倉島 保美

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  • LogicalSkill の深い話

    LogicalSkill を指導する後継者を求めている。もし、その気があるなら気楽に相談してほしい。後に続く者が現れたとき、その助けになるように、ノウハウを書き残そうと思う。

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ChatGPTの文章を分析する(4):論理性分析

知識人の書いた文書を元に、ChatGPTで生成させた文章を分析する。数回に分けて、この試みをやってみよう。内容は、かなり難しくなるはずだ。誰も読まないような内容になるかもしれないが、このマガジンの趣旨が「ノウハウを後世に残す」ことなので気にしない。いつか、誰かの参考になれば。 対象文章: 少子化問題について、ChatGPTに論じさせた文章である。今回はChatGPTによる書き直しではなく、ChatGPTのオリジナルである。5つのパラグラフで構成されている。第1-4パラグラフ

    • ChatGPTの文章を分析する(3):書き直し

      知識人の書いた文書を元に、ChatGPTで生成させた文章を分析する。数回に分けて、この試みをやってみよう。内容は、かなり難しくなるはずだ。誰も読まないような内容になるかもしれないが、このマガジンの趣旨が「ノウハウを後世に残す」ことなので気にしない。いつか、誰かの参考になれば。 対象文章: 社内論文を、ChatGPTで改訂させた文章である。6つのパラグラフで構成されている。第1-5パラグラフが各論、第6パラグラフがまとめである。(本記事の最後に掲載) ポイント: ● 最初と

      • ChatGPTの文章を分析する(3):伝達性分析

        知識人の書いた文書を元に、ChatGPTで生成させた文章を分析する。数回に分けて、この試みをやってみよう。内容は、かなり難しくなるはずだ。誰も読まないような内容になるかもしれないが、このマガジンの趣旨が「ノウハウを後世に残す」ことなので気にしない。いつか、誰かの参考になれば。 対象文章: 社内論文を、ChatGPTで改訂させた文章である。6つのパラグラフで構成されている。第1-5パラグラフが各論、第6パラグラフがまとめである。(本記事の最後に掲載) ポイント: ● 総論(

        • ChatGPTの文章を分析する(3):論理性分析

          知識人の書いた文書を元に、ChatGPTで生成させた文章を分析する。数回に分けて、この試みをやってみよう。内容は、かなり難しくなるはずだ。誰も読まないような内容になるかもしれないが、このマガジンの趣旨が「ノウハウを後世に残す」ことなので気にしない。いつか、誰かの参考になれば。 対象文章: 社内論文を、ChatGPTで改訂させた文章である。6つのパラグラフで構成されている。第1-5パラグラフが各論、第6パラグラフがまとめである。(本記事の最後に掲載) ポイント: ● 問題の

        ChatGPTの文章を分析する(4):論理性分析

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        • LogicalSkill の深い話
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          ChatGPTの文章を分析する(2):書き直し

          知識人の書いた文書を元に、ChatGPTで生成させた文章を分析する。数回に分けて、この試みをやってみよう。内容は、かなり難しくなるはずだ。誰も読まないような内容になるかもしれないが、このマガジンの趣旨が「ノウハウを後世に残す」ことなので気にしない。いつか、誰かの参考になれば。 対象文章: 食品ロスに関して論じた社説を、ChatGPTで改訂させた文章である。6つのパラグラフで構成されている。第1パラグラフは要約、第2-5パラグラフが各論、第6パラグラフがまとめである。(本記事

          ChatGPTの文章を分析する(2):書き直し

          ChatGPTの文章を分析する(2):伝達性分析

          知識人の書いた文書を元に、ChatGPTで生成させた文章を分析する。数回に分けて、この試みをやってみよう。内容は、かなり難しくなるはずだ。誰も読まないような内容になるかもしれないが、このマガジンの趣旨が「ノウハウを後世に残す」ことなので気にしない。いつか、誰かの参考になれば。 対象文章: 食品ロスに関して論じた社説を、ChatGPTで改訂させた文章である。6つのパラグラフで構成されている。第1パラグラフは要約、第2-5パラグラフが各論、第6パラグラフがまとめである。(本記事

          ChatGPTの文章を分析する(2):伝達性分析

          ChatGPTの文章を分析する(2):論理性分析

          知識人の書いた文書を元に、ChatGPTで生成させた文章を分析する。数回に分けて、この試みをやってみよう。内容は、かなり難しくなるはずだ。誰も読まないような内容になるかもしれないが、このマガジンの趣旨が「ノウハウを後世に残す」ことなので気にしない。いつか、誰かの参考になれば。 対象文章: 食品ロスに関して論じた社説を、ChatGPTで改訂させた文章である。6つのパラグラフで構成されている。第1パラグラフは要約、第2-5パラグラフが各論、第6パラグラフがまとめである。(本記事

          ChatGPTの文章を分析する(2):論理性分析

          ChatGPTの文章を分析する(1):書き直し

          知識人の書いた文書を元に、ChatGPTで生成させた文章を分析する。数回に分けて、この試みをやってみよう。内容は、かなり難しくなるので、誰も読まないかもしれない。しかし、このマガジンの趣旨が「ノウハウを後世に残す」ことなので気にしない。いつか、誰かの参考になれば。 対象文章: ある企業の環境への取り組みを述べた文章を、ChatGPTで改訂させた文章である。4つのパラグラフで構成されている。(本記事の最後に掲載) ポイント: ● 要約に、「環境保護行動指針」と「ISO140

