、 1、構造用合板という面材を貼った耐力壁 2、ブレースを入れた耐力壁  出てきました「ブレース」  どちらも横からの力に抵抗出来る強い力を持った壁となります。  これが「構造壁(耐力壁

          コロナ元年に家を建てる #14