コロナ元年に家を建てる #18
フローリング
床材は、和室や玄関以外は基本、木製フローリングにしています。
一言でフローリングと言っても、数多ある中から選ばなくてはなりません。
偽物の木を使ったビニル製のフローリングや、樹脂製のもの、色々あるのですが、やっぱり本物の木を使った「無垢材」のフローリングにしたいものです。
無垢材というのは、天然木から取り出した木を1枚の板に加工した自然素材のことですが、本物の木なので、使っていくうちに経年変化で色あせていって、良い味が出てきます。
これは、金属などにもいえることなのですが、本物の良さはこの経年変化にあると思っています。
家も木も生き物です。
歳を取らない方がおかしいのです。
何年経っても変わらず、ずっときれいなのもそれはそれで良いのかもしれないのですが、ぼくはそうではなくて歳を重ねることで出てくる雰囲気だったり、味、良さみたいなものがあって、それも含めて一緒に付き合っていけたらとても素敵な住まいになっていくのではないでしょうか。
ぼくも家と上手に付き合っていきたいですね。
フローリングの話に戻ります。
今までの話だと、当然「無垢のフローリングでしょ。」と言いたいところなのですが、一つ考えないといけない壁があります。
それは床暖房です。
今回は、床暖房を採用しているので、床暖房に対応しているフローリングでなければなりませんでした。
床暖房対応で無垢のフローリングもあるのですが、選択できる樹種がかなり少なくなることと、コストも結構します。
そこで選んだのは、複合フローリングと呼ばれるものです。
無垢材の良さ、コスト、床暖房対応を総合的に考えると、最適なフローリングかなと思いました。
複合フローリング・・??
表面は、薄い2mm程度にスライスした無垢材が貼ってあって、その裏には床暖房に対応できるような芯材がある二層構造になっているものです。
見た感じは、表面の無垢材が見えるので無垢の良さを残しつつ、下地は床暖房の熱に耐えられる構造になっているので、今回採用することにしました。
大工さんが「腰痛い、腰痛い」と言いながら、頑張ってフローリングを貼ってくれています。
いつもありがとうございます。
フローリングは、それぞれの端部に「実(さね)」が付いていて、凹凸の形状になっているのですが、貼る時にしっかり実同士がはまるように、こういう木材を挟んでトンカチで叩いていきます。(直接トンカチで叩くと、フローリングに傷がつくので、、)
表面は、「アッシュ」という樹種で、別名タモ材ともいいます。
野球のバットなどにも使用されている材料で、堅いけどしなやかでもあるので床材としても傷がつきにくい樹種です。
コスト的にもお手頃価格なので、よく使っています。
プラスターボード
木下地、電気配線、設備の仕込みなどが出来てきたら、いよいよ下地も最終段階に入っていきます。
壁を「プラスターボード」と呼ばれる板材をペタペタと貼って、最終の仕上げ材が出来るように壁や天井を平滑な面にしていきます。
プラスターボードとは、石膏などを材料とする「プラスター材」を芯材にして、両側と側面をボード用紙で覆ったものですが、現代ではこのプラスターボードが下地に使われていることが多いので、皆さんが住まわれている壁の中にもこの材料が貼られている可能性が高いです。
これがプラスターボード。
中身が詰まっていて結構重いのですが、大工さんはさすが、軽々と扱われます。
ボードが貼られてくると、家の内装の骨格がより具体的に見えてきます。
どんな風に光を受けそうか、空間の感じ方はどうか。
プラスターボードを貼ることでいろんな状況が具現化していきます。
緊張する瞬間でもあり、楽しみな瞬間でもあります。
内装も最終段階、外壁もボチボチ仕上げかな。
明日はその辺りも少しお伝えできたら。
#19につづく・・
STUDIOMONAKA
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