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考察では、結果から結論を導く
考察は、「なぜ、この結果でこの結論を導き出せるか」を論証するパートである。自然科学の論文で見られる Ablation Study も結果から結論を論証する方法と言える。しかし、考察と結論の区別が付いていない論文を目にすることもある。
考察は、結果から結論を論証するパートである。結果だけからでは唯一の結論が導けないことがあるのだ。つまり、結果だけから考えると、複数の結論の可能性が残る。そこで、考察
パラグラフライティングでは、「分類」が意外とできない
昨日の記事で、パラグラフライティングの基本ステップが分類ー接続-展開であることを紹介した。この「分類」は簡単そうだが、できる人は少ない。まあ、「接続」や「展開」はもっとできないのだが。
思考単位は、短期メモリで処理できる数で分類されていなければならない。短期メモリで処理できる数とは、7±2または4±1(この2説が主にある)だ。だから、できれば5まで、多くても7と考えよう。この数を超えるとオーバー
パラグラフライティングでは、分類ー接続ー展開が重要
パラグラフで文章を書くには、分類、接続、展開の3つのステップを踏む。この3つが文章の論理性を生む。
パラグラフで文章を書くには、まず、整理できていない情報を思考単位へと分類する。考えるときに人は、文という単位は使わない。文ではすぐに頭がオーバーフローだ。そこで短期メモリに入る程度の数(7±2または4±1と言われる)の単位で思考する。この思考単位を明確に意識する。つまり、どんなステップでロジックを
何でも揃えればよいというわけではない
並列するときは、説明を揃えようとするはずだ。しかし、揃えられるのは、重要性が等しいか近い情報だ。重要性に差があるなら、説明に差があるのも当然だ。
並列するなら、原則、説明を揃える。なぜなら、読み手に並列という関係を、読む前から伝えられるからだ。あるいは、読む前に構成が頭に入っているので、理解もしやすくなるからだ。だから、名詞の箇条書きなら、全て名詞で揃える。文の箇条書きなら、全て文で揃え、文末表
なぜ、日を開けて見直すと不具合が見つかるのか?
日を開けて文章を見直すと、気づかなかった不具合に気がつくときがある。なぜ、気づかなかったことに気がつくかといえば、情報の非対称性が緩和されるからだ。
書き手は、多くの情報を頭で活性化させながら文章を書いている。文章として書いたことはもちろん、これから文章化しようとすることも頭に置いている。さらには、文章に関係した情報だが、実際には文章化しない情報も頭に置いている。しかも、これらの情報は、文章を書
技術文章の目的には2種類ある
技術文章の目的には、Technical purpose と Communication purpose がある。Communication purpose を忘れてはならない。
Technical purpose とは、技術的に何を研究・調査したかである。たとえば、以下のような表現になる。
● ○○と●●を比較する
● ○○であることを見いだす
● ○○の原因を探る
● ○○の可能性を調査する
論理的な文章は、基本を学べば簡単に書ける
論理的な文章は、形が決まっている。だから、下記のような基本をマスターすれば、簡単に書ける。より詳細は、このマガジンの過去記事を参照してほしい。
● 全体構成は、総論ー各論ー結論
● 各論のロジックは、現状ー問題ー原因ー対策ー効果ー反論
● 各論のロジックはパラグラフで表現
● パラグラフの接続は、Topic sentence で明示
● パラグラフ内の構成は、PREP
● パラグラフ内の文は、既知
論理的な文章には、定番の論理構成がある
各論は、「現状ー問題ー原因ー対策ー効果ー反論」の流れを意識するとロジックが組みやすい。各項目は、パラグラフを分けて、それぞれを論証していく必要がある。
「現状ー問題ー原因ー対策ー効果ー反論」の流れをベースに、文章内容にあわせて少し変更する。たとえば以下のように。
提案:現状ー問題ー対策ー効果ーデメリットへの反論
トラブル解析:問題ー原因ー対策ー効果
論文:序論(現状ー問題ー原因)ー手法(対策)ー
論証不要な意見は、論理構成の単位にはならない
「このトピックは論証が不十分だ」と指摘すると、「皆が知っていることはに論証は要らない」と言ってくる人がいる。確かに、皆が知っていることは論証不要だ。その論証不要なことをパラグラフのトピックにしてはならない。論証不要なことは、パラグラフの中で前提や根拠として使うのだ。
皆が認めていることには論証は要らない。皆が認めているのだから、説得のための理由も具体例もデータも示す必要がない。たとえば、「主張に
ChatGPTの文章を分析する(5):書き直し
知識人の書いた文書を元に、ChatGPTで生成させた文章を分析する。数回に分けて、この試みをやってみよう。内容は、かなり難しくなるはずだ。誰も読まないような内容になるかもしれないが、このマガジンの趣旨が「ノウハウを後世に残す」ことなので気にしない。いつか、誰かの参考になれば。
対象文章:
新聞に掲載されていた知識人の意見文を、ChatGPTで改訂させた文章である(本記事の最後に掲載)。論理も説明
ChatGPTの文章を分析する(5):伝達性分析
知識人の書いた文書を元に、ChatGPTで生成させた文章を分析する。数回に分けて、この試みをやってみよう。内容は、かなり難しくなるはずだ。誰も読まないような内容になるかもしれないが、このマガジンの趣旨が「ノウハウを後世に残す」ことなので気にしない。いつか、誰かの参考になれば。
対象文章:
新聞に掲載されていた知識人の意見文を、ChatGPTで改訂させた文章である(本記事の最後に掲載)。論理も説明
ChatGPTの文章を分析する(5):論理性分析
知識人の書いた文書を元に、ChatGPTで生成させた文章を分析する。数回に分けて、この試みをやってみよう。内容は、かなり難しくなるはずだ。誰も読まないような内容になるかもしれないが、このマガジンの趣旨が「ノウハウを後世に残す」ことなので気にしない。いつか、誰かの参考になれば。
対象文章:
新聞に掲載されていた知識人の意見文を、ChatGPTで改訂させた文章である(本記事の最後に掲載)。論理も説明
ChatGPTの文章を分析する(4):書き直し
知識人の書いた文書を元に、ChatGPTで生成させた文章を分析する。数回に分けて、この試みをやってみよう。内容は、かなり難しくなるはずだ。誰も読まないような内容になるかもしれないが、このマガジンの趣旨が「ノウハウを後世に残す」ことなので気にしない。いつか、誰かの参考になれば。
対象文章:
食品ロスに関して論じた社説を、ChatGPTで改訂させた文章である。6つのパラグラフで構成されている。第1パ
ChatGPTの文章を分析する(4):伝達性分析
知識人の書いた文書を元に、ChatGPTで生成させた文章を分析する。数回に分けて、この試みをやってみよう。内容は、かなり難しくなるはずだ。誰も読まないような内容になるかもしれないが、このマガジンの趣旨が「ノウハウを後世に残す」ことなので気にしない。いつか、誰かの参考になれば。
対象文章:
食品ロスに関して論じた社説を、ChatGPTで改訂させた文章である。6つのパラグラフで構成されている。第1パ
ChatGPTの文章を分析する(4):論理性分析
知識人の書いた文書を元に、ChatGPTで生成させた文章を分析する。数回に分けて、この試みをやってみよう。内容は、かなり難しくなるはずだ。誰も読まないような内容になるかもしれないが、このマガジンの趣旨が「ノウハウを後世に残す」ことなので気にしない。いつか、誰かの参考になれば。
対象文章:
少子化問題について、ChatGPTに論じさせた文章である。今回はChatGPTによる書き直しではなく、Cha