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2019年1月の記事一覧
独創性はエゴを父とし生活を母とする...カール・アウグスト・ニルセン “交響曲第三番 Sinfonia Espansiva”
カール・アウグスト・ニルセン(1865-1931)はデンマークの音楽家。彼の生まれた頃のデンマークは、プロイセンとの国境に接するシュレースヴィヒ=ホルシュタイン公国の独立紛争とその敗北という危機に直面している時代にありました。
ナショナリズムの隆盛と帝国主義の衝突による世界大戦の危機という時代の流れの中で、ニルセンは本家本元のドイツ(オーストラリア)に比肩するクオリティと独創性を持つ交響曲を作り
【効いた曲ノート】ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー"幻想序曲「ロメオとジュリエット」"
正月なのでド派手にいこうのコーナー。まだ正月です(真顔)
「ロメオとジュリエット」はもう言わずもがなだと思いますが、「悲劇」といえば真っ先に上がるシェイクスピアの戯曲で、現代まで上映され続けていることはもちろん、クラシック作曲家によっても数多くインスパイアされた楽曲が生まれています。旧ロマノフ王朝時代の大家チャイコフスキーもその一人です。
チャイコフスキーは作曲家のステータスである交響曲、「1
【効いた曲ノート】ジャン・シベリウス "ヴァイオリン協奏曲 ニ短調 作品47"
あけましておめでとうございます。旧年中はご愛顧頂きありがとうございました。本年も変わらず趣味を全開するぞ、ということで早くも正月をもてあましつつあるので最近聴いて良かったよの話です。
フィンランドの作曲家シベリウスのヴァイオリン協奏曲。北欧諸国の冬の昏さと厳しさ、その凍てつく空を舞う鷲のように自由で優雅な、それでいて気高い峻厳さをギラリと覗かせるヴァイオリンの旋律。そういった美しさが光りま