僕の声は小さくて

僕の声は小さくて

そんな小さな声の中には

伝えたい思いの量が

はち切れんばかりに

含まれていて

だけども

それらはいつも

口から飛び出して

君に届く前に

先細り散り散りに

青い景色の中に散っていく

言葉にしようとも

心はいつも何かに怯えて

震えている

夜

伝えきれない思いが

一人でに目尻から

溢れ出してきては

枕をしっとり

静かに濡らしていく