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ia19200102
紙の本が好き
手には紙の本
鼻腔をくすぐる紙の本だからこその
匂いが好きだ
目には文字
頭の中で声を出して作者が描いてくれた
世界の色彩に浸り込む
読み込み飲み込み
染み込ませていく
脳みその皺の奥底
ページをめくっては
新たな刺激に出会い興奮して
時間も忘れてのめり込む
作者のクリエイティブで
エンターテイメント性に
富んだ作品と僕の想像力が混ざり合って
記憶に残るワンシーンを作り上げていく
時間という概念を飛び越えて
10年経とうが20年経とうが
忘れない思い出となって
いつまでも寄り添っていてくれる
懐かしく思えばその時はまた本棚を見ては
お目当ての本を探して手にとって
ひとたび文字に目を向ければ
再び思い出す懐かしい感覚
素晴らしいシーン
想像しては興奮しながら読み進めた
クライマックスの盛り上がり
のめり込めば思い出す
本を開けば飛び出してくる
あの頃から一切色褪せる事なく
本の中に納められていた
興奮と煌めきと香りと喜びに
再び触れる事ができる
飛び込んでいける
紙の本だからこそ
味わえる肉感的感動
僕の手にはページをめくる
興奮が強く深く染み込んでいる
次のページには何が
書いてあるのだろうというワクワクを
僕は全身でもって味わいながら
本を読んでいるんだ
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