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《報告》個展を開いた!

 はじめて個展を開いた。11(土)と12(日)の2日間。場所はオルタナティブスペースyuge(京都)。2日間を通して、計21人のお客さんが来場してくれた。コロナで緊急事態宣言発令中ということもあり、来場者数はよくて10人くらいだろうと予想していたがその倍だ。うれしかった。

 個展を開くきっかけは実にしょうもない。2か月ほど前、友人に誘われ「九月」というピン芸人のコントを見に行った。そこがたまたまオルタナティブスペースyugeだったというだけのこと。名前の通り、そこは主に芸術家に展示スペースを提供する場として利用されているのだが、お金さえ払っておけば芸術作品の展示以外にもコントや演劇、ダンスなんかを披露することができる。ピン芸人のコントを見て、私もここで何かやりたい、と思った。絵は無理だが、文章なら展示できる。ある日、夢を見た際、気まぐれにnoteへ投稿したら友人のMがおもしろいと言ってくれたので、夢をもとにしたショート・ショートを展示してみるのはどうだろうと思い至った。さっそくyugeの会場を予約した。開催まで3週間ほどしかなかったが、夢はよく見るので大丈夫だろう、実際大丈夫だった。こうして開催に至ったというわけだ。

夢から生まれるシュールレアリズム展

 個展テーマは「夢から生まれるシュールレアリズム」。ちょっと恰好つけたが、そこは受け流してほしい。テーマの通り、コンセプトとしては見た夢をあまり脚色せず、原稿用紙2、3枚ほどに収まるよう書いたものを展示する。その方がお客さんも飽きないだろう。あまり作品が多すぎてもいけないので全部で10作品にとどめた。アンケートも用意した。質問は2つ。1つは、作品を読んだ感想、あるいは夢分析。もう1つは、お客さんが実際に見た夢についての質問。個展が終わってから読ませてもらったが、どれも興味深かった。

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 個展開催初日の様子。この日は5人来てくれた。10時間、ギャラリーに籠りっぱなし。暇になることを予想して本を持っていった。お客さんが来たときは、本は読まず椅子に座ってぼおっとしておくのがよい。そうするとお客さんも話しかけやすいようだ。1日目のお客さんはほとんどが知り合いだった。知り合いでもお客さんとして作品を読まれると緊張する。普通、作者・作品・読者が同じ空間にいることはない。初めのうちは慣れない感情に戸惑った。

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 2日目、即席で看板を作った。yugeの前を通り過ぎてゆく通行人の中には、ちらっと覗いたり立ち止まったりする人はいたのだが、なかなか入ってくれなかったのでその対策として看板を用意した。そのおかげもあってか、2日目に来てくれたお客さんの数は全部で16人。もちろん知り合いも含まれているが、それにしても多い。すごくうれしかった。近所のおばあちゃんや大学生なんかも来てくれて、ちゃんと作品を読んでくれた。個展の魅力は、何よりもまずお客さんとおしゃべりができるところにあるだろう。コロナ下にも拘わらず来ていただいたお客さん、本当にありがとうございました。

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 個展終了。搬出完了。2日間と短い間だったけど、とても充実していた。個展が終わってしまい、なんとなく寂しさもある。でも夏休みの夢だった個展ができてよかった。いい経験になった。


 報告おわり。

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