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コロナ元年に家を建てる #20

木製建具

 今回は、中も外も建具は全て木製のものとしています。
 外部は、アルミサッシにすることも多かったりするのですが、やはり木製の方がある程度自由にデザイン出来ることや、鍵や取手なども自由に選べますし、何よりフローリングの時に少し話していた「経年変化」が楽しいのです。

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 木は生き物なので、環境が変化したり、時が過ぎていくにつれて微妙に反ったり、動いたりします。
 それによって、扉が少し滑りが悪くなって動きにくくなったり、開く時に音がしたりすることもあります。
 ただ、環境に合わせて変化することが、呼吸している木の良さでもあるのです。

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 時には開かなくて腹が立つことも、音がして嫌になることも出てくるかもしれません。そんな時に、木製の扉は使いづらいから既製品の動きやすいものに交換しようではなく、
「頼むで、ほんま」なんて言いながら、メンテナンスすることを楽しんで、付き合っていきたいと思っています。

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 これは、外部の木製建具の足元部分です。「敷居(しきい)」といいます。
 「この家は敷居が高い」とかの敷居です。
 真鍮製のレールを使っています。

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 これは、内部建具の上部に設置するレールです。
 「鴨居(かもい)」という場所です。

左官工事

 内部に少しだけですが、モルタルの床があります。
 一般的に言われている言い方でいうと、コンクリートの床です。

 ただ、モルタルとコンクリートは少し違います。

 モルタル    →  セメント + 砂 + 水
 コンクリート  →  セメント + 砂 + 水 + 砂利

 将来的に、パン屋厨房として使うかもしれない場所と玄関です。

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 これは塗りたて。まだ乾かし中です。

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 玄関の方は、立ち上がり部分を少しアール(曲面)にしてます。
 オープンハウスの際は、ぜひ見てみてください。

塗装の色決め

 内装の中でも「塗装色をどうするか」というのは、とても重要なポイントです。
 内装に使っている木材などの破片に、いくつかのパターンで色を塗ってもらって実際に使う場所で、太陽光の元で色を確認します。

 今回、木部に関しては何か色をつけるということはせずに、木材それぞれの色を活かした形が良いかなと思っていたので、クリアで考えていました。

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 階段のタモ材、扉や一部壁のラワン材、床のアッシュ材(タモ)
 塗装屋さんにそれぞれクリアで2種類のサンプルを作っていただいて、現地で確認しました。

 少し濡れ色になる(濃くなる)クリアと素地のままに見えるクリアの2種類。
 床はすでに塗装しているものを選定したので、その色味に合わせて
 階段は後者の方のクリアに決め、扉は前者の濡れ色になるクリアを選定しました。


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 天井は、建具にも使っているラワン材を貼る予定なので、塗装を塗ってもらって白い壁と合うかどうか確かめます。
(実は、最終天井のラワン材は色々あって変更になったのですが・・・)

 オープンハウスまでにギリギリ終わるかもと思っていたのですが、ちょっと盛り沢山でまだ伝えたいことがあるので、オープンハウス後もアップします。 


#21につづく・・


STUDIOMONAKA

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