ケータイを捨てよ、海へ出よう
タイトルは完全に寺山修司の書を捨てよ町へ出ようのオマージュ。
未だにこの本読めていなく、タイトルだけ知っていて、タイトルがとても好きという感じで、それでオマージュするなんて、と思われてしまうかもだけど、だってタイトルすごい好きなんだもん!と駄々をこねさせていただきたいです。
読むのであれば中目黒の古本屋COWBOOKS
にて6000円で購入したい。
好きなお店で買いたい!と思ってしまうのは僕の悪い所であり、角川文庫などで700円で同じ内容の文字を読めるのに本当に非効率的な邪魔な拘りがあり、自分を面倒だと思う。ただその拘りも、良いじゃんじゃない?と思っている自分もいるのでOKな事にする。金額が金額でなかなか手が届かないです。
ダナンでの3日目、街を歩き回った頃、
ビーチがあるとの情報を得た。
ただ荷物置き場がないらしい。
ビーチに行くのなら、絶対に海に飛び込みたい。そこで僕は今泊まっているダナンの850円の宿を全信用しパスポートも、ケータイも、何も持たず、小さめのジップロックに紙幣入れ、そいつを海パンの局部付近にツッコミ出かける事にした。
持ち物、紙幣、タオル。
近くのヤシの木に横たわる。
亀になった。
正確には亀とは逆向きの仰向け。
私は亀になりたい。的な。貝だったけ。
前方に誰もいない場所を選択したので、この景色、全てが自分のもの。
これが万物の生物としての幸せか。
と感慨に浸る。
あの鳥も犬も猫も、花も雑草もカブトムシもこんな感じか。
思えば今までの人生、周りに人がいないビーチで日光浴なんてした事がなかったかもしれない。
あってもシーズンの夏、もしくはシーズンオフの冬。
前者はビキニが気になり気になり気になってしまい、後者は寒くて水着一丁になれない。
ダナンのビーチにも観光客はいるが
ベストシーズンでもないようで人は密集している所とそうでない所があった。
ケータイ電話を持たずに出かけたのは小学校6年生以来。
何も持っていない事がこんなにもストレスフリーなんだ。
このビーチで息を吐いて吸うをする。
それしかできない事が、こんなにも幸せなのか。誰かと連絡を取れる、音楽を聞ける、誰かの生活を垣間見える、やろうと思えば一日中ケータイ電話と仲良く過ごす事ができる。果てがない。その状態に少しばかり辟易していた僕はそこに別れを告げてみた。
これは日本に帰ってからも、やってみようと思う。
楽しんだもの勝ちだ
食料や雑貨買ってさ
この夏は海に、山に湖に
ークレイジーケンバンド 1107
上野、浅草、湘南、三浦海岸。
これは僕のオリジナル。質が悪すぎる。
海水に浸る。幸せ。
今が何時か分からない僕はマートにて時間を尋ねる。フォーピエム。
もう4時か。
4時間以上もこんなに。
もう働くとか、無理ぽよかも。
帰り際、波打ち際を歩いていた。
水着の上半身を何も隠さずに着替える欧米人の女性を見た。ラッキーすぎる。
これが世界か。
ミーケビーチ最高!
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