秋の深まり夜の底
秋の深まり夜の底
沈む様に静かな闇の奥
規則正しい寝息に
時折寝返り独り言
彼女の見ている夢の中身が
気になるところだが
起こして聞くわけにも
いかずに一人悶々と
眠れない夜の秋の独り言
目を閉じれば
耳のすぐそばに聞こえるは
心の臓の鼓動
35年休む事無くトクトク
ドクドク巡るアツい血潮に
冴える頭の中
脳みその中では
絶えず言葉が生まれてきては
結びつき離れては
再び描きだしていく
夢の形はいつだって理想的
想像するのは幸せの在り方
明日の過ごし方
彼女とドライブ
目的地はどこにいこう
何をしたら彼女は
喜んでくれるかな
彼女の穏やかな寝息に
聞き入る程に
僕の思考は加速していく
火がつき燃え盛り
ますます盛り上がる
秋の深まり僕の独り言
彼女に聞こえないように
頭蓋骨の中で悶々と
巡らせていく
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