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正しい並列と階層の深さ

並列を厳密に守ると、階層が深くなりすぎるときがある。あまりに階層が深いなら、並列を崩した方が読みやすいだろう。階層構造は、できれば3までに抑えたい。

並列を厳密に守っていると、階層が深くなる。たとえば、下記の例で言えば、「工程A」「工程B」「工程C」「共通」では並列できない。「工程別」「共通」に分けて、「工程別」の下で、「工程A」「工程B」「工程C」を並列するのが正しい並列だ。しかし、正しく並列した結果、階層が1つ深くなった。

一方で、階層はできれば3まで、最大でも4までと言われる(記憶なのでEvidenceはない)。なぜなら、階層が深くなるにつれて、読み手が階層間の関係を把握できなくなるからだ。つまり、全体の流れの中のどこにいるのか、迷子になるのだ。たとえば、「3.2.5.6.1」なんて階層では、全体像を把握しようがない。階層はできれば3までが望ましい。

階層を厳密に守ることで、階層が深くなりすぎるなら、並列を崩すことも考えるべきだろう。左記の例で言えば、「工程A」「工程B」「工程C」「共通」が並列してあっても、目くじら立てる必要はないと思う。並列が大きく崩れているわけでもない。むしろ、全体のロジックの流れが把握できるほうを優先したい。この主張は、著者の嗜好に過ぎないのだが。並列を崩すことで、階層を減らす判断も必要と思う。

ちなみに4階層あれば、かなり長い文章が書ける。著者の下記の著作は、目次が3階層で構成されている。本文の中に、目次では表記していない下の階層がもう1つある。全部で4階層である。この構成で、300ページになる。4階層で書けないなら、文章(この例なら本)を分けた方がいいだろう。

並列を厳密に守ることで、階層が深くなりすぎるなら、並列を崩すという選択肢もありだ。階層構造は、できれば3までにしたい。

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