マガジンのカバー画像

雑感あれこれ

78
日々の雑感を綴りたいと思います。
運営しているクリエイター

#仏教

私の祖母の人生訓 〜激動の昭和を生きた名もなき一人の看護師〜

私の祖母の人生訓 〜激動の昭和を生きた名もなき一人の看護師〜

九條です。

これは私が大学を卒業するとき、私の祖母からお説教された言葉です。

お盆ですから、祖母の想い出話でも…。それが祖母にとっての供養となるように感じますから。^_^

私の祖母は1918(大正7年)生まれ。戦前の女性としては珍しく上の学校(京都高等女学校/現在の京都女子高等学校・京都女子大学)を出て、戦前の1930年代から高度経済成長期の1960年代まで大阪市内の大きな病院の看護婦(看護

もっとみる
あなたは誰ですか?〜ののさま&まんまんちゃん〜

あなたは誰ですか?〜ののさま&まんまんちゃん〜

九條です。

私は小学校へ上がる前は、仏教系の幼稚園へ通っていました。ウチの近くまで黄色いスクールバスが迎えに来てくれて、それに乗って登園していました。

毎朝、登園時間が終わると園児たちは全員園舎内のホールに集まって、合掌しながら次のような歌を合唱していました(合掌&合唱)。^_^

いっぽう、ちょうどその頃(ですから私が幼稚園児の頃)、祖母はよく私に、

と言っていました。

はて…。

この

もっとみる
お釈迦様の対機説法 〜学問・教育の極意〜

お釈迦様の対機説法 〜学問・教育の極意〜

九條です。

お釈迦様の教えは対機説法と言われます。

それは、

「難しいことが理解できない人には難しいことは説かない」

「難しいことが理解できる人には積極的に難しいことを説き示す」

という説法です。

なぜお釈迦様がこのような説法の方法を取られたのかと申しますと、

という理由からです。

お釈迦様は相手をよく見て、難しいことが理解できない人には、けっして難しいことは説かず、逆に難しいこと

もっとみる
白隠禅師坐禅和讃

白隠禅師坐禅和讃

九條です。

まだ風邪の余韻が残っています。今夜も早めに寝ようと思います。^^;

以下にご紹介する詩文は、私が大学生時代に友達から教えてもらった和讃です。その子は禅宗(臨済宗)のお寺の息子さんでした。

この和讃の作者は白隠という江戸時代の臨済宗のお坊さんで、内容は坐禅を讃えたものです。

このなかにある「因果一如の門ひらけ」以下の句は、悟りの境地を説いたものだと言われています。

なかなか味わ

もっとみる
【私訳】『罪とそして報い』(やさしい仏教物語)

【私訳】『罪とそして報い』(やさしい仏教物語)

アングリマーラの説話

まだお釈迦さま(B.C.463年頃〜B.C.383年頃)が生きていらした頃のお話しです。

インドのコーサラ国(憍薩羅国)のシュラバスティ(舎衛城)に賢くて容姿端麗な若者がいました。彼の名前はアヒンサカと言います。

彼は幼い頃から、1人のバラモン(宗教的な指導者)を尊敬していて、そのバラモンのもとで熱心に修行を続けていました。

ある日の事です。そのバラモンの妻がアヒンサ

もっとみる