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コロナ元年に家を建てる #19

外壁と庇

 内装の話をしている間に、いつの間にか外壁も出来てました。
 きれいに屋根の時と同じタテハゼでガルバリウム鋼板を葺いてもらっています。

 うん、今回はこの色にして良かった。
 ええ感じです。

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穴が開いて配管が突き出してきているところは、エアコンの室外機がつきます。

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 外壁を葺いていくのに、なかなか取り掛かれなかったのは、この鉄で突き出した玄関の「庇(ひさし)」があったからです。
 この庇を取り付ける前に、外壁を仕上げてしまうと外壁に穴を開けて庇を設置しないといけなくなるので、それは防水的にはよくありません。

 デザイン的にも外壁の上に付けてしまうと、固定する受け材やビスなども見えてきてしまうので、とてもダサくなってしまいます。。

 この庇も今回の外観デザインの中で、キーになっている部分です。
 庭に向かって、L型にまわっている開口の上部にこの庇がぐるっとまわることで開口部がより活きてきます。

また、今回は木製ではなく、鉄の庇にしているので厚みをかなり薄く出来、シュッとシンプルな造りになっています。

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 バルコニーの中も屋根はあるのですが、外部になるのでしっかりガルバリウム鋼板を巻いてもらっています。
 改めて、良い色ですね。

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 外壁が終わると、そろそろ外部足場も解体です。
 工事中はこの景色に見慣れていくので、なんだか寂しい気持ちにもなりますが、ワクワクする瞬間でもあります。

 なんせ今までは、足場に囲まれていて外観の全景が見えなかったものが、姿を現すわけです。
 街に対しての最初のお披露目でもあります。

 「どんな佇まいになっているのかな?」
 「周辺とのバランスはどんな感じだろうか?」

 設計をしている身としては、不安と楽しみ半々な気持ちです。
 ただ、幸い今回は施主としての感覚もあるので、楽しみの方が勝っています。

細かい仕事

 大工さんは本当にいろんな内容の仕事があります。
 その数ある仕事の中の一つがこれ。

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 これどこかといいますと、「階段」なのですが、
 階段の「段鼻(だんばな)」と呼ばれる場所です。段板の先端部分のことです。

 これをきっちり測って、きれいにはめてくれているのも大工さんなのですが、
先端からちょっと間をあけて、細い溝が走っています。
 これは、「ノンスリップ」といって、階段で足が滑って落ちたりしないように付いている滑り止めです。

 金属のものが入ってたりすることも多いのですが、あまり目立たせたくなかったので、細い溝を大工さんに丁寧に1段につき1本、手作業で彫ってもらいました。


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 これは、扉(引戸)の下に付いているレールです。
 扉の下に「戸車(とぐるま)」という小さいタイヤがついていて、この上を扉が滑るように走ります。
 Vの字の断面形状をしているので、「Vレール」といい、レールもいろんな種類があるのですが、あまり目立たないように出来る限りシンプルな形状のものを使用しています。

 これも溝を掘って、きれいに大工さんに納めてもらっています。

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 これも先ほどのVレールの一種ですが、木製のものです。
 デザインや耐久性などを考慮して場所によって、アルミ製と木製のもので使い分けています。


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 大工さんの簡易コートフック。
 寒い中での現場ですが、動いていると暑くなってここに掛けられています。

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 こちらも大工さんお手製の簡易テーブル。
 こういう現場の間でしか、見られないツールも見ていると楽しいものです。


#20につづく・・


STUDIOMONAKA

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