          ChatGPTの文章を分析する(1):書き直し

          ChatGPTの文章を分析する(1):伝達性分析

          知識人の書いた文書を元に、ChatGPTで生成させた文章を分析する。数回に分けて、この試みをやってみよう。内容は、かなり難しくなるので、誰も読まないかもしれない。しかし、このマガジンの趣旨が「ノウハウを後世に残す」ことなので気にしない。いつか、誰かの参考になれば。 対象文章: ある企業の環境への取り組みを述べた文章を、ChatGPTで改訂させた文章である。4つのパラグラフで構成されている。(本記事の最後に掲載) ポイント: ● 要約と結論が抽象的すぎる。 ● 第2,3パラ

          ChatGPTの文章を分析する(1):伝達性分析

          ChatGPTの文章を分析する(1):論理性分析

          知識人の書いた文書を元に、ChatGPTで生成させた文章を分析する。数回に分けて、この試みをやってみよう。内容は、かなり難しくなるので、誰も読まないかもしれない。しかし、このマガジンの趣旨が「ノウハウを後世に残す」ことなので気にしない。いつか、誰かの参考になれば。 対象文章: ある企業の環境への取り組みを述べた文章を、ChatGPTで改訂させた文章である。4つのパラグラフで構成されている。(本記事の最後に掲載) ポイント: 第2、3パラグラフは、横並びで書かれているが、縦

          ChatGPTの文章を分析する(1):論理性分析

          ChatGPTによる、ライティングの題材生成

          ライティングの勉強のために悪い例を公開するのは、著作権上の問題がつきまとう。そこで、ChatGPTに生成させれば良いことに気がついた。ChatGPTは、最新版でも結構いい加減な文章を出力する。 悪い例には、できるだけ知識人の書いた文書を使いたい。たとえば、大学教授の投稿や社説、社内論文などである。なぜなら、一般人が書いた文章が、正しく書かれていないのは当然だからである。普通の文章では、学習者へのインパクトが小さい。知識人が、偉ぶって書いている文章に大きな問題があることを指摘

          ChatGPTによる、ライティングの題材生成

          3つの「C」の Concise(簡潔に書く)

          簡潔とは、読み手に負担のない短い表現で書くことだ。次のような無駄な情報や冗長な表現には気をつけよう。 ● 無意味な情報 ● 類語の繰り返し ● 二重否定 ● 回りくどい文末表現 無意味な情報: 文章のポイントと無関係な無意味な情報は、1単語でもカットしよう。たとえば、括弧書きで示された略語や言い換えである。「人工知能(AI)」と書いたら、その後は「AI」を使うのだ。使いもしない略語を紹介すると、「あなたは人工知能のことをAIと呼ぶのを知らないでしょ。この機会に覚えておきなさ

          3つの「C」の Concise(簡潔に書く)

          3つの「C」の Clear(明確に書く)

          明確とは、誰が読んでも同じ意味になるよう書くことだ。たとえば、以下の点に注意しよう。ChatGPTなど、ツールでは対応しきれないことも多い。 ● ボーダーの表記 ● 不用意な言葉の言い換え ● 曖昧な語 ● 文と文の曖昧な関係 ● 正解の分からない否定 ボーダーの表記: ボーダーラインが含まれるのか、含まれないのかは明確に表記する。たとえば、「6/1まで」は、「6/1」は入るのか、入らないのか?日常のコミュニケーションなら、「6/1」は入るのが普通の認識だろう。だが、法律に

          3つの「C」の Clear(明確に書く)

          3つの「C」の Correct(正確に書く)

          正確とは、正しい日本語使いで書くことだ。日本語を母国語としている人でも、結構怪しい人が多い。たとえば、以下の点に注意しよう。ChatGPTなど、ツールでのチェックも有効だ。 ● 敬語の誤用 ● 主語と述語の不一致 ● 表記の揺れ 敬語の誤用: 敬語を正しく使うのは難しい。筆者も自信があるわけではない。敬語を論じはじめたら、一冊の本になるだろう。尊敬語と謙譲語の使い分けのような定番の問題だけではない。たとえば、目上の方からのアドバイスに「参考になります」は失礼で、「勉強にな

          3つの「C」の Correct(正確に書く)

          ライティングの3つのC(Correct, Clear, Concise)

          テクニカル・ライティングの文レベルの基本は、3つのCと言われている。Correct(正確)、Clear(明確)、Concise(簡潔)だ。簡単なようで、実は難しい。 Correct(正確) 正確とは、正しい日本語使いで書くことだ。次のようなミスは、日本語を母国語としている人でも見かける。 ● 敬語の誤用 ● 「ら」抜き言葉 ● 「です・ます」調と「だ・である」調の混在 ● 主語と動詞の不一致 ● 表記の揺れ(たとえば、同じ単語を漢字で書いたり、平仮名で書いたり) Clea

          ライティングの3つのC(Correct, Clear, Concise)

          文学的な文章と論理的な文章(4)

          再掲載: 文学的な文章と論理的な文章の相違点と類似点を分析する第四回目(最終回)。この考察は、2012年に講談社の「本」という雑誌への寄稿である(今回、一部改編)。この記事は、大同大と京都学園大で、受験問題としても使われた。なお、ここで言う文学的な文章とは、小説やエッセイ、作文を指す。一方、論理的な文章とは、ビジネス文章や小論文、論説文と考えてもらいたい。 今回のポイント: 論理的な文章は明確に書くが、文学的な文章は曖昧でもかまわない。相違点ばかりではなく、具体的に書くとい

          文学的な文章と論理的な文章(4)