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暑いったらありゃしない

湿気でジメジメ

立ってるだけでもダラダラ

息もしづらいからはあはあと荒い呼吸

動きものろのろ

へばって倒れ込み見上げる天井

眩しすぎるLED

窓の向こうは灰色

垂れ込む曇り空

球体状の液体生物に

身体を乗っ取られたかのようだ

皮膚の上に浮かび上がっては流れていく汗の玉

シャツは重たくぴったりと身体に

張り付いてしまっている

染み込み見える肌の色

気持ちが良いはずも無く

あぁ今すぐに着替えたい

新しいシャツに着替える前に

シャワーで身体のべたべたを洗い流したい

焦がれる思いはひっきりなしに   

流れる汗の感触によって

さらに強く際立たせてくれる

あぁ僕を取り巻く空間のすべてに

湿気のジメジメが漂っている

彼らからしたら僕は

飛んで火に入る夏の虫のようなもの

何もしなくても僕の方からジメジメの中に

飛び込んでいくのだから

待ってましたと言わんばかりに

そりゃ張り付いてくると言うもの

僕の身体の上でジメジメたちは繁殖を行い

あまつさえ僕の身体から流れ出した汗さえも

仲間にひきいれて笑っているのだ

逃げようにも逃げられない

目に見えないのだからどうしようもない

どこにいたってこの時期は

いたるところがジメジメしてる

湿気のジメジメ

ジメジメジメジメ

まとわりついてくる六月の悪夢

汗を垂れ流しながら

どうにかこうにか生き延びて

七月の太陽を拝みたい

爽やかな青い空気が

たまらなく恋しい

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