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パラグラフライティングでは、分類ー接続ー展開が重要

パラグラフで文章を書くには、分類、接続、展開の3つのステップを踏む。この3つが文章の論理性を生む。

パラグラフで文章を書くには、まず、整理できていない情報を思考単位へと分類する。考えるときに人は、文という単位は使わない。文ではすぐに頭がオーバーフローだ。そこで短期メモリに入る程度の数(7±2または4±1と言われる)の単位で思考する。この思考単位を明確に意識する。つまり、どんなステップでロジックを流すか、その単位を明確に分類する。
注)思考単位が短期メモリに入る数を超えるようなら、階層構造化する

次に、この思考単位を縦につなぎ横に並べてロジックを組む。ロジックは思考単位が縦につながり、横に並んでできている。「縦につながる」とは、思考単位が接続関係(因果など)をもっている状態だ。「横に並ぶ」とは、思考単位が並列している状態だ。この関係を明確に言葉で表現する。この関係を、文章内容から読み手に読み取らせてはならない。言葉で表現するのだ。詳細は、本マガジンの「パラグラフを縦につなげる」(https://note.com/logicalskill/n/n1f3f7de9fcb7)と「パラグラフを横に並べる」(https://note.com/logicalskill/n/ne0f5127389e7)を参照してほしい。

ロジックが組めたら、パラグラフという形に展開する。展開するときにはPREPの構成で、4-8文でその思考単位を論証する。PREP は、Point, Reason, Example, Point の略である。つまり、パラグラフは、まず Point を述べ、次に Reason か Example(またはその両方)を述べ、最後に必要があれば Point を繰り返すということだ。さらに、PREP の E を Evidence や Explanation に拡張する。Evidence、つまりデータや、Explanation、つまり説明(たとえば、言い換えや言葉の説明)も付ける。必然的にパラグラフは4-8文ぐらいにはなる。その結果、思考単位をしっかり論証できる。詳細は、本マガジンの「パラグラフはPREPで構成する」(https://note.com/logicalskill/n/n9bf68273efe1)を参照してほしい。

この分類、接続、展開が文章の論理性を生む。なぜなら、思考単位が分類、接続、展開できていれば、以下の4つの思考が全てカバーできるからだ。
詳細は、本マガジンの「論理的とは」(https://note.com/logicalskill/n/nb07746386b92)を参照してほしい。
1.論理ツールを使って思考する(フレームワーク思考など)
2.論証をベースにおいて思考する(ディベート的思考)
3.陥りがちなミスに配慮して思考する(クリティカルシンキングなど)
4.論理学的に思考する(演繹・帰納など)

分類、接続、展開の3つは、パラグラフライティングの基本ステップだ。この3つのステップが、文章を論理的にする。

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