サイクリングでコースを一周することの特異さ
ロードバイクに跨って、旅をする。大学1年の時に琵琶湖を一周して、大学2年の時に四国を一周した。社会人になってからは、淡路島と小豆島を一周した。どこに行ってもアップダウンの激しい坂道が待ち構えている。上り坂を前にしては、前のめりになり、両足に力を入れ、時にはうめき声をあげながら、ペダルを漕いでいく。その苦しさと引き換えに、下り坂では、心地よい風を浴びながら、しっかりとハンドルを握って猛スピードで駆け下りていく。上り坂があれば、下り坂がある。どれだけ長い距離を進んでも、一周すれ