らんたろう

突然、33歳でこの世からいなくなってしまった夫。 もっと一緒にいたかった。当たり前だっ…

らんたろう

突然、33歳でこの世からいなくなってしまった夫。 もっと一緒にいたかった。当たり前だった日常と未来が消えた。 あの日の事、それからのこと、今の気持ちを綴ります。 同じ状況になってしまった方へ少しでも力になれたら幸いです。

最近の記事

器用になりたかった

でも不器用な自分が嫌いかと言えばそうでもない。 ただ生きていくのがちょっとだけ大変かもしれない。 正直のところ、今会社員として仕事中の時間にこれを書いている。 やることはある。ただどうしても今は逃げたい時間だからその気持をそのまま書いている。 旦那さんは仕事しながら時間を見つけて自分の好きなこともやっていて 私は心の隅でそれを羨ましいなと感じながら自分は何も行動せずに あとはゆっくり年老いて死んでいくんだなと思っていた 正直それで良かった。旦那さんがいたから。 でも今

    • 不公平な現実が平等に与えられている

      人と比べることが、不幸の始まるところ。 自分が幸せか不幸か 結局それぞれの立場や見方による。 人は誰しも多少の躁鬱で 調子が良ければ幸せを感じれるし 同じ環境でも不平不満を抱くこともある。 手取り14万ほどのフリーターだった10年前 ゴキ屋敷に母親と二人で住み 毎日家に帰ることが憂鬱だったあの頃でさえ 「おはよう」と「おやすみ」をLINEで言い合える彼がそばにいて 今の私から見たら、幸せの形そのもの。 正社員になり、彼と住んだ綺麗な家 ゴキもいなければ彼の残り香も消え

      • 電車通勤がつらくて失神した話

        4/30の朝 電車で倒れたときの個人用の備忘録です 出血表現等あるので苦手な方はご注意 読まなくても良い わたし 30代 病歴なし持病なし 3年ほど前に旦那と死別 GWが始まった週のある日 今年は自分に連休はなく、飛び石シフトでGWを勤務していく予定だった。 特に出かける予定もない。さほど自分には関係のない世間の休みをただ呪う期間だ。 少し寝不足ながらいつも通り電車に乗り、暇な時間をユーチューブを見ながら過ごしていた。 朝の自分の様子といえば、体調面で元気ではなかった

        • LINEアカウント削除

          タイトルの通りです。 旦那さんのLINEアカウントがなくなって 「メンバーがいません」となりメッセージの送信ができなくなりました。 スマホのパスワードは開けずだったので 解約以外の選択肢が自分になくて、当時すぐに解約してしまいました 3年ほど「おはよう」や「おやすみ」を送り続け たまに文句を言ったりと繋がっている気にすらなっていたのですが とうとうこちらも終わりを迎えたようです。 なにかのタイミングなのかな、と思い 過去に一緒に働いていたお店のグループラインで ようやく

        器用になりたかった

        マガジン

        • 日記
          24本
        • おやすみ。いってらっしゃい
          13本
        • その日
          3本

        記事

          無言の自己主張

          ”人それぞれ” ”好みの問題” ”みんな違ってみんな良い” 誰のことも傷つけないいい言葉だと思います。 わたしも否定されたくないし、自分と違う価値観を持った人に出会っても 基本的には(違う人種なんだな・・・・)くらいで済ませるようにしていました。 自分が死別しマイノリティ側になったことで 昔は人と交流する話のネタくらいに思っていたプライベートなことが 人によっては触れられたくない地雷なのだと知ることになりました。 自分の意見は持ってるけれど開示も主張もしない方が良い

          無言の自己主張

          いのち

          9/10 ハムスターを迎えに行きました。 自宅で生き物をちゃんと迎え入れるのは人生で初めてのことで 準備の段階からとてもソワソワ 祖母祖父の家で猫と触れ合うのとは全く違う、 一つの命を背負う責任を感じました。 ハムが一番怖がってることは承知している、 でも私も母も初日はとても緊張していましたが 今のところ毎日ご飯を完食して排泄しているので 一応一安心はしているところです。 自分が朝起きて ケージの様子はどうか、トイレはどこにしているか確認したり ご飯は残してないか、水は

          美少女戦士

          セーラームーン 私が幼少期に出会い、その後の生活を変えてしまう程の力を持ったアニメだった。 詳しく言えばアニメだけではなく、アニメから派生したミュージカル。 旦那さんと出会う前の、私だけの出来事であり そこに死別は存在しない。 最近になってまた久しぶりに見て、高揚し、なんだか切なくなった。 何故セーラームーンが好きかと言われると正直具体的には説明できない。 子供心にヒットしたので、今の自分では薄っぺらい言葉にしかできない気がする。 「月にかわっておしおきよ!」が心に響い

          美少女戦士

          三回忌

          なんで二年目なのに三回忌なのか そんな事もこの立場になるまで知らなかった 明後日の20日で三回忌 最後に直接話したのは17日の夜 お別れも言えず、突然一変した生活 5月になると思い出す 電話が鳴ってから、さようならまでの約一週間 どうしてこんなことになってしまったんだろうか。 考えてもわからない、わからないのに理由をつけて自分を責める そんなこと旦那さんは望んでいないのはわかっている でもそれは彼の口から直接聴くまで、心の底から納得できる日は来ないのだろう 二

