初心?に返って 【ようこそ緩和ケアの森】 紹介

初学者向けの「ようこそ緩和ケアの森」という5冊からなるシリーズ本があります。(患者さんにも読みやすいかもしれません。実践的な病気が見えるシリーズにも似てるかな?)

スキマ時間に読み進めても、1日で通読できるくらいの読みやすい本ですが、内容は非常に勉強になります。

ガンにもガン以外の疾患にも即戦力になる、家庭医(かかりつけ医)や一般内科、研修医などの非緩和ケア専門職をターゲットに書かれている入門書は、実はあまり多くない印象です。

特に、まだ四方八方が分からない導入時期の者をターゲットに書かれているのがありがたいですね。分かりやすく、緩和ケア、それも末期以前の治療初期からの症状緩和に焦点を当てているというのもこの本の大きなセールスポイントです。

「そういえば、こういう時って他にどんな対応あるんだろう?」

「命にも治療にも関わらない症状だけど〜」

「これが効かないなら、我慢するしかない」

こういう考えが浮かぶことがある医療従事者や患者さんにこそ、勉強になって、開眼のきっかけになるかもしれません。
((かくいう私も、わりとできることは全てやったならば、我慢するしかない派に一時はなっていました。 あとは、症状を緩和する薬剤も肝代謝だから、これだけ薬入っている今、症状緩和よりも肝機能温存の方が自分の中では優先順位高い、とか思うこともあります。))

実は、「あなたの患者さん」や「患者さんであるあなたの症状」にも、もっともっと幅広い対応方法が隠れているかもしれません。あるいは、今最大限やっている(やってもらっている)と安心感が増すかもしれません。

今を大切に生きよう!


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