          あの日から1年8ヶ月 葬儀に関して。

          特に変化もないし伝えたい事もない1年8ヶ月目。 過去の自分の記事を見返すと、思い出す当時の痛み。 逆に言えば、思い出そうとしないと蘇ることがなくなってきた記憶。 書き留めておいて良かったのかもしれない。Twitterにもぶつぶつ書いているけど。 ”サービス終了”なんて事になる前に手元に残しておきたいな。 最近あったことと言えば、祖母が私の誕生日に倒れて母が里帰り。 祖母入院中に今度は祖父が亡くなり、数カ月間慌ただしくしていました。(母が) 家庭の事情を細かく露呈するのは

          あの日から1年8ヶ月 葬儀に関して。

          しにたくなってるだけのこと

          お久しぶりになりました。 何度も記事を書こうとしていたのですがうまく書けず。 自分に対して、旦那さんに対して、また自分を中心としたときの環境について あの日から1年と半年ほど経ってしまい、当時から「変わりたくない」と言い続けていた私も 善悪はなくただシンプルに「変わった」と感じざるを得なくなりました。 スマホにある旦那さんの画像や動画を見てはちょっと笑ったり泣いたりしていたけど、今になって見るのが怖くなってしまった 旦那さんの名前を呼んでいたいと思っていたのに、自分から発

          しにたくなってるだけのこと

          1周忌目前(前向きなときに書いた)

          もうすぐ1年 「まだ」1年なのか、「もう」1年なのか。 当初焦るくらい感じていた「彼のためにどうするか」という思考が少なくなって 「今自分がどう感じていて、何をしたいか」を少し考えるようになってきた。 ”わたしが悲しんでばかりいたらあの人が辛いから” ”わたしが幸せでいることがきっとあの人も幸せ” こう考えることは11ヶ月の過程の中で自然なことだったし 彼のために生き続けていると思うことで自分も救われていた。 それでも、なんとなく長く続くであろう先の人生をふと考えたら

          1周忌目前(前向きなときに書いた)

          卒業検定に受かった日

          彼がいなくなってから、初めて何かに向けて頑張ったこと。 車の免許を取ることでした。 彼が居た頃は運転は任せていたし、むしろしなくていいとさえ言われていたし、 私もそれに甘えて、機会があったら取ろうかなくらいの気持ちでいました。 田舎の車社会に取り残されて気づく (私はなんて無力な人間なんだ・・・) ちょっと駅から離れたところへ行くのが億劫になり、彼の遺した車は使えず人に頼り、重いものはしばらく通販で賄った(お米とか) そんな環境に耐えかね、彼の車を守りたいという気

          卒業検定に受かった日

          今日はむりだー!と思った日

          昨日のことです。 彼が見えなくなって9ヶ月、 何度も悲しくて大きな波を越え、いつしかそれは次第に緩やかになり 休みがちだった仕事も行けるようになっていた。 不本意だけれど、そんなことが日常となってしまった事に、気持ち悪さを感じながらしぶとく生きていた。 昨日もいつも通り出社して、席について仕事(しているフリ)をし始めた。 そしたら突然、本当に突然、何故だかわからないが涙が出てきた。 悲しいのかもわからない、なにか嫌だったという感情もない。 ただとにかく、思考が「も

          今日はむりだー!と思った日

          死別直後から今までの心③

          何もかもが敵に見える時があります。 あの攻撃的な感情は死別者特有だと思います。 誰にも共感できないし、安易に共感されてもわかるはずないだろうと思ってしまうし、こんな気持になってしまう自分にも嫌悪感があって。 具体的に言います。全く褒められた感情ではありませんが、自分で自分を許すために書きます。 死に別れた旦那の両親、悲しみを分かち合う相手が居て羨ましかったな。 毎日喧嘩してるの見てたけど、明日どっちかがいなくなったら後悔するんだろうな。 旦那の弟、これからでも彼女作っ

          死別直後から今までの心③

          死別直後から今までの心②

          愛するあの人は消えて、自分だけ生きている 生きていればお腹が空く 生きていれば喉も渇く 面白いことがあれば、ふと笑って、我に返る (なんであの人が死んでしまったのに笑えるんだ?) 楽しいことがあっても、素直に楽しめなくなる 必ずやってくる罪悪感 それでも力になろうとしてくれる周りに向けて、精一杯笑顔を向ける そうすると言われる 「元気そうで良かった」 ・・・元気? 元気そうに見えているなら良かったな、ちゃんと振る舞えてるんだ、でも元気なわけがないよ、どうしてわ

          死別直後から今までの心②

          死別直後から今までの心①

          死別した数日後から、ネットで「死者の気持ち」「死ぬ間際」「死別」と、 死に関わることを何度も検索した。 突然死だったので、その原因についてもできる限り隅々まで調べた。 死別直後から9ヶ月が経とうとしている今に至るまで、 身を持って体感したことと、自分がネットで調べたことと大きな違いはあったりなかったりなので自分の言葉で書いておこうと思います。 死別直後、自分自身も死んでしまいそうな程、むしろ死んだら良いのにと思う程大きな悲しみに襲われ、その波は絶えずいつどこにいてもやって

          死別直後から今までの